民間資格生活・趣味

インテリアコーディネーターの難易度・合格率・勉強時間

合格後に登録して名乗れる期間は5年間で、5年ごとに更新登録の手続きをしなければ資格は失効します。

最終更新: 2026-09-08

インテリアコーディネーターの基本情報

正式名称インテリアコーディネーター
分類民間資格
実施団体公益社団法人 インテリア産業協会
試験形式一次試験は学科36問のCBT方式(解答選択式・120分)。二次試験はプレゼンテーションと論文の2課題を筆記式で解答(180分)
受験資格一次試験は年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験を問わず受験可能。二次試験は過去3年以内に一次試験に合格していること
試験日程年1回。2026年度は一次試験が9月15日〜10月15日の期間内でCBT受験、二次試験が12月6日
受験料基本タイプ(一次試験→二次試験)14,850円、一次試験<先取り>タイプ11,550円、二次試験<一次免除>タイプ11,550円(いずれも税込)
合格率2025年度(第43回)は一次・二次を通じた合格率25.4%。一次試験34.0%(受験者6,023人)・二次試験56.6%(受験者2,870人)
難易度★★★☆☆
独立のしやすさ★★★☆☆
勉強時間目安インテリア産業協会は標準的な学習時間を公表していません。一次試験は9分野から36問を120分で解き、二次試験は製図を含むプレゼンテーションと論文を180分で仕上げる形式のため、学科とは別に作図の練習時間が必要になります
申込方法年1回。2026年度(第44回)の申込は7月15日〜9月4日(サーバー障害により8月31日から延長)で、一次・二次とも同じ期間に申し込みます
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
2026年度(第44回)一次試験2026年7月15日(水) 〜 2026年9月4日(金)当初の申込期限は2026年8月31日(月)でしたが、申込受付委託先のサーバー障害により2026年9月4日(金)23時59分まで延長されました。二次試験の受験申込も同じ期間です。申込はインターネットのみで受け付けます2026年9月15日(火)〜10月15日(木)※期間内で希望日時を1つ選択。受験日の3日前までは、空席があれば会場・日時を何度でも変更できます合格発表: 2026年11月中旬(合否判定通知の発行)
2026年度(第44回)二次試験2026年7月15日(水) 〜 2026年9月4日(金)一次試験と同じ期間に申し込みます(サーバー障害により2026年9月4日まで延長)。一次試験に合格していない場合は受験できません2026年12月6日(日)事前説明12:15〜12:30・実施時間12:30〜15:30(180分)。事前説明の開始時刻までに着席が必要です合格発表: 2027年2月中旬(合否判定通知の発行)

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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インテリアコーディネーターとはどんな資格?

インテリアコーディネーターは、公益社団法人インテリア産業協会が実施する民間資格です。協会は受験要項のなかで、家具・照明・カーテン・住宅設備といったインテリアの選択や配置について、一般生活者に提案・助言を行う専門家と説明しています。

対象は主に住宅です。試験の目的も「主として住宅における住空間のインテリアの普及を促進し、国民の住生活の向上に寄与すること」と定められており、オフィスや商業施設ではなく住まいの空間を軸にした資格である点が特徴です。

試験は一次(学科)と二次(実技)の2段階に分かれています。二次試験ではプレゼンテーションと論文が出題され、製図を伴います。知識を問う選択式だけで完結しない構成になっているのが、同じ生活・趣味カテゴリの検定と大きく違うところです。

もう1つ押さえておきたいのが、合格しただけでは称号を名乗れないという仕組みです。二次試験に合格した人が期日までに登録手続きを済ませてはじめて、協会認定のインテリアコーディネーターとして登録されます。

難易度と合格率

インテリア産業協会が公表している2025年度(第43回)の結果は次のとおりです。

区分 受験者 合格者 合格率
一次試験(学科) 6,023人 2,049人 34.0%
二次試験(実技) 2,870人 1,623人 56.6%
一次・二次を通じた資格取得 6,387人 1,623人 25.4%

ここで注意したいのが、どの数字を「合格率」と呼ぶかで印象が大きく変わる点です。一次だけを見れば34.0%、二次だけを見れば56.6%ですが、その年度に資格取得まで目指して受験した6,387人を分母にした合格率は25.4%です。協会がニュースリリースの見出しに掲げているのも、この25.4%という数字です。

二次試験の56.6%という数字が高めに見えるのは、一次試験を通過した人と一次免除者だけが受けているためです。2025年度の二次受験者2,870人のうち1,177人は前年度までの一次合格による免除者でした。母集団が絞り込まれた後の合格率である点は踏まえておく必要があります。

