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愛玩動物飼養管理士の難易度・合格率・勉強時間

受験するには協会の通信教育を受講し、スクーリングを修了して課題報告問題を提出する必要があります。

最終更新: 2026-08-12

愛玩動物飼養管理士の基本情報

正式名称愛玩動物飼養管理士
分類民間資格
実施団体公益社団法人 日本愛玩動物協会
試験形式マークシート方式の全国一斉試験(試験時間75分)。試験だけを単独で受けることはできず、協会の通信教育を受講し、オンラインのスクーリング(2級9科目・1級7科目)を全科目修了し、課題報告問題の解答用紙を期限内に提出することが受験の条件です
受験資格2級は該当年度の4月1日時点で満15歳以上であれば受講できます。1級は2級に合格し認定登録された方が対象です
試験日程年2回。11月試験は11月第4日曜日、2月試験は2月第4日曜日に実施(2025年度は2025年11月23日と2026年2月22日)
受験料受講受験料は2級32,000円・1級34,000円(税込)。教材費・スクーリング費・受験料を含み追加費用はありません。合格後の認定登録料は2級8,000円・1級20,000円(税込)
合格率協会は年度別・級別の合格率を公表しておらず、よくある質問で「例年80%前後」と概数を示すにとどめています。公表されているのは人数で、2025年度は1級が受験者2,074人・合格者1,606人、2級が受験者11,653人・合格者9,732人でした
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ★★★☆☆
勉強時間目安協会は標準的な学習時間を公表していません。通信教育の期間は2級が約6カ月、1級は約6カ月以上で、申込から認定試験までは11月試験で約8〜10カ月、2月試験で約7〜9カ月かかります。この間にオンラインのスクーリング(1科目20〜80分)の全科目受講と、課題報告問題の提出が必要です
申込方法年2回。申込書の受付は11月試験が2月1日〜4月15日、2月試験が6月1日〜8月15日です。申込書は資料請求で取り寄せる必要があり、2026年度の2月試験は資料請求の期限が2026年8月10日と案内されています
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
2026(令和8)年度 2月試験2026年6月1日(月) 〜 2026年8月15日(土)申込には資料請求で取り寄せた申込書が必要です。協会は2026年度2月試験の資料請求を2026年8月10日までと案内しています。申込後、課題報告問題の解答用紙を10月下旬までに提出しないと受験できません2027年2月28日(日)※協会は日付ではなく「2月第4日曜日」の形で公表しています合格発表: 受験日の約1カ月後に合否通知を郵送
2027(令和9)年度 11月試験2027年2月1日(月) 〜 2027年4月15日(木)協会は申込書受付期間を「11月試験=2月1日から4月15日」と毎年同じ日付で案内しています。申込書は資料請求で取り寄せる必要があり、資料請求の締切は申込締切より前に来ます(2027年度分の具体的な期限は未公表)2027年11月28日(日)※協会は日付ではなく「11月第4日曜日」の形で公表しています合格発表: 受験日の約1カ月後に合否通知を郵送

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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愛玩動物飼養管理士とはどんな資格?

愛玩動物飼養管理士は、公益社団法人日本愛玩動物協会が認定する民間資格です。協会の説明では、「動物の愛護及び管理に関する法律」の趣旨に基づき、ペットの愛護と適正な飼養管理を広めるために必要な知識・技能を協会の通信教育で体系的に修め、所定の試験に合格して認定登録された人を指します。

この資格の大きな特徴は、試験だけを単独で受けられないことです。多くの検定試験は申し込めばその日に受験できますが、愛玩動物飼養管理士は約6カ月の通信教育とセットになっています。申込 → 教材での学習 → オンラインのスクーリング受講 → 課題報告問題の提出 → 認定試験、という順に進み、途中の工程を欠くと受験資格そのものを失います。

学ぶ範囲は犬と猫に限られません。協会は、ウサギ・ハムスター・フェレット・モルモット・チンチラ・鳥類・爬虫類なども学習対象になると説明しています。2級の講習は9科目で、「愛玩動物飼養管理士」「生命倫理・動物福祉」「動物の行動としつけ」「動物愛護・適正飼養関連法規Ⅰ」「愛玩動物学(総論・犬と猫の飼養管理)」「愛玩動物学(その他動物の飼養管理・栄養・高齢動物)」「人と動物の関係学」「動物生活環境学」「ペット関連産業概論」という構成で、法令・関係学・飼養管理を横断します。

制度面では2つの位置づけがあります。1つは、環境教育等促進法に基づく環境省の「人材認定等事業」に登録されていることです。環境省の登録内容では、事業名は「愛玩動物飼養管理士養成・認定事業」、対象者は満15歳以上、認定レベルは一級・二級の2段階と記載されています。

