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働きながら資格を取るなら?通年受験できるCBT・ネット試験の資格を比較

働きながら資格を取りたい社会人向けに、通年受験できる資格を整理。いつでも受けられるCBT・ネット試験、毎週・毎月ペースの試験、期間が決まっているCBTの3つに分けて、合格率・勉強時間の目安とあわせて比較します。

最終更新: 2026-09-01

働きながら資格を目指すときの壁は、勉強時間よりも試験日が動かせないことかもしれません。年に1回の試験は、その日に仕上がっていなければ翌年まで待つことになります。一方、CBT方式(テストセンターのパソコンで受験する方式)やネット試験には通年実施のものがあり、仕上がってから受験日を予約するという順番で挑戦できます。この記事では、資格マップ掲載の資格から通年受験できるものを3つの型に分けて比較します。

「通年受験できる」には3つの型がある

  1. いつでも受けられる:テストセンターで随時実施。都合の良い日時を選んで申し込む
  2. 毎週・毎月ペースで受けられる:実施日は決まっているが、次の機会がすぐ来る
  3. 期間内に受けるCBT:CBT方式でも、受験できる期間が年数回に限られている

注意したいのは3つ目です。CBT方式だからといって通年実施とは限りません。パソコンで受ける試験でも、申込期間を逃すと次の期間まで数か月待つものがあります(後述)。

いつでも受けられる資格(随時CBT・ネット試験)

資格 方式 合格率 勉強時間の目安 受験料
ITパスポート CBT・通年随時 48.6%(令和7年度) 100〜150時間 7,500円
基本情報技術者 CBT・通年随時 38.3%(令和7年度) 200時間前後 7,500円
情報セキュリティマネジメント CBT・通年随時 70.0%(令和7年度) 100〜200時間 7,500円
FP技能士 CBT・通年(休止期間あり) 3級 学科86.60%・2級 学科47.18%(2025年10月〜2026年2月実施CBT・日本FP協会) 3級 80〜150時間、2級 150〜300時間 3級 8,000円、2級 11,700円
日商簿記(ネット試験) テストセンターで随時 3級 40.8%・2級 32.9%(ネット試験・2025年4月〜2026年3月) 3級 50〜100時間、2級 200〜350時間 3級 3,300円、2級 5,500円(別途手数料550円)
MOS(随時試験) 全国の認定会場で通年随時 非公表 一般レベルで数週間〜1か月程度とされる 12,980円
漢検(漢検CBT) 2級〜7級・随時 2級 35.1%(2025年度第3回) 公式の目安なし 4,800円(2級)
秘書検定(CBT) 2級・3級 2級 56.0%・3級 70.4%(第137回) 公式の目安なし 公式サイトに記載なし

同じ「いつでも受けられる」でも、条件の付き方が資格ごとに違います。

  • 日商簿記のネット試験は、統一試験と合格率の集計が別です。同じ検定でも、統一試験(第173回)は2級 15.1%・3級 33.8%、ネット試験(2025年4月〜2026年3月)は2級 32.9%・3級 40.8%と開きがあります。取得できる資格としての価値は同じです
  • FP技能士のCBTには年末年始などの休止期間があります。通年といっても、いつでも無条件に受けられるわけではありません
  • 漢検CBTの対象は2級〜7級です。全級を受けられるのは年3回の公開会場になります
  • 秘書検定のCBTは2級・3級のみで、最短で申込日の3日後に受験できます。CBTの受験料は公式サイトに金額の記載がないため、申込先のサイトで確認が必要です
  • MOSには随時試験のほかに毎月1回・日曜開催の全国一斉試験もあり、どちらで合格しても資格は同じです

毎週・毎月ペースで受けられる試験

完全な随時ではないものの、次の機会がすぐ来る試験です。

  • 漢検(漢検オンライン):毎週日曜に実施(除外日あり)。対象は2級〜10級で、自宅等のタブレット端末で受検できます
  • HSK(ネット試験IBT):毎月実施。申込は試験日の10日前まで、成績発表は約2週間後と、紙の試験より短いサイクルで受けられます。試験内容や証明としての効力は紙の試験と同じと公式に案内されています
  • TOEIC L&R:年約10回の日程から受験する回を選びます(1日2回実施の回あり)
  • 衛生管理者:全国9か所の安全衛生技術センター・試験場を中心に毎月複数回実施されています。ただし受験には学歴に応じた労働衛生の実務経験が必要で、勤務先が発行する事業者証明書で証明します
  • ウェブ解析士:おおむね2週間ごとに試験期間が設定され、期間中はいつでも受験できます。期間ごとに申込締切があります
  • メディカルクラーク(医療事務技能審査試験):毎月実施で、土曜・日曜を中心に月8回から9回の試験日が設定されます。申込は試験日の1ヵ月前から1週間前まで。自宅のパソコンで受けるIBT方式で、2科目を終えると試験結果画面にその場で合否が表示されます

