民間資格食・栄養

フードコーディネーターの難易度・合格率・勉強時間

2級と1級はレストランプロデュース・商品開発・フードプロモーションの分野別に認定され、1級は企画書とプレゼンテーションで審査されます。

最終更新: 2026-09-04

フードコーディネーターの基本情報

正式名称フードコーディネーター
分類民間資格
実施団体特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会
試験形式級ごとに形式が分かれます。3級はCBT方式の択一式(120分・4分野で計100問)、2級1次はCBT方式(120分・計100問)、2級2次はオンライン講座の受講と課題提出、1級は1次が企画書審査、2次がプレゼンテーションと面接です
受験資格3級は中学校卒業以上(すでに3級を取得している方は受験できません)。2級は3級資格の認定登録者、1級は2級資格の認定登録者で、2級で認定登録した分野に限って受験できます
試験日程3級は年2回(協会は試験日を8月・2月頃と案内)、2級1次は年1回(5〜6月頃)。1級は1次が企画書の提出で、2次のプレゼンテーション・面接が3月です
受験料3級・2級1次とも一般13,000円・会員8,000円、1級は1次12,000円・2次16,000円(いずれも税込・決済手数料込み)。合格後に認定登録料が別途かかり、3級22,000円・2級27,000円・1級31,000円です
合格率協会が合格率を公開しているのは2級1次試験と1級だけです。2級1次試験は2025年度86.62%(2024年度85.53%・2023年度85.89%・2022年度82.39%・2021年度84.80%)、1級は2025年度32.35%(2024年度40.00%・2023年度29.72%・2022年度40.00%・2021年度22.58%)。1級の数値が1次・2次のどちらを指すのか、通算なのかは、合格率のページにも1級試験概要のページにも示されていません。3級の合格率は掲載されていません
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ★★★☆☆
勉強時間目安公式に示された勉強時間の目安はありません。3級は「新・フードコーディネーター教本」の4分野から計100問が出題される範囲の定まった試験で、協会は任意の3級試験対策講座(オンデマンド配信)を用意しています
申込方法級ごとに申込時期が分かれます。1級1次は2026年8月28日〜10月26日、3級の第2回は2026年12月1日〜2027年1月24日
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
2026年度 3級 第1回2026年6月1日(月) 〜 2026年7月26日(日)第1回の申込受付は終了しています。申込は外部のCBT予約サイトから行い、申込期間中に受験する会場と日時を選びます2026年8月8日(土)〜8月30日(日)※期間内で全国のCBTテストセンターの日時を予約合格発表: 即時判定。試験終了後に合否が記載された試験結果レポートが配布され、合格者は受験日の翌日からマイページで合格通知をダウンロードできます
2026年度 3級 第2回2026年12月1日(火) 〜 2027年1月24日(日)申込は外部のCBT予約サイトから行います。空席状況は曜日・時間帯で変動するため、マイページでの確認が案内されています2027年2月6日(土)〜2月28日(日)※期間内で全国のCBTテストセンターの日時を予約合格発表: 即時判定。試験終了後に合否が記載された試験結果レポートが配布されます
2026年度 2級(1次試験・2次資格認定講座)2026年4月16日(木) 〜 2026年5月18日(月)2026年度の1次試験の申込受付は終了しています。1次合格後に受ける2次資格認定講座は申込期間が別で、2026年5月26日〜6月15日でした1次試験は2026年5月26日(火)〜6月8日(月)のCBT。2次資格認定講座は2026年7月2日(木)〜7月15日(水)に配信され、課題の提出期限は7月22日(水)必着です合格発表: 1次試験は即時判定。2次資格認定講座の結果発表は2026年8月28日(金)で、マイページで確認します
2026年度 1級 1次試験(企画書審査)2026年8月28日(金) 〜 2026年10月26日(月)企画書を郵送する形式のため試験会場へ行く必要はありません。任意の1級試験対策講座は申込期間が2026年8月28日〜10月1日と早く締め切られます企画書の提出期間は2026年10月30日(金)〜12月18日(金)
2026年度 1級 2次試験(プレゼンテーション・面接)2027年1月29日(金) 〜 2027年2月12日(金)1級1次試験の合格者が対象です。会場は東京・銀座の協会事務局のみです2027年3月(会場は東京・銀座の協会事務局)

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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フードコーディネーターとはどんな資格?