もう1つが、動物取扱責任者の選任要件との関係です。ペットショップ、ペットホテル、猫カフェのような動物カフェなどの第一種動物取扱業は、事業所ごとに動物取扱責任者を1名以上置く必要があります。協会もよくある質問に「ペットシッターや猫カフェなど、動物の仕事を始めたいのですが…」という設問を置き、この選任要件を案内しています。その選任要件は、獣医師・愛玩動物看護師・「半年以上の実務経験と所定の学校の卒業」・「半年以上の実務経験と所定の資格等の取得」のいずれかで、協会は愛玩動物飼養管理士が多くの場合この「所定の資格等」にあてはまるものと考えられているとしています。ただし協会自身が受講案内のページで「詳細は各自治体にお問い合わせください」と注記しているとおり、扱いは自治体によって異なる可能性があります。

なお、この資格に独占業務はありません。有資格者でなければできない仕事があるわけではなく、知識の裏づけと、上記のような要件の一部を満たす手段として使われる資格です。

難易度と合格率

協会は年度別・級別の合格率を公表していません。公表しているのは受験資格者数・受験者数・合格者数の3つで、合格率についてはよくある質問のページで「合格率は例年80%前後です」「カリキュラムに従ってきちんと学んでいただければ約8割の方が合格する難易度です」と概数を示すにとどめています。合格点および試験結果の点数も非公開です。

2025(令和7)年度の実施結果は次のとおりです(カッコ内は2月試験分の内数)。

受験級 受験資格者数 受験者数 合格者数
1級 2,268人(353人) 2,074人(303人) 1,606人(173人)
2級 13,093人(4,128人) 11,653人(3,599人) 9,732人(3,008人)
合計 15,361人(4,481人) 13,727人(3,902人) 11,338人(3,181人)

受験者の約85%が2級で、この試験の中心は2級です。受験資格者数と受験者数の差にも注目してください。2級は受験資格者13,093人に対して受験者が11,653人で、受験資格を得ながら約1割が受験していません

以下は当サイトが受験者数と合格者数から計算した割合で、協会の公表値ではありません。2025年度は1級77.4%、2級83.5%、全体で82.6%となり、協会が説明する「例年80%前後」とおおむね一致します。

回次で分けると別の姿が見えます。同じ計算を回次ごとに行うと、次のようになります。

受験級 11月試験(当サイト算出) 2月試験(当サイト算出)
1級 80.9%(受験1,771人・合格1,433人) 57.1%(受験303人・合格173人)
2級 83.5%(受験8,054人・合格6,724人) 83.6%(受験3,599人・合格3,008人)

2級は回次による差がほとんどないのに対し、1級は11月試験と2月試験で20ポイント以上開いています。これは2025年度だけの現象ではありません。2023年度も同じ計算をすると1級は11月79.9%・2月57.9%で、2年続けて同じ傾向でした。1級の2月試験は受験者が300人前後と少なく、そもそも母数が小さい点にも注意が必要ですが、1級を2月試験で受ける場合は、11月試験の数字をそのまま当てはめないほうが安全です。

協会は、認定委員会が各試験問題の難易度と受験者の得点分布、過去の合格率や合格基準点等を踏まえて合格者を決定すると説明しています。合格基準点が固定で公表されている試験ではないため、「何点取れば合格」という形での対策はできません。

1級と2級の違い

2級と1級は上下の関係にあり、1級を受けるには2級に合格して認定登録されている必要があります。いきなり1級から始めることはできません。

項目 2級 1級
受講資格 該当年度の4月1日時点で満15歳以上 2級の資格を有する者(認定登録された者)
教育期間 約6カ月 約6カ月以上
スクーリング科目数 9科目 7科目
受講受験料(税込) 32,000円 34,000円
認定登録料(税込) 8,000円 20,000円

科目の中身も変わります。2級が生命倫理・動物福祉、しつけ、関連法規Ⅰ、愛玩動物学、人と動物の関係学、動物生活環境学、ペット関連産業概論といった基礎の広がりであるのに対し、1級は動物の行動と社会、犬と猫の栄養学、飼育動物の種類と特徴、関連法規Ⅱ、動物の疾病とその予防、動物の飼養管理と公衆衛生、適正飼養指導論と、疾病・公衆衛生・指導論といった実践寄りの内容が入ります。