「CBT方式」でも通年とは限らない

パソコンで受ける試験でも、次の3つは受験できる期間が年数回に限られています

  • 応用情報技術者:令和8年度から期間内に受験するCBT方式に移行しましたが、実施は年2回(前期・後期)のままです
  • 情報処理安全確保支援士:同じく令和8年度から期間制のCBTへ移行。年2回で、前期は2026年11月頃の実施予定です
  • 電験三種:CBT方式を選べますが、受験できるのは上期7〜8月・下期2月の期間内で、年2回です

これらは申込期間を逃すと次の実施まで数か月待つことになり、その点では従来の一斉試験と同じです。申込時期は申込受付中の資格で確認できます。

働きながらの学習計画にどう効くか

試験日が固定の資格は、試験日から逆算して仕上げる計画になります。年1回の試験では、体調や仕事の都合でその日を逃すと、再挑戦は1年後です。

通年実施の資格は逆に、仕上がりを確認してから受験日を決められます。模擬試験で目標点に届いてから予約する、繁忙期を避けて閑散期に受ける、といった組み立てができ、不合格だった場合も次の受験機会が近いのが特徴です。

一方で、締切がないぶん受験日を先延ばしにしやすい面もあります。通年型の資格に挑戦するなら、先に受験日を予約して締切を自分で作るという使い方も考えられます。

目的から選ぶなら

目的 候補
ITの基礎を固めたい ITパスポート → 基本情報技術者
経理・会計の入口に 日商簿記(ネット試験)
お金の知識を仕事と生活に FP技能士
事務・PCスキルの証明に MOS、秘書検定(CBT)
語学を短いサイクルで測りたい HSK(IBT)、TOEIC L&R
職場の選任要件に対応したい 衛生管理者(受験資格あり)
医療機関の事務職を目指したい メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)

各資格の詳細データは資格一覧から確認できます。締切がある試験に申し込むタイミングは申込受付中の資格にまとめています。

この記事で取り上げた資格

国家資格☆☆☆☆
ITパスポート

合格率: 48.6%(令和7年度) / 勉強時間目安: 100〜150時間程度

国家資格★★★☆☆
基本情報技術者

合格率: 38.3%(令和7年度) / 勉強時間目安: 200時間前後

国家資格★★☆☆☆
情報セキュリティマネジメント

合格率: 70.0%(令和7年度) / 勉強時間目安: 100〜200時間程度

国家資格★★☆☆☆
FP技能士

合格率: 3級 学科86.60%・2級 学科47.18% / 勉強時間目安: 3級 80〜150時間、2級 150〜300時間程度

公的資格★★☆☆☆
日商簿記

合格率: 3級 33.8%・2級 15.1%(統一試験) / 勉強時間目安: 3級 50〜100時間、2級 200〜350時間程度

民間資格★★☆☆☆
MOS

合格率: 非公表 / 勉強時間目安: 公式の目安なし

公的資格★★☆☆☆
漢検

合格率: 2級 35.1%・3級 49.2%(2025年度第3回) / 勉強時間目安: 公式の目安なし

民間資格★★☆☆☆
秘書検定

合格率: 2級 56.0%・3級 70.4%(第137回) / 勉強時間目安: 公式の目安なし

民間資格★★★☆☆
HSK

合格基準: 6割が基準(合格率は非公表) / 勉強時間目安: 公式の目安なし

民間資格★★★☆☆
TOEIC L&R

平均スコア: 平均616点(2025年度・公開テスト) / 勉強時間目安: 目標スコアにより異なる

国家資格★★☆☆☆
衛生管理者

合格率: 46.8%(第一種・令和7年度) / 勉強時間目安: 公式の目安なし

民間資格★★☆☆☆
ウェブ解析士

合格率: 96%(2026年4月) / 勉強時間目安: 公式の目安なし

国家資格★★★★
応用情報技術者

合格率: 春期22.1%・秋期24.5%(令和7年度) / 勉強時間目安: 200〜500時間程度

国家資格★★★★★
情報処理安全確保支援士

合格率: 春期19.0%・秋期22.3%(令和7年度) / 勉強時間目安: 公式の目安なし

国家資格★★★★
電験三種

合格率: 13.1%(令和7年度下期) / 勉強時間目安: 500〜1,000時間程度

民間資格★★☆☆☆
メディカルクラーク

合格基準: 各科目70%以上で合格 / 勉強時間目安: 公式の目安なし