フードコーディネーターは、特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会が実施する民間資格です。協会はフードコーディネーターを「新しい食の『ブランド』『トレンド』を創る 食の『開発』『演出』『運営』のクリエーター」と定義しており、食品メーカーの商品開発、飲食店のメニュー開発、撮影のスタイリング、レストランのプロデュース、料理教室の運営などが活動領域として挙げられています。

この資格の大きな特徴は、3級から順に取っていく積み上げ式であることです。2級を受けるには3級の認定登録者であることが、1級を受けるには2級の認定登録者であることが条件になります。3級だけを受けて終える方もいますが、上の級を目指すなら、下の級に合格したうえで有料の認定登録まで済ませておく必要があります。

もう1つの特徴が、2級と1級は分野別に認定されるという点です。分野は「レストランプロデュース」「商品開発」「フードプロモーション」の3つで、1級は2級で認定登録した分野しか受験できません。なお2023年度に「イベント・メディア」が「フードプロモーション」へ名称変更されており、2022年度までにイベント・メディア分野を取得した方は、そのまま1級フードプロモーションを受験できると案内されています。

難易度と合格率

協会が合格率を公開しているのは2級1次試験と1級だけで、3級の合格率は資格認定試験のページに掲載されていません。まずは公表されている2つの数字を見ていきます。

年度 2級1次試験 1級試験
2025年度 86.62% 32.35%
2024年度 85.53% 40.00%
2023年度 85.89% 29.72%
2022年度 82.39% 40.00%
2021年度 84.80% 22.58%

2級は5年とも80%台で安定しています。ただしこれは1次試験(CBT方式)だけの合格率で、そのあとに続く2次資格認定講座の合否については割合が公表されていません。2級の資格を得るには、1次合格後にオンライン講座を受講して企画書の課題を提出し、それに合格する必要があります。

1級は20%台から40%まで年による振れ幅が大きく、2級とは2倍以上の開きがあります。ここで注意したいのは、1級が1次(企画書審査)と2次(プレゼンテーション・面接)の2段階であるのに対し、協会の合格率ページには年度ごとの数値が1つずつしか載っておらず、それが1次・2次のどちらを指すのか、通算なのかが書かれていないことです。ページ内には1次・2次を区別する注記も見当たらないため、この数字は「1級のどこかの段階の合格率」として受け取り、段階別の難易度を推測しないほうが安全です。なお協会は、2021年度について「新型コロナウイルス感染症感染拡大により試験対策講座を中止」と注記しています。

3級については、年度ごとの合格率も受験者数も公表されていません。協会が示しているのは累計の人数で、資格認定試験のページには3級合格者が約32,200人(うち資格取得者は約27,000人)、2級合格者が約2,600人、1級合格者が約190人と記載されています(2026年3月現在)。3級の試験概要のページに並ぶのは、受験資格が中学校卒業以上であること、出題が4分野から計100問の択一式であること、そして結果が即時判定で試験終了後にレポートが渡されることです。

勉強時間の目安

協会は勉強時間の目安を示していません。手がかりになるのは出題範囲の指定で、3級は「新・フードコーディネーター教本2026」または「新・フードコーディネーター教本2025」に加え、テキスト外から食に関する一般常識問題が出るとされています。範囲が指定されたテキスト中心の試験なので、教本と問題集を軸に進めるのが基本の形です。

協会は任意の3級試験対策講座をオンデマンド配信で用意しており、受講料は17,000円(税込)です。「対策講座受講は任意ですが、合格のためには受講をおすすめします」と案内されています。2級1次・1級にも同様の対策講座があり、いずれも任意です。

なお、大学・短期大学・専門学校など全国79校(2026年4月現在)の協会認定校で所定の課目を履修した方は、3級資格認定試験が免除され、認定登録を申請すれば3級資格が付与されます。在学中に取得を考えている方は、進学先が認定校かどうかを確認しておくとよいでしょう。

受験資格と試験日程

級ごとの受験資格は次のとおりです。

  • 3級: 中学校卒業以上。すでに3級を取得している方は受験できません
  • 2級: 3級資格の認定登録者
  • 1級: 2級資格の認定登録者(2級で認定登録した分野に限る)

日程も級で分かれます。3級は年2回で、2026年度は第1回が8月8日〜8月30日、第2回が2027年2月6日〜2月28日の実施期間です。どちらも全国のCBTテストセンターから会場と日時を選ぶ形式で、申込期間中に予約します。2級1次試験は年1回で、2026年度は5月26日〜6月8日に実施されました。

1級は流れが独特です。1次試験は会場に行かず、選んだ分野の企画書を期間内に提出します。2026年度は申込が8月28日〜10月26日、企画書の提出期間が10月30日〜12月18日です。2次試験は東京の協会事務局でのプレゼンテーションと面接で、2027年3月に行われます。2次試験の応募資格は1級1次試験の合格者で、前年度までの1次合格者も含まれます。1次に合格して2次で不合格になった場合は、次回は2次試験からの受験になると案内されています。

