ウェブ解析士の難易度・合格率・勉強時間

扱う範囲はアクセス解析ツールの操作にとどまらず事業戦略やKPIの設計にまで及び、試験には計算問題があるため電卓が必要です。

最終更新: 2026-09-17

ウェブ解析士の基本情報

正式名称ウェブ解析士
分類民間資格
実施団体一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)
試験形式オンライン試験(インターネット環境のPCで受験)。60分・60問の4択。試験終了直後に合否が判定される
受験資格制限なし(認定講座を受講せず、試験のみの申込も可能)
試験日程通年。おおむね2週間ごとに試験期間が設定され、期間中はいつでも受験できる
受験料試験費用17,600円(税込・認定費用込)。公式テキスト4,400円(税込)は別途。認定講座を受ける場合は11,000円(税込)を追加
合格率2026年4月 96%(受験者154人・合格者148人)。協会が月次で公表しており直近は90%台で推移
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ★★★☆☆
勉強時間目安公式の目安は非公表。公式テキストの読み込みと問題演習が学習の中心
申込方法通年。約2週間ごとの試験期間ごとに申込締切がある
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
2026年8月21日〜9月4日 の試験期間2026年8月6日(木) まで期間中はいつでも受験できます2026年8月21日〜9月4日
2026年9月4日〜9月18日 の試験期間2026年8月20日(木) まで期間中はいつでも受験できます2026年9月4日〜9月18日
2026年9月18日〜10月2日 の試験期間2026年9月3日(木) まで期間中はいつでも受験できます2026年9月18日〜10月2日
2026年10月2日〜10月16日 の試験期間2026年9月17日(木) まで期間中はいつでも受験できます2026年10月2日〜10月16日
2026年10月16日〜10月30日 の試験期間2026年10月1日(木) まで期間中はいつでも受験できます2026年10月16日〜10月30日
2026年10月30日〜11月13日 の試験期間2026年10月15日(木) まで期間中はいつでも受験できます2026年10月30日〜11月13日
2026年11月13日〜11月27日 の試験期間2026年10月29日(木) まで期間中はいつでも受験できます2026年11月13日〜11月27日
2026年11月27日〜12月11日 の試験期間2026年11月12日(木) まで期間中はいつでも受験できます2026年11月27日〜12月11日
2026年12月9日〜12月23日 の試験期間2026年12月7日(月) まで2026年内の最終回です2026年12月9日〜12月23日

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

他の資格の申込締切もまとめて確認する →

ウェブ解析士とはどんな資格?

ウェブ解析士は、アクセス解析をはじめとするデータを事業の成果につなげる知識を認定する、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)の民間資格です。「Web解析士」と表記されることもありますが、協会の公式表記は「ウェブ解析士」です。

扱う範囲はアクセス解析ツールの操作にとどまりません。事業戦略の理解、KPIの設計、広告やSNSを含むデジタルマーケティング全般、レポーティングまでを体系的に学ぶ構成になっています。ウェブ担当者として「数字は見ているが、次の打ち手につなげられない」という段階を抜けたい方に向いた資格です。

資格は3段階で、ウェブ解析士(初級)・上級ウェブ解析士・ウェブ解析士マスターと進みます。上級の申込にはウェブ解析士の資格が必要なため、まずはこの初級からのスタートになります。2026年4月末時点で、ウェブ解析士の有資格者は11,470人です。

難易度と合格率

合格率は公表時期によって数値が大きく異なるため、読み方に注意が必要な資格です。

協会が月次で公表している直近のデータは、次のとおり90%台で推移しています。

対象月 受験者数 合格者数 合格率
2025年10月 170人 158人 93%
2026年2月 115人 114人 99%
2026年4月 154人 148人 96%

一方で、協会のよくある質問には「2021年4月〜12月の統計で54%程度」(合格者1,439人/受験者2,630人)という記載も残っており、当時は「50%前後で推移している」と説明されています。どちらも協会が公表している数字ですが、集計期間が異なります。この差が生じた理由について、協会からの説明は確認できませんでした。

あわせて押さえておきたいのが、合格基準そのものが非公開である点です。協会は「恐れ入りますが、合格基準は公開しておりません」と回答しており、その理由として、点数を目標にされてしまうことへの懸念を挙げています。