一次・二次を通じた合格率は、過去5年でも次のように安定しています。

年度 資格取得対象受験者 合格者 合格率
2025年度(第43回) 6,387人 1,623人 25.4%
2024年度(第42回) 7,101人 1,767人 24.9%
2023年度(第41回) 8,156人 2,034人 24.9%
2022年度(第40回) 8,943人 2,193人 24.5%
2021年度(第39回) 9,935人 2,334人 23.5%

5年間ずっと23〜26%の範囲に収まっており、年による変動が小さい試験といえます。一方で受験者数は5年で約3分の2に減っています。

合格者の年齢構成は、2025年度は39歳以下が68.0%でした。最年少18歳・最年長71歳と幅は広いものの、若い世代が中心の試験です。

勉強時間の目安

インテリア産業協会は、標準的な学習時間を公表していません。そのため時間の目安は示せませんが、試験の構成から必要な準備の中身は整理できます。

一次試験は9分野(インテリアコーディネーターの誕生とその背景、仕事、インテリアの歴史、計画、エレメント、構造・構法と仕上げ、環境と設備、表現、法規・規格・制度)から36問が出題され、制限時間は120分です。1問あたり3分以上使える計算になり、短答を高速で処理する形式ではありません。ただし出題範囲は住宅設備から法規まで広く、暗記だけで押し切れる範囲ではないため、範囲を一巡する時間が必要になります。

二次試験は性質が異なります。180分でプレゼンテーションと論文の2課題を仕上げる筆記式で、持ち込みが認められている用具に色鉛筆(18本以内)・直定規・三角スケール・勾配定規・コンパス・テンプレートが並んでいることからわかるとおり、手を動かして図面を描く試験です。学科の学習とは別に、時間内に描き切るための練習が要ります。

なお2026年度からは、プレゼンテーション課題のテーマが11月中旬にマイページ上で事前公表されるようになりました。論文課題のテーマは従来どおり事前公表がありません。試験日は12月6日ですので、テーマ公表から本番までは3週間ほどの期間があります。

試験の形式(一次・二次)

項目 一次試験 二次試験
試験科目 学科 実技(プレゼンテーション・論文)
出題数 36問 2課題(年度により異なる)
出題方式 CBT方式による解答選択式 筆記式(問題用紙と解答用紙)
試験時間 120分 180分
試験地 全国47都道府県 全12地域

一次試験は2023年度からCBT方式に移行しました。全国47都道府県のテストセンターから会場と日時を選んで受験する形式で、申込後も受験日の3日前までは、空席があれば何度でも会場・日時を変更できます。ただし空席状況は常に変動するため、締切間際になると希望の会場を選べないことがあります。

二次試験は日程が固定されており、2026年度は12月6日(日)の1日のみです。試験地は北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全12地域で、一次試験の47都道府県と比べると大きく絞られます。居住地によっては移動と宿泊を前提に計画する必要があります。

一次試験免除制度

この試験には一次試験の免除制度があります。一次試験のみに合格した場合、次年度から3年間は一次試験が免除され、二次試験のみを受験できます。申込時に、合否判定通知に記載された一次試験免除通知番号を入力して免除申請を行う仕組みです。3年間の免除期間が過ぎると、また一次試験から受け直すことになります。

この制度があるため、受験申込は3つの区分に分かれています。

受験区分 受験料(税込) 対象
基本タイプ(一次試験→二次試験) 14,850円 同一年度内に一次と二次の両方を受験したい方
一次試験<先取り>タイプ 11,550円 一次試験のみを受験したい方
二次試験<一次免除>タイプ 11,550円 過去3年以内に一次試験に合格済みの方

注意点として、一次試験<先取り>タイプで一次に合格しても、同じ年度の二次試験は受験できません。また基本タイプで申し込んで一次が不合格になった場合、二次試験は受験できませんが、受験料の一部返金はありません。学科に集中して翌年以降に製図へ取り組む戦略を取るか、1年で仕上げにいくかを、申込の時点で決めることになります。

受験資格と試験日程

一次試験の受験資格に制限はなく、年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験は問われません。二次試験は、過去3年以内に一次試験に合格していることが条件です。

