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整理収納アドバイザーの難易度・合格率・勉強時間

2級と準1級は講座の受講(講座内のテストを含む)で認定され、1級だけがCBTの1次試験と面談・報告書の2次審査で判定されます。

最終更新: 2026-09-17

整理収納アドバイザーの基本情報

正式名称整理収納アドバイザー
分類民間資格
実施団体特定非営利活動法人ハウスキーピング協会
試験形式2級と準1級は講座の受講で認定されます(会場・オンラインの2級講座は講座末尾のまとめテスト、2級WEB講座は講座内の認定試験に合格して認定。準1級は会場講座・WEB講座とも受講修了で認定と案内)。1級だけが試験で、1次試験はCBT方式の択一式100問(60分)、2次審査はZoomでの面談(1人10分)と面談後30日以内に提出するファシリテイト体験報告書で総合評価されます。合格基準は1次・2次とも70点以上
受験資格2級は会場・オンライン講座が高校生以上、WEB講座は年齢・経験を問いません(小学3年生〜中学生はジュニア2級)。準1級は2級など協会が指定する資格の取得者。1級1次試験は準1級認定講座の受講修了者、1級2次審査は1次試験の合格者で、協会はよくある質問で1級の対象を中学校卒業以上と案内しています
試験日程講座は全国各地の会場とオンラインで随時開催(開催日の90日前から申込)。1級1次試験はCBTテストセンターで随時申し込め、受験料の入金確認後60日以内に受験します。2次審査は協会が設定する面談日から選びます。全国一律の試験日・申込締切はありません
受験料2級は24,700円(会場・オンライン講座、税込、テキスト代・認定料込)またはWEB講座17,050円(税込、認定料込、テキストなし)。準1級は41,800円(会場講座、税込、認定料・テキスト代込。2級受講から1か月以内の申込は早割38,170円)またはWEB講座33,000円(2級WEB講座とのセットは44,000円)。1級は1次試験22,000円・2次審査23,100円(1次・2次のセット申込38,170円、いずれも税込)。2級と準1級WEB講座のページに「資格の有効期限はありません。(更新の必要なし)」、3級のページに「資格有効期限 特になし」と記載されています
合格率協会が試験概要ページに載せている目安で、1級1次試験(CBT)70〜80%、1級2次審査85%。2級のまとめテストはよくある質問で「ほぼ100%」と案内されています(いずれも時期・回次の記載がない概数。2026年9月17日確認)
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ★★★☆☆
勉強時間目安協会は標準的な学習時間を公表していません。講座の受講時間は2級が1日(10時〜17時)、準1級が2日間(10時〜17時30分)で、WEB講座は2級の動画が2時間27分22秒(演習・試験を除く)、受講期間は2級60日間・準1級90日間です。1級1次試験は2級・準1級の講座内容から出題され、協会は準1級受講日から2年以内の受験を推奨しています
申込方法全国一律の試験日はありません。2級・準1級の講座は会場・オンライン・WEBで随時受講でき、会場講座は開催日の90日前から申し込めます。1級1次試験はCBTテストセンターで随時申し込み、入金後60日以内に受験します
公式サイト試験の公式ページを見る

整理収納アドバイザーとはどんな資格?

整理収納アドバイザーは、特定非営利活動法人ハウスキーピング協会(2003年設立・東京都渋谷区)が認定する民間資格です。「整理の考え方」「整理の方法」「収納のコツ」を体系立てて学ぶ講座と、その理解度を判定する試験で構成されています。協会はトップページで、整理収納アドバイザーの有資格者数を累計221,984名(2級204,801名・1級17,183名、2026年9月現在)と公表しています。

級は3級・2級・準1級・1級に分かれますが、級ごとに取得の仕組みがまったく違うのがこの資格の特徴です。

取得の方法 受講・受験の条件
3級 約3時間の講座を受講(テストなし。通信講座もあり) 日本語が理解できること
2級 1日講座を受講し、最後のまとめテストに合格(WEB講座は講座内の認定試験に合格) 会場・オンライン講座は高校生以上。WEB講座は年齢・経験を問わない
準1級 認定講座を受講(会場は2日間。会場講座・WEB講座とも受講修了で認定) 2級など協会が指定する資格の取得者
1級 1次試験(CBT)と2次審査(面談・報告書)に合格 準1級認定講座の受講修了者

