民間資格食・栄養

野菜ソムリエの難易度・合格率・勉強時間

講座を受講した方だけが試験に進む仕組みで、試験だけを単独で申し込むことはできません。

最終更新: 2026-08-23

野菜ソムリエの基本情報

正式名称野菜ソムリエ
分類民間資格
実施団体一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会
試験形式野菜ソムリエコースは講座を修了したあとに受ける修了試験(マークシート方式・制限時間2時間)。野菜ソムリエプロコースは1次試験が記述式(60分)と課題提出、2次試験がプレゼンテーションと面接です
受験資格野菜ソムリエコースと野菜ソムリエプロコースは受講資格の制限がありません。進学野菜ソムリエプロコースは野菜ソムリエ資格の取得者に限られ、野菜ソムリエ上級プロコースは野菜ソムリエプロ資格に加えて活動実績の審査があります
試験日程講座の開講は随時で、開講予定はホームページとメールマガジンで告知されます。野菜ソムリエコースの修了試験は入金確認日から1年以内に受験します。野菜ソムリエプロ検定は回次制で、1次試験に受験期間が設けられます
受験料野菜ソムリエコース148,000円(税込。内訳は入会金10,800円と受講料137,200円)。野菜ソムリエプロコース320,500円、野菜ソムリエ資格をすでに持つ方向けの進学野菜ソムリエプロコース172,500円、野菜ソムリエ上級プロコース270,000円(いずれも税込)。各コースの金額に初回の試験料1回分が含まれます
合格率協会がよくある質問で示しているのは概数で、野菜ソムリエコースが約85%、野菜ソムリエプロコースが約35%です。年度別・回次別の合格率や、受験者数・合格者数の実数は掲載されていません
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ★★★☆☆
勉強時間目安公式に示された勉強時間の目安はありません。講座の分量として、野菜ソムリエコースは1科目2時間の全7科目、野菜ソムリエプロコースは全18科目が示されています
申込方法講座への申込が入口です。野菜ソムリエコースは随時受付で、修了試験は入金確認日から1年以内に受験します。野菜ソムリエプロ検定は1次試験日の約2か月前から申込を受け付けます
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
野菜ソムリエプロ検定試験(SG43)申込は1次試験実施日の約2か月前に始まります。全国一律の申込締切日は公表されていません。申込は会員専用サイトまたは電話で受け付けます1次試験は2026年5月28日(木)〜8月23日(日)の期間内にWEBで受験(記述式・60分)。2次試験は2026年9月27日(日)10時〜18時にZoomで実施合格発表: 1次試験の合否結果は2026年9月15日(火)発送予定。2次試験の詳細は1次合否の発送時に合格者へ案内されます

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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野菜ソムリエとはどんな資格?

野菜ソムリエは、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が認定する民間資格です。野菜・果物の分類や品種ごとの特徴、良品の見分け方、保存方法、栄養や調理法までを学び、その魅力を人に伝えられるようになることを目指します。協会は野菜ソムリエの使命を「生産者と生活者の架け橋となること」と説明しており、すでに6万人以上の野菜ソムリエが誕生したとしています。

国家資格ではなく、また教育訓練給付金の対象講座でもありません。この点は協会自身がよくある質問で明記しています。

資格は3段階に分かれています。

資格 位置づけ 受講資格
野菜ソムリエ 野菜・果物の基礎知識を学ぶ入口 制限なし
野菜ソムリエプロ 職業として青果物を扱う専門知識 制限なし(野菜ソムリエ取得者は進学コースを受講)
野菜ソムリエ上級プロ 自身の専門分野で事業を組み立てる段階 野菜ソムリエプロ資格と活動実績の審査

もっとも特徴的なのは、試験だけを単独で受けることができない点です。協会は「受講料には通学講座および通信講座教材と1回の試験料が含まれます」と説明しており、いずれかのコースに申し込んだうえで試験に進む形になっています。市販のテキストで独学して受験する、という受け方は制度上できません。