2026年度(第44回)の日程は次のとおりです。

項目 日程
受験申込 2026年7月15日(水)〜9月4日(金)23時59分 ※当初の8月31日(月)から延長
一次試験 2026年9月15日(火)〜10月15日(木)
一次試験の合否判定通知 2026年11月中旬
二次試験 2026年12月6日(日)事前説明12:15〜12:30/実施時間12:30〜15:30(180分)
二次試験の合否判定通知 2027年2月中旬
資格登録申請期間 2027年2月中旬〜2月末
資格有効期間の開始 2027年4月1日

二次試験の申込も一次と同じ期間である点に注意してください。9月の一次試験の結果を見てから二次試験を申し込むことはできず、申込期限の時点でどの区分で受けるかを決めておく必要があります。申込はインターネットでの受付のみです。

二次試験の当日は、実施時間の前に15分の事前説明があり、受験要項には事前説明の開始時刻(12時15分)までに必ず着席するよう記載されています。試験開始の12時30分に間に合えばよい形ではありません。一方の一次試験はCBT方式のため、受験日の3日前までであれば、空席があるかぎり会場と日時を何度でも変更できます。

なお2026年度は、申込受付委託先のサーバー障害により、当初8月31日(月)としていた申込期限が2026年9月4日(金)23時59分まで延長されました。

合格後の登録と更新

二次試験に合格した後、期日までに登録申請と登録料の支払いを済ませることで、協会認定のインテリアコーディネーターとして登録されます。初回登録料は14,300円(税込)です。登録するとカード型のインテリアコーディネーター証が交付されます。

見落としやすいのが有効期限です。資格有効期限は初回登録年月日から5年間で、その後も称号の付与を続けるには更新登録の手続きが必要になります。更新登録期日までに手続きが完了しない場合、原則として資格有効期限をもって資格は失効します。

更新にかかる費用は、更新の回数によって異なります。

時期 更新登録料(税込) 手続きの内容
資格取得後5年目・10年目 20,900円 登録申請書の提出+更新研修(eラーニングまたはレポート)
資格取得後15年目以降 14,300円 登録申請書の提出のみ

更新対象者には、資格有効期限の前年11月下旬頃に更新登録手続き資料が登録住所へ郵送されます。登録住所を変更したまま届け出ていないと資料が届かず更新できないおそれがあるため、住所変更の手続きは早めに行う必要があります。受験料だけでなく、登録料と5年ごとの更新費用が継続的にかかる点は、受験を決める前に計算に入れておきたいところです。

独立して働くなら

インテリアコーディネーターには独占業務がありません。この資格がなければできない仕事があるわけではなく、資格を取っただけで仕事が発生する構造にはなっていません。一方で、提案内容や図面が成果物として形に残る職種のため、実績を示しやすい領域ではあります。

働き方としては、住宅メーカー・リフォーム会社・設計事務所・家具販売やインテリアショップなどに勤めたうえで、経験を積んでから独立するルートが一般的です。合格者の勤務先における取扱品目の割合を見ても、2025年度は新築が35.5%、リフォームが12.8%、家具(造作家具含む)が6.5%と、住宅の新築・改修の現場が中心です。非就業者(学生・主婦など)も15.4%を占めており、就業前に取得している層も一定数います。

独立後の仕事は、住宅の内装プラン作成、家具・カーテン・照明の選定と手配、リフォームの提案、モデルルームやショールームのコーディネートなどが中心になります。設計や施工を伴う範囲では、建築士や工務店との連携が前提になる場面が多く、単独で完結する業務ばかりではありません。

集客について: 依頼元は個人の施主が中心で、単価に対して案件ごとの手間が大きくなりやすい分野です。現実的な入口は、前職の住宅メーカー・工務店・設計事務所からの紹介と、施工事例の蓄積です。写真で伝わる職種であるため、事例を継続して公開できるかどうかが差になります。特定の領域(リノベーション、収納、ペットとの暮らし、高齢者向けの住環境など)に寄せた専門性を打ち出すやり方も取られています。建築の知識を補うために二級建築士を、住宅の売買や賃貸に関わるなら宅地建物取引士を併せて持つ人もいます。

こんな人におすすめ

  • 住宅の内装やインテリアの提案を、体系的な知識にもとづいて行いたい方
  • 選択式の学科だけでなく、図面を描く実技まで含めて力を証明したい方
  • 一次試験をCBTで、全国47都道府県のテストセンターから選んで受けたい方
  • 一次免除制度を使い、2年がかりで学科と製図に分けて取り組みたい方

色彩の知識を先に固めたい場合は色彩検定が入口になります。住空間そのものの設計に踏み込みたい場合は二級建築士が選択肢ですが、こちらは受験資格に指定科目の履修や実務経験が関わるため、進み方が大きく異なります。