3級は受講の前提になっておらず、2級は3級を取得していなくても受講できます。準1級は2019年6月に「1級予備講座」から名称を変えて新設された資格で、協会はその告知で、2日目の最後に「準1級まとめテスト」を実施し、合格すると準1級有資格者になると説明しています(現在の準1級の会場講座ページには試験の記載がありません。準1級WEB講座のページは見出しに「認定試験合格で資格を取得」とある一方、本文は「全ての講座内容を修了すると『整理収納アドバイザー準1級』の資格が得られ」という説明で、2級WEB講座のページだけが「認定試験に合格すると」と書いています)。合否を判定する試験として独立しているのは1級だけで、協会は1級のページで「1級を取得すると“整理収納アドバイザー”としてプロの活動ができます」と説明しています。

級による活動範囲の違いも同じ告知に明記されています。有償の整理収納業務に携われるのは1級有資格者だけで、準1級と2級は「アドバイザー準1級(2級)の看板でセミナーを開催したり、有償の整理収納作業や講演依頼を受けたりすることはできない」とされています。2級の講座ページにも「2級資格では“整理収納アドバイザー”として活動することはできません」とあります。

このほか、小学3年生〜中学生向けのジュニア2級(2級と同等の資格で、受講後は準1級認定講座へ進めます)と、法人・職場向けの職場整理収納アドバイザーなどの関連資格があります。

なお認定証は、2級・準1級が2026年4月受講分から、3級が2026年7月受講分から、1級が2026年10月の2次審査受験分から、紙やカードの認定証に代わってオープンバッジ(デジタル証明書)のWEB発行に切り替わっています。2級・準1級・3級の講座ページは「オープンバッジの発行および管理には、個人のメールアドレスが必須」と案内しており、紙の認定証を希望する場合は1件2,750円(税込)、別のメールアドレスへのオープンバッジの再発行は1,650円(税込)と案内されています。

難易度と合格率

協会は、1級の試験概要ページに合格率の目安を載せています。

段階 合格基準 合格率(協会の記載)
2級(講座末尾のまとめテスト) 記載なし 「ほぼ100%」(よくある質問)
1級1次試験(CBT) 70点以上 70〜80%
1級2次審査(面談・報告書) 70点以上 85%

いずれも時期や回次の記載がない概数で、受験者数・合格者数は公表されていません。2級のまとめテストについて協会は、1日講座を受講して合格すれば認定するとしたうえで、合格率はほぼ100%と説明しています。

1級1次試験は、CBTテストセンターでパソコンのマウスをクリックして解答する択一式で、出題は100問・試験時間60分、出題範囲は2級と準1級の講座内容です。試験終了後その場で合否がわかり、合格すればすぐに2次審査に申し込めます。不合格の場合は1次試験だけを再受験します。協会サイトにはマークシート方式の会場試験(16,500円・税込)のページもありますが、2026年9月17日時点で「会場試験:準備中」と表示され、案内されているのはCBTです(よくある質問の「筆記試験またはCBT試験」「約1週間後にホームページで合格発表」という記述は、この会場試験を含んだ説明と読めます)。協会は公式の対策教材として「1級1次試験対策問題(オンライン学習)」(2,400円・税込、90日間、200問以上)を用意しています。

