国家資格食・栄養

調理師の難易度・合格率・勉強時間

免許がなくても飲食店は開けますが、店に置く必要のある食品衛生責任者の資格要件はこの免許で満たせます。

最終更新: 2026-07-30

調理師の基本情報

正式名称調理師
分類国家資格
実施団体都道府県(多くは指定試験機関の公益社団法人 調理技術技能センターが実施)
試験形式全60問・四肢択一のマークシート方式。公衆衛生学・食品学・栄養学・食品衛生学・調理理論・食文化概論の6科目から出題され、科目ごとの出題割合は厚生労働省告示で定められている
受験資格中学校卒業以上で、指定された施設での調理業務の経験が2年以上あること
試験日程都道府県ごとに実施。調理技術技能センターが試験を行う30都道府県は令和8年10月31日(土)に共同で実施
受験料6,400円(令和8年度・東京都の場合。都道府県により異なります)
合格率(都道府県別)全国を集計した合格率は公表されていません。長野県の令和7年度は69.8%(受験者457人・合格者319人)
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ★★★☆☆
勉強時間目安公式の目安は非公表。出題範囲が6科目に定められており、過去問題が公表されているため対策は立てやすい試験です
申込方法都道府県ごとに実施。日程・受験料・申込期間はお住まいの都道府県のページでご確認ください
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
令和8年度(調理技術技能センター実施の30都道府県)2026年5月7日(木) 〜 2026年6月3日(水)申込受付は終了しています(消印有効)。この日程は30都道府県の共同実施分で、独自に実施する県は日程が異なります2026年10月31日(土)13時30分〜15時30分合格発表: 2026年12月18日(金)10時

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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調理師とはどんな資格?

調理師は、調理の技術と食品衛生の知識を証明する国家資格です。飲食店や給食施設で働くために必須の資格ではありませんが、免許を持つことで調理の専門知識を公的に示せる点に価値があります。

免許を取る道は2つあります。ひとつは厚生労働大臣が指定した調理師養成施設(調理師学校)を卒業する道、もうひとつが都道府県が実施する調理師試験に合格する道です。このページでは後者の試験ルートを扱います。

試験は都道府県ごとに行われますが、多くの都道府県は指定試験機関である公益社団法人 調理技術技能センターに実施を委託しています。令和8年度は30都道府県が同じ日程・同じ問題で共同実施します。

受験資格

このページで最も注意していただきたい項目です。 調理師試験は誰でも受けられる試験ではありません。

  • 中学校卒業以上の学歴があること
  • 指定された施設で、2年以上の調理業務の経験があること

実務経験が要件になっているため、思い立ってすぐ受験できる資格ではありません。働きながら経験を積み、条件を満たしてから受験する流れになります。

なお、正規職員でなくても、週4日以上かつ1日6時間以上の勤務を原則として、継続的に調理業務に従事していれば職歴として認められます。パート・アルバイトの経験が対象外というわけではありません。

認められる施設の範囲や証明書の様式は都道府県ごとに案内されています。 経験年数の数え方で迷いやすいところなので、申込前にお住まいの都道府県のページで必ず確認してください。

難易度と合格率

都道府県ごとに実施されるため、全国を集計した合格率は公表されていません。 各実施主体がそれぞれ結果を公表する形になっています。

一例として、長野県が公表した令和7年度(令和7年9月9日実施)の結果は次のとおりです。

項目 令和7年度・長野県
受験者数 457人
合格者数 319人
合格率 69.8%

7割近くが合格しており、受験資格を満たして準備をすれば十分に狙える水準です。ただしこれは1つの県の数字であり、他県では異なります。受験予定の都道府県が公表する結果を確認してください。

合格基準も実施主体によって示し方が異なります。長野県の場合は、60問を1問1点として採点し、総得点が満点の6割(36点)以上であることと、0点の科目がないことの2つを満たすことが条件とされています。

出題される6科目

厚生労働省の告示「調理師試験基準」で、科目と出題割合が定められています。問題数は60問以上、試験時間は120分以上とされています。

科目 出題割合
調理理論 30%
食品衛生学 25%
公衆衛生学 15%
栄養学 15%
食品学 10%
食文化概論 5%

調理理論と食品衛生学だけで全体の55%を占めます。 学習時間が限られている場合、この2科目を優先するのが合理的です。一方で、長野県のように「0点の科目がないこと」を条件にしている実施主体もあるため、配点の小さい食文化概論を完全に捨てるのは避けたほうが安全です。

勉強時間の目安

公式の学習時間の目安は公表されていません。そのため、ここでは具体的な時間数の断定は避けます。

判断材料としては、次の点が参考になります。

  • 出題範囲が6科目に明確に定められており、範囲外からは出題されません
  • 調理技術技能センターが過去の試験問題と解答を公表しています。出題の傾向をつかみやすい試験です
  • 受験者は2年以上の実務経験者です。調理理論や食品衛生学は、日々の業務で触れている内容と重なる部分があります

試験日程と申込

日程・受験料・申込期間は都道府県によって異なります。 ここが他の国家資格と大きく違う点です。

調理技術技能センターが実施する30都道府県(青森・宮城・秋田・福島・茨城・埼玉・千葉・東京・新潟・富山・石川・福井・山梨・岐阜・愛知・三重・鳥取・島根・岡山・広島・香川・愛媛・高知・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)の令和8年度は、次の日程で共同実施されます。

  • 願書受付 令和8年5月7日(木)〜6月3日(水)※消印有効。受付は終了しています
  • 試験日 令和8年10月31日(土)13時30分〜15時30分
  • 合格発表 令和8年12月18日(金)10時

受験手数料は都道府県が定めます。東京都の令和8年度は6,400円です。

独自に実施する県は日程が別で、たとえば長野県の令和7年度は9月9日の実施でした。年に1回しか実施しない都道府県が多いため、申込期間を逃すと1年待ちになります。

独立して働くなら

調理師の独立は、飲食店の開業が中心的な形です。資格そのものに独占業務はなく、調理師免許がなくても飲食店は開けます。それでも意味があるのは、次の2点です。

ひとつは食品衛生責任者との関係です。飲食店には食品衛生責任者を置く必要がありますが、調理師免許を持っていればその資格要件を満たせます。もうひとつは信用で、店構えやメニューに専門性を示す材料になります。

仕事の形としては、(1)自分の店を構える、(2)間借り営業やキッチンカーなど小さく始める、(3)出張料理や料理教室といった個人向けサービス、などがあります。

集客について: 飲食業は立地と再訪率がすべてと言ってよい分野です。資格の有無で客が来ることはありません。開業前に、狙う客層が実際にその場所を通るかを自分の足で確認することが、どんな販促よりも効きます。SNSは写真との相性がよく、料理の見た目で選ばれる業態では有効です。ただし固定費の重い業態なので、いきなり大きな店を構えるより、小さく始めて手応えを見る進め方が現実的です。

こんな人におすすめ

  • 飲食店や給食施設ですでに働いていて、経験を資格の形にしたい方
  • 調理の知識を体系立てて学び直し、衛生管理まで含めて理解したい方
  • いずれ自分の店を持つことを見据えている方

同じく都道府県ごとに実施され、実務と結びつく国家資格としては登録販売者があります。生活・趣味の分野では色彩検定も、盛り付けやメニュー表づくりに活きる知識が学べます。

取得を公表している著名人

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出典・参考情報

受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。