合否がいつ分かるかについては、1級の試験概要ページに「合格発表は、3月頃を予定しています」とだけ書かれており、1次試験・2次試験それぞれの発表日は公表されていません。年度ごとの告知(2026年6月30日付)にも発表日の記載はないため、1次の結果がいつ届くかは、2次試験の申込期間(2027年1月29日〜2月12日)から逆算して考えることになります。

ここで挙げた1級の日付は、協会が2026年6月30日に出した「2026年度 1級資格認定試験について」のものです。1級の試験概要ページは願書受付を「2026年8月下旬〜9月下旬」、企画書の提出を「2026年11月〜12月中旬」と概略で書いており、日付に開きがあります。申し込むときは概要ページではなく、年度ごとの告知に載っている日付を確認してください

なお、協会の「よくあるご質問」は試験概要のページと記述がずれている箇所があります。FAQは3級の実施時期を「第1回7月頃、第2回1月〜2月頃」と説明していますが、試験概要ページと2026年度の試験要項では第1回の実施期間は8月です。出題範囲を案内する回答にも「新・フードコーディネーター教本2025」「同2024」という旧版の記述が残っています(同じFAQでも、テキストの販売案内のほうは2026年版に更新されています)。日程や出題範囲は、FAQではなく試験概要ページの記載を確認してください。

費用は受験料だけではありません

この資格を検討するうえで見落としやすいのが、受験料と別に合格後の認定登録料がかかる点です。認定登録は任意ですが、登録しなければ上の級を受験できません。

受験料(一般) 認定登録料
3級 13,000円 22,000円
2級 13,000円(1次) 27,000円
1級 12,000円(1次)・16,000円(2次) 31,000円

いずれも税込です。2級はこのほかに2次資格認定講座の受講料15,000円が必ずかかります。協会がFAQで示している総額の目安は、任意の対策講座まで含めて3級52,000円・2級72,000円・1級75,000円です。このうち3級と2級は一般(非会員)の場合の金額で、会員になると受験料が5,000円安くなり、3級47,000円・2級67,000円と案内されています。1級については一般と会員の区分が示されていません。

認定登録料は2026年度に改定されています。協会の2026年3月10日付のお知らせによると、2級は2026年4月1日から27,000円、3級は2026年6月1日から22,000円になりました。1級の試験概要ページには「2級認定登録(有料:21,000円税込)」という改定前の金額が残っているため、料金は2級・3級それぞれの試験概要ページか、この改定のお知らせで確認してください。

資格の更新については、2010年度以降に3級を認定登録した方、2016年度以降に2級を取得した方は更新不要と案内されています。

独立して働くなら

フードコーディネーターに独占業務はなく、この資格がなければできない仕事はありません。それでも独立と結びつけて語られやすいのは、協会が挙げている活動領域そのものが、企業から案件単位で依頼を受ける形の仕事だからです。商品開発の企画、メニュー開発、撮影のスタイリング、記事の執筆、料理教室の運営はいずれも、フリーランスや小規模な事務所で請け負われている領域です。

そのため、独立の可否を決めるのは資格の有無よりも実績と人脈になります。協会は、フードコーディネーターを探している法人や人と有資格者を結ぶ「人材ファイル」を公開しており、登録しているのは協会の会員で資格認定試験の資格を取得している方などです。資格を取って終わりにするか、会員として名前を出せる状態にしておくかで、依頼が届く経路の数は変わります

集客について: この分野は「何ができる人か」が伝わらないと声がかからないため、作った料理・スタイリング・企画書といった成果物を見せられる形にしておくことが出発点になります。依頼元としては(1)食品メーカーや飲食チェーンの商品・メニュー開発、(2)出版社・広告制作会社の撮影スタイリングや記事制作、(3)自治体・生産者団体の地場産品の企画などが考えられ、いずれも協会が挙げる活動領域と重なります。料理教室やオンライン講座のように自分で顧客を集める形と、企業案件を請け負う形では必要な発信も違ってくるので、どちらを軸にするかを早めに決めておくと動きやすくなります。

こんな人におすすめ

  • 食品メーカーや飲食業で商品開発・メニュー開発に関わっていて、企画の進め方を体系的に整理したい方
  • 撮影のスタイリングや食の記事制作など、食を伝える仕事を目指している方
  • 製菓・調理系の専門学校や大学に在学中で、進学先が協会認定校にあたる方

なお、調理や製菓の技術そのものを問う試験ではありません。厨房に立つ仕事を軸にするなら調理師製菓衛生師のほうが目的に合います。この2つは都道府県が実施する国家資格で、食品衛生責任者の要件も満たせます。