2次審査は、Zoomを使ったオンライン面談(1人10分。全体説明と待機を含め最大90分)を受けたあと、面談後30日以内にファシリテイト体験報告書を提出する形式です(認定証用の顔写真の提出は2026年9月の受験分までで、手引きには2026年10月の2次審査受験分から写真提出不要と記載されています)。報告書は「実作業編」と「提案編」のどちらかを選び、表紙とA4相当10ページまで(合計で最大11ページ)にまとめます。2次審査のページには、面談で「実作業編・提案編のどちらにしますか?」「誰をクライアントにしますか?」「どこを整理収納しますか?」「どんな課題や問題がありますか?」「どんな効果がありますか?」の5つを試験官が必ず聞くと案内されており、面談日までに作業や提案の計画を立てておく必要があります。合格発表は面談日から約2か月後に郵送され、不合格の場合は2次審査から再受験できます(1次試験の再受験は不要)。

勉強時間の目安

協会は標準的な学習時間を公表していません。目安になるのは講座の所要時間で、2級は1日(10時〜17時)、準1級は会場開催が2日間(10時〜17時30分。会場により異なります)で、準1級のオンライン開催は2日間(10時〜16時)または3日間(9時30分〜12時30分)で、どちらになるかは日程によります。WEB講座は動画の総再生時間が2級2時間27分22秒・準1級3時間1分4秒(いずれも演習・試験を除く)で、受講期間は2級が60日間、準1級が90日間です。準1級のWEB講座は期間中に進捗率100%を達成する必要があります。

1級の取得に期限はありませんが、テキストや講座の内容が予告なく変わることがあるため、協会は準1級認定講座の受講日から2年以内の受験を推奨しています。また1次試験は、受験料の入金確認後に届く2通のメールの到着日の3日後から60日以内に受験しなければならず、期間を過ぎると再度の申し込みが必要です。1次と2次をセットで申し込んだ場合は、1次試験の受験日から2次審査の面談日までの期限が90日です。

受験資格と試験日程

受講・受験の条件は級ごとに違います。2級は会場・オンライン講座が高校生以上(中学生以下はジュニア2級)、WEB講座は「年齢、経験などに関係なくどなたでも」と案内されています。準1級は2級のほか、職場整理収納アドバイザー・整理収納教育士・オフィス環境診断士2級・住宅収納スペシャリストなど協会が指定する資格の取得者が対象で、2級の受講から準1級までの期限はありません。

1級1次試験は準1級認定講座の受講修了者、2次審査は1次試験の合格者が対象です。年齢について協会はよくある質問で、講座内容を理解し実践する能力や第三者とのコミュニケーション能力が必要なことから1級は中学校卒業以上を対象としています。2次審査のページには、概要欄の「中学校卒業以上の方」と申込ボタンの「1次試験に合格した高校生以上の方」という2つの表記があるため、該当する年齢の方は申し込み前に協会へ確認してください。

日程は全国一律ではありません。2級・準1級の講座は認定講師などが主催して全国各地の会場とオンラインで随時開催され、開講スケジュールは3か月先まで協会サイトに掲載、申し込みは開催日の90日前から始まり定員で締め切られます。1級1次試験はCBTテストセンター(47都道府県に会場あり)で随時申し込め、席の予約は申込日から最短3日目以降にできます。2次審査は協会が設定する面談日から選び、締切は定員に達した時点または面談日の約5日前です(2026年9月17日時点の申込一覧には、9月29日から11月26日まで11日程が掲載されていました)。

協会は通信講座としてユーキャンの講座も案内しており、準1級の新設告知には「通信講座(ユーキャン)の場合は、添削および必要書類を提出して受講を完了することで準1級資格を取得できます」とあります。よくある質問では、ユーキャンのテキストが協会の公式テキストを元に作られていること、ユーキャンで準1級を修了した場合はその認定証が届いてから1級1次試験に申し込むことを説明しています。

費用の全体像

1級まで進む場合、講座の受講料と試験の受験料を合わせて払うことになります。

費目 金額(税込)
2級講座(会場・オンライン) 24,700円(テキスト代・認定料込。再受講19,200円)
2級WEB講座 17,050円(認定料込・テキストなし。Part1〜3の分割は各6,270円)
準1級認定講座(会場) 41,800円(認定料・テキスト代込。2級受講から1か月以内の申込は早割38,170円、1週間以内は36,300円)
準1級WEB講座 33,000円(認定料込)。2級WEB講座とのセットは44,000円
1級1次試験 22,000円
1級2次審査 23,100円(1次・2次のセット申込は合計38,170円)
3級講座 9,900円(初回。認定料込。資料代・テキスト代が別途かかる講座あり)