したがって、合格率の数字だけで難易度を判断するのは避けたほうがよい資格です。協会自身は難易度について、ウェブサービスやマーケティング業務に日常的に携わっている方なら用語に慣れているため難しさは感じにくい一方、パソコン操作や英語に不慣れな方は用語の理解から始める必要があり難易度は上がる、と説明しています。

勉強時間の目安

公式の勉強時間の目安は公表されていません。

協会が案内している学習の中心は、公式テキストの読み込みと問題演習です。テキストでの独学が難しい場合には認定講座の受講を勧めており、講師に直接質問できることと、何度でも受けられる模擬テストが利用できることを利点として挙げています。

出題範囲がテキストに沿って定義されているため、学習の進め方自体は組み立てやすい試験です。ウェブ担当者としての実務経験があるかどうかで必要な時間は大きく変わるため、まずは公式テキストを一読して、知らない用語がどの程度あるかで判断するのが確実です。

受験資格と試験日程

受験資格に制限はありません。認定講座を受講せず、試験のみを申し込むこともできます。

試験はインターネット環境のPCで受けるオンライン試験で、60分・60問の4択形式です。試験終了直後に合否が判定されます。なお、試験中の通信機器の利用は禁止されており、在宅受験の場合も同様です。計算問題があるため、筆記用具と電卓が必要です。

日程は通年で、おおむね2週間ごとに試験期間が設定され、その期間中であればいつでも受験できます。ただし申込には試験期間ごとの締切があり、期間の開始よりおよそ2週間前に設定されている点に注意してください。直近の締切はこのページの試験日程欄で確認できます。

資格の維持には年会費とフォローアップテストが必要

ウェブ解析士は、合格して終わりではないタイプの資格です。資格を維持するには次の2つが必要になります。

  • 年会費 6,600円(税込) … 正会員の年会費で、資格の有無・種類を問わず同額です。協会は2026年から会員区分を「正会員」と「法人会員」の2種類に統一し、2026年度は移行期間の特別料金として1月〜3月は無料、4月〜12月は4,400円(税込・9か月分)としています
  • フォローアップテストの合格 … 資格保有者を対象にしたテストで、期日内であれば合格するまで何度でも無料で受験できます。2027年度分(2026年実施)の受験期限は2026年12月25日です

資格を取得した初年度はフォローアップテストの受験がなく、2027年度分は2026年1月1日以降に認定された方は受験不要とされています。プロフィールが未登録だとテストを受験できない点にも注意が必要です。

受験料とは別に維持コストが継続的にかかるため、取得後に活用する場面があるかどうかを含めて検討することをおすすめします。

独立して働くなら

ウェブ解析士に独占業務はありません。そのため「資格があるから仕事が来る」性質のものではなく、フリーランスのウェブマーケター・ウェブコンサルタントとして活動するうえでの知識の裏づけと、共通言語としての役割が中心になります。

仕事の形としては、(1)中小企業のウェブ担当を外部から支援する顧問・コンサルティング、(2)広告運用やアクセス解析レポートの受託、(3)社内担当者向けの研修・講座の講師などがあります。最上位のウェブ解析士マスターになると、協会の講座を独自に開設して企業や教育機関で講義・指導を行えるようになるため、講師業を視野に入れる場合は資格体系そのものがキャリアの道筋になります。

集客について: この分野は資格よりも実績が評価される傾向が強く、「どの業種で、どの指標を、どれだけ改善したか」を語れるかが受注を左右します。立ち上げ期は、前職や知人の紹介、クラウドソーシングでの小規模案件から実績を積む形が現実的です。あわせて、協会の会員コミュニティや勉強会が同業者・案件との接点になる点は、この資格ならではの利点といえます。

こんな人におすすめ

  • 社内のウェブ担当になったものの、データの読み方や打ち手の立て方に自信がない方
  • 広告・制作会社で、クライアントに数字を根拠として説明できるようになりたい方
  • デジタルマーケティングの知識を、体系立てて一度整理したい方

経営全体の視点から学びたい方は中小企業診断士、ITの基礎から固めたい方はITパスポートとの組み合わせも検討の余地があります。

ウェブ解析士を扱った記事