難易度と合格率

協会がよくある質問で示している合格率は、野菜ソムリエコースが約85%、野菜ソムリエプロコースが約35%です

ただし、この2つはいずれも「約」を付けた概数で、年度別・回次別の合格率や、受験者数・合格者数の実数は掲載されていません。当サイトが確認した範囲では、協会サイトのうち講座案内・各コースのページ・協会概要・特定商取引法に基づく表示のいずれにも実数の記載はなく、数値が出ているのはよくある質問のこの1問だけでした。したがって、上記の数値は回ごとの実測値ではなく、目安として読む必要があります。

野菜ソムリエコースの約85%という数値は、講座を受けた方が対象であることを踏まえて見るのが妥当です。全7科目を受講したうえで、その内容から出題される修了試験を受ける仕組みのため、講座内容をひととおり押さえていれば合格に届きやすい設計といえます。

一方、野菜ソムリエプロコースの約35%は段階が変わります。プロの検定試験は次の2段階で構成されます。

段階 内容 形式
1次試験 筆記試験と課題提出 記述式・60分。課題はベジフルカルテ(異なる品種で10枚)
2次試験 プレゼンテーションと面接 1次試験の合格者のみ案内

課題のうちベジフルカルテ10枚は提出が必須で、提出しないと受験できません。栽培ノート(1品種)の提出は任意ですが、提出すると評価の加点対象になります(減点はありません)。なお協会は、第41回野菜ソムリエプロ検定試験から課題提出のルールを変更したと告知しています。

再受験の扱いにも規定があります。2次試験で不合格になった場合は一度に限り1次試験が免除され、合否結果を受け取ったあと、もっとも近い検定試験で実施される2次試験に限って再受験できます。

勉強時間の目安

協会は勉強時間の目安を公表していません。公式に示されているのは講座の分量で、野菜ソムリエコースは1科目2時間の全7科目、野菜ソムリエプロコースは全18科目です。

野菜ソムリエコースの7科目の内訳は次のとおりです。

科目 学ぶ内容
ベジフルコミュニケーション 野菜・果物の魅力の伝え方、表現の仕方
ベジフル入門(3科目) 分類と表示、品種ごとの特徴、良品の見分け方、保存方法
ベジフルサイエンス(2科目) 栄養素の基本、健康情報の選び方、生活習慣病
ベジフルクッカリー 切り方、基本の調理法、品種の特徴を生かしたレシピ

野菜ソムリエプロコースは、この7科目に加えてプロコース固有の11科目(ブランディング・マーケティング、セルフプロデュース、流通、生産、鮮度管理と目利き、栄養と調理、日本の農業の現状とストーリー)を学び、合計18科目になります。すでに野菜ソムリエ資格を持っている方は、固有の11科目のみを受講する進学コースになります。

学習ペースを左右するのは講義時間よりも課題のほうです。野菜ソムリエコースではベジフルカルテの作成が課題に含まれ、プロコースでは異なる品種で10枚のベジフルカルテと栽培ノートが必要になります。いずれも実際に青果物を観察して書き起こす作業のため、まとまった期間を見込んでおくとよいでしょう。

受験資格と試験日程

野菜ソムリエコースと野菜ソムリエプロコースは、どなたでも受講できます。進学野菜ソムリエプロコースは野菜ソムリエ資格の取得者に限られ、野菜ソムリエ上級プロコースは野菜ソムリエプロ資格を持ったうえで、専門領域と活動実績についての審査を通る必要があります。

野菜ソムリエコースは受講スタイルを選べます。

受講スタイル 学び方
通学制 全7科目を協会指定の会場で受講
半通学制 食べ比べとコミュニケーションの4科目を通学、残り3科目を通信教材で受講
通信制 全7科目を通信教材(解説動画)で受講
通信制(地域校ワーク付き) 全7科目を通信教材で学び、地域校で食べ比べ体験と課題作成のレクチャーを追加

受講スタイルによる受講料の差はありません。

修了試験の受験期限は入金確認日から1年間で、この期間を過ぎると受験資格がなくなります。2回目以降を受ける場合の期限は最終受験日から1年間です。野菜ソムリエプロ検定と上級プロ検定には受験期限がありません。

ここで注意したい点があります。修了試験日程のページには「下記日程以降の会場試験実施予定はございません。今後はオンライン試験のみになります」と記載されており、掲載されている会場試験は2026年6月27日(土)が最後です。一方で野菜ソムリエコースの案内ページとよくある質問には、WEB試験と協会指定の会場での試験を選べるという説明が残っています。現時点でどちらの方式が案内されるかは、申込前に協会へ確認することをおすすめします