会場講座で2級から1級まで進むと、通常料金の合計は111,600円(24,700円+41,800円+22,000円+23,100円)、WEB講座のセットと1級のセット申込を組み合わせると82,170円(44,000円+38,170円)です。セット申込は1次・2次それぞれ1回目の受験料をまとめて払う方式で、不合格になった2回目以降は通常の受験料がかかります。協会の特定商取引法に基づく表示では、代金は案内された銀行口座への振込で払込手数料は申込者の負担とされ、クレジットカードのみの商品もあると案内されています(1次試験対策のオンライン学習はクレジットカード決済)。

資格に有効期限はなく、更新料もかかりません(2級と準1級WEB講座のページに「資格の有効期限はありません。(更新の必要なし)」、3級のページに「資格有効期限 特になし」と記載)。協会の有料会員制度「アクティブメンバーズ」(有資格者対象。初年度入会金1,100円・年会費6,600円、税込)や、1級取得者向けの「アドバイザーなび」への掲載(会員特別価格で初年度9,900円、2年目から6,600円)を利用する場合は、別途費用がかかります。

独立して働くなら

協会は1級取得者を“整理収納アドバイザー”としてプロの活動ができる有資格者と位置づけ(前述)、整理収納アドバイザーなどの「仕事の場づくり」を活動内容の1つに掲げています。個人宅の片づけ作業や収納プランの提案、講座・セミナーの開催が主な仕事になります。

  • 法律上の独占業務や設置義務はありません。一方で協会の規定では、有償の整理収納業務に携われるのは1級有資格者だけで、2級・準1級の名称で有償の作業や講演を受けることはできません。1級は「協会が認定した」という信用と、協会が提供する活動の場を得るための資格です
  • 協会サイトの「アドバイザーなび」に載るには1級が必要です。有料会員(アクティブメンバーズ)には損害賠償保険の特別価格(9,900円・最大1億円補償)も用意されており、他人の家財を扱う仕事のリスクに備える仕組みがあります
  • 2級講座を自分で開けるのは2級認定講師だけです。1級合格者(18歳以上)が予備講座(44,000円)を受け、講師試験(24,200円)に合格すると、協会認定の2級講座を主催できます。講座の開催情報を協会サイトに載せる掲載料は月額3,300円(税込。アクティブメンバーズ会員は2,200円)です
  • 家庭向けの現場の進め方を学ぶ上位資格として整理収納コンサルタント(1級合格者対象・44,000円)もあります

集客は、協会サイトへの掲載のほかSNSや自身のブログ、講座主催者としての活動が中心です。仕事の依頼は個人の信用に左右されるため、資格の取得そのものより、取得後にどこで何を発信するかで結果が分かれます。

こんな人におすすめ

  • 自宅の片づけを体系立てて学びたい人。2級は1日の講座で認定され、更新もないため、まず知識として学ぶ入口に向いています
  • 住宅・インテリア・家事代行などの仕事で、片づけの理論を説明できるようにしたい人。2級・準1級はカリキュラムが公開されており、講座内容を仕事の説明に使えます
  • 整理収納を仕事にしたい人。協会の定義では1級が活動の起点で、講座2つと試験2つを経て取得します。費用の合計と、2次審査で実際のクライアントに対する作業か提案が必要になる点を確認してから始めてください
  • 講師として講座を開きたい人。2級認定講師制度があり、1級合格後(18歳以上)に予備講座と講師試験を経て協会認定の2級講座を主催できます

一方で、合格率が示すとおり試験そのものの難易度は高くなく、費用と時間の大半は講座の受講に使います。試験の合否より講座の内容を重視する資格なので、講座の日程や受講形態(会場・オンライン・WEB)を先に決めてから申し込むのが現実的です。

出典・参考情報

受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。