さらに上に、上級愛玩動物飼養管理士という区分があります。これは試験ではなく、協会の説明では適正飼養の普及啓発に関する実践的な活動能力や経験を評価認定する顕彰制度です。受講資格は1級取得者かつ協会の会員で、プログラム参加料5,000円(税込)を納めたうえで、連続した2カ年度分の活動実績記録簿とレポートを提出して審査を受けます。プログラム参加の有効期間は参加料の納入から3カ年度です。認定登録料は10,000円(税込)、3年ごとに更新料5,000円(税込)がかかります。1級・2級と違い、上級だけは更新のある制度です。

費用と資格取得までの流れ

費用の考え方がわかりやすい資格です。受講受験料に、教材費・スクーリング受講料・課題の採点料・受験料がすべて含まれます。協会も「受講受験料以外に追加でかかる費用はございません」と明記しています。かかるのは、受講受験料と、合格した場合の認定登録料だけです。

費目 2級 1級
受講受験料(一括払いのみ) 32,000円 34,000円
認定登録料(合格者のみ) 8,000円 20,000円
合計 40,000円 54,000円

認定登録に更新制度はありません。協会は「一度登録したら、その後は更新不要です」としており、登録後の維持費はかかりません(前述の上級のみ例外です)。

取得までの流れは次のように進みます。

  1. 資料請求(無料):申込書と受講受験料の払込用紙が資料に同梱されています
  2. 申込:払込用紙で受講受験料を支払い、申込書を送付します
  3. 教材の到着:申込書の到着から約2〜3週間で1回目の教材が届きます
  4. スクーリング:指定の受講期間3週間内に、オンラインで全科目を修了します
  5. 課題報告問題の提出:指定期間内に解答用紙を提出します
  6. 認定試験:マークシート方式・75分の全国一斉試験
  7. 合否通知:受験日の約1カ月後に郵送されます
  8. 認定登録:合格者は認定登録料を支払い、名簿に登録されます

3と4と5は、いずれも欠かすと受験できなくなる工程です。スクーリングは全科目の受講が修了しないと受験資格が失効し、課題報告問題も指定の提出期間内に出さなければ受験できません。スクーリングはライブ配信ではなく音声付きのスライドショーで、1科目20〜80分、繰り返し受講もできます。パソコンのほかスマートフォン・タブレットからも受講できるため、受講期間3週間のうちに都合をつける形になります。

なお課題報告問題は模擬試験にあたるもので、点数は合否に直接関係しません。期限内に提出すると実力判定表と解答集が返ってきて、間違えた箇所や全体の平均点を確認できます。

認定登録が完了すると、2級は資格認定証と資格表示バッジ、1級はこれに資格表示シールが加わったものが届きます。届く時期は、11月試験が1月下旬〜2月初旬、2月試験が3月下旬〜4月中旬の予定です。

勉強時間の目安

協会は標準的な学習時間を公表していません。ただし、カリキュラムの期間は決まっています

通信教育の期間は2級が約6カ月、1級は約6カ月以上です。申込から認定試験までの全体は、協会の説明で11月試験が約8〜10カ月、2月試験が約7〜9カ月とされています。申込書の受付期間が数カ月に及ぶため、いつ申し込むかで期間が変わる仕組みです。

学習の中身は、教本(第1巻・第2巻)を読み進めながら、途中でスクーリングと課題報告問題をこなす形です。スクーリングは2級9科目・1級7科目で、1科目あたり20〜80分。単純に足すと数時間から10時間程度の視聴になります。これに教本の読み込みと課題報告問題の演習が加わります。

試験そのものはマークシート方式で75分です。合格率が例年80%前後という協会の説明どおりであれば、カリキュラムどおりに進めることが対策の中心になる試験といえます。逆に、独学で短期に詰め込む形は取れません。教材が届くのが申込から2〜3週間後で、そこから半年かけて進む設計だからです。

受験資格と試験日程

2級の受講資格は、該当年度の4月1日時点で満15歳以上であることだけです。学歴・実務経験は問われません。協会は受講生に70代・80代の方もいると説明しています。1級は、2級に合格して認定登録された方が対象です。

認定試験は年2回で、日程は日付ではなく曜日で決まっています。

項目 11月試験 2月試験
申込書受付期間 2月1日〜4月15日 6月1日〜8月15日
資料請求の期限 4月10日 8月11日(2026年度は8月10日)
課題報告問題の提出期限 7月下旬 10月下旬
認定試験日 11月第4日曜日 2月第4日曜日
試験地 34都道府県 12都道府県

試験地の数が大きく違います。11月試験は北海道から沖縄まで34都道府県で実施されるのに対し、2月試験は北海道・岩手・宮城・群馬・東京・新潟・愛知・大阪・広島・香川・福岡・沖縄の12都道府県だけです。住んでいる場所によっては、2月試験を受けると遠方への移動が必要になります。試験時間はどちらも75分です。