野菜ソムリエプロ検定は回次制です。協会が日程を掲載している回(試験名はSG43)は、1次試験が2026年5月28日(木)から8月23日(日)までの期間内にWEBで受験する形式で、1次試験の合否結果は2026年9月15日(火)に発送予定、2次試験は2026年9月27日(日)の10時から18時の間にZoomで実施されます。申込は1次試験実施日の約2か月前から始まり、同時に2つ以上の検定試験へは申し込めません。

費用は次のとおりです。いずれも税込で、初回の試験料1回分が含まれます。

コース 受講料 追試・再検定料
野菜ソムリエコース 148,000円(入会金10,800円+受講料137,200円) 14,800円
野菜ソムリエプロコース 320,500円 17,200円
進学野菜ソムリエプロコース 172,500円 17,200円
野菜ソムリエ上級プロコース 270,000円 39,600円

取得後の維持費にも差があります。野菜ソムリエに資格の更新はありません。一方、野菜ソムリエプロと野菜ソムリエ上級プロは野菜ソムリエメンバーズへの登録が必須で、年1回の更新が必要になります。更新料は6,000円(税込)で、上級プロはこれに加えて社会活動レポートの提出が求められます。

なお、協会はクーリングオフの対象外であることを明記しており、受講生本人の都合によるキャンセルでは納入した費用が返金されません。金額が大きい講座のため、申込前に「特定商取引に関する法律」に基づく表示と受講に関する注意事項を確認しておくことをおすすめします。

独立して働くなら

野菜ソムリエで独立を考える場合、実際の活動の中心になるのは野菜ソムリエプロと野菜ソムリエ上級プロです。協会は、野菜ソムリエプロの活動分野としてイベントや講演会、メディア出演、出版、商品開発を挙げています。野菜ソムリエコースの案内でも、料理教室やセミナー講師、食育活動、コラム執筆、レシピ開発、青果販売といったフィールドが示されています。

上級プロコースの内容は、この方向性をそのまま反映しています。カリキュラムは自宅学習とケーススタディー、理事長との1時間程度のスクーリングで構成され、最終的に自身のビジョンを事業計画書にまとめて提出します。この事業計画書の審査が1次試験にあたります。「食で地域おこし」「青果物ブランディング」「自治体との取組」「サロンを運営する」といった課題が示されていることからも、事業として何をやるかを固める段階に置かれた講座だと分かります。

一方で、この資格には独占業務がありません。野菜ソムリエでなければできない仕事は制度上存在しないため、仕事は資格そのものではなく、講座やイベント、執筆といった活動を自分で作っていくことになります。協会は資格取得後のコミュニティやパートナー・認定制度、野菜ソムリエカンパニーなどの仕組みを用意していますが、集客の主体はあくまで本人です。

現実的な進め方としては、飲食店や青果店、食品メーカー、生産者としての仕事など、すでに食に関わる基盤がある方が専門性の裏づけとして重ねる形が取りやすいでしょう。上級プロの受講資格に「その領域において野菜ソムリエプロとしての活動実績が既にあると審査によって認められる人物」という条件があることからも、活動実績を先に積む順序が想定されていることが読み取れます。

こんな人におすすめ

  • 青果店やスーパーの売り場で、お客様に品種や食べ方を説明できるようになりたい方
  • 飲食店や食品メーカーで、素材の選定や商品開発に野菜・果物の知識を活かしたい方
  • 生産者として、自分が育てた野菜・果物の魅力を言葉で伝えたい方
  • 料理教室やセミナー講師、レシピ開発など、食を伝える活動を広げたい方
  • 家族や自分の食生活を、栄養と調理の両面から見直したい方

野菜ソムリエは受講資格の制限がなく、食に関わる仕事の経験がなくても入りやすい資格です。ただし費用は148,000円からで、資格試験としては高い部類に入ります。金額に見合うかどうかは、講座で学ぶ内容そのものに加えて、取得後にどう活動するかで決まります。まずは協会が無料で提供している資料請求や説明会で、カリキュラムと受講スタイルを確認してから判断するとよいでしょう。

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