2026(令和8)年度の2月試験は、申込書の受付が2026年6月1日から8月15日までです。ただし申込書は資料請求で取り寄せる必要があり、協会は2026年度2月試験の資料請求を2026年8月10日までと案内しています。資料請求の締切のほうが先に来る点に注意してください。

もう1つ、申し込み手続きの完了後に試験日を変更することはできません。11月試験と2月試験のどちらで受けるかは、申込の時点で決める必要があります。

独立して働くなら

この資格に独占業務はありませんが、ペット関連の事業を自分で始める場面では制度上の意味を持ちます

ペットシッター、ペットホテル、トリミングサロン、猫カフェのような動物カフェ、ペットの販売といった第一種動物取扱業は、都道府県または政令市への登録が必要で、事業所ごとに動物取扱責任者を1名以上置くことが義務づけられています。その選任要件のうち「半年以上の実務経験と所定の資格等の取得」という枠に、愛玩動物飼養管理士が多くの場合あてはまると協会は説明しています。協会のよくある質問にも「ペットシッターや猫カフェなど、動物の仕事を始めたいのですが…」という設問が置かれており、開業を考える人からの相談が多い場面であることがうかがえます。

第一種動物取扱業の業種は、環境省によると販売・保管・貸出し・訓練・展示・競りあっせん・譲受飼養の7つで、登録は事業所ごと・業種ごとに受ける必要があります。このうち展示は「動物を見せる業(動物とのふれあいの提供を含む)」と定義されており、猫カフェのような動物カフェは動物を見せてふれあいを提供する業態にあたります。ただし環境省が挙げている展示の例は動物園・水族館・移動動物園・動物サーカス・動物ふれあいパーク・乗馬施設などで、動物カフェという業態名は明示されていません。どの業種で登録するかの判断は自治体が行うため、開業前に窓口で確認してください。

ここで押さえておきたいのが、資格だけでは要件を満たさないという点です。実務経験半年以上との組み合わせが前提であり、また協会自身が「詳細は各自治体にお問い合わせください」と注記しているとおり、認められる資格の範囲は自治体の運用によって異なる可能性があります。第一種動物取扱業の登録申請は事務所の所在地の都道府県または政令市等で行うもので、協会も手続きや必要な条件は所轄の動物行政の担当部署に確認するよう案内しています。開業を具体的に考える段階では、事業所を置く予定の自治体の動物愛護担当部署に直接確認するのが確実です。

事業の型としては、ペットシッターのように設備投資が小さく、自宅を拠点に始められる形が現実的な入口になります。一方、猫カフェのように飼養施設を構える業態は、環境省が定める飼養施設の規模や構造などの基準も守る必要があるため、店舗の確保と合わせて準備の負担が大きくなります。集客は地域が単位で、「地域名+ペットシッター」のような検索、動物病院やトリミングサロンとの連携、既存の飼い主からの紹介が中心になります。継続利用につながりやすい一方で、対応できる件数が自分の稼働時間で決まるため、規模の拡大には人を増やすか、預かり型の設備を持つかの判断が必要になります。

協会は資格の活用先として、ペット業界のほかに観光産業(ペット同伴可の宿泊・飲食)、ペット保険の商品設計、住宅(ペット共生住宅の設計・管理)、行政機関、出版などを挙げています。独立を独立開業だけに限定せず、すでにある事業にペットの知識を足す形で使われている資格でもあります。

こんな人におすすめ

  • ペットの飼い方や動物関係法令を、犬・猫に限らず体系立てて学びたい方
  • ペットショップ・動物病院・ペットシッター・猫カフェなど、動物に関わる仕事を検討している方
  • 動物取扱責任者の選任要件を、実務経験と組み合わせて満たす手段を探している方
  • 通学せず、在宅で約6カ月かけて計画的に学ぶ形が合っている方
  • 取得後の更新手続きや維持費がない資格を選びたい方

同じ生活・趣味カテゴリでは、住まいの側からペットとの暮らしを考えるインテリアコーディネーター、色の知識を体系化する色彩検定が近い領域です。また、資格そのものは独占業務を持たないものの、店舗を開くときの要件の一部を満たすという構造は調理師と共通しています。

取得を公表している著名人

本人・所属事務所・試験の実施団体が公表している情報のみを、出典を明記して掲載しています。 掲載されている方が当サイトや特定の講座・商品を推薦しているものではありません。 掲載内容の訂正・削除のご依頼はお問い合わせからご連絡ください。