食生活アドバイザーの難易度・合格率・勉強時間
3級・2級は受験資格の制限がなく併願もできますが、2026年に新設された1級は2級の有資格者だけが受験できます。
最終更新: 2026-08-26
食生活アドバイザーの基本情報
| 正式名称 | 食生活アドバイザー |
|---|---|
| 分類 | 民間資格 |
| 実施団体 | 一般社団法人FLAネットワーク協会 |
| 試験形式 | 3級はマークシート方式の五肢択一45題、2級はマークシート方式の六肢択一50題。2026年に新設された1級は、マークシート方式の選択問題42問と記述式問題13問です。試験時間は各級とも90分 |
| 受験資格 | 3級・2級は受験の制限がなく、どの級からでも受験できます。1級は食生活アドバイザー2級の有資格者に限られます |
| 試験日程 | 年2回。試験日は6月第4日曜日と11月第4日曜日で、第56回は2026年11月22日です。1級はこの第56回が第1回にあたります |
| 受験料 | 3級6,000円/2級8,000円/3級・2級の併願14,000円/1級10,000円(いずれも税込)。協会の合格講座は別料金で、3級の速習コース12,000円、2級の速習コース18,000円、2級の通学コース24,000円、1級の通学コース27,000円(いずれも税込) |
| 合格率 | 協会が合格講座のページに掲載している第55回検定の実績は、受験者の合格率が3級54.0%・2級40.0%です。よくある質問では平均値として3級65%・2級40%と案内されており、実施回によって差があります。受験者数・合格者数の実数は公表されていません。1級は2026年11月22日が第1回のため実績がありません |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
| 独立のしやすさ | ★★☆☆☆ |
| 勉強時間目安 | 協会は標準的な学習時間を公表していません。よくある質問では独学で受験する方も多いとしたうえで、書籍だけでなく食に関するニュースや社会環境の確認を勧めています。協会の合格講座は3級・2級の速習コースが1日、2級・1級の通学コースが2日間の構成です |
| 申込方法 | 年2回。第56回(2026年11月22日実施)の申込は2026年7月30日に始まり、クレジットカード払いは10月5日まで、郵便局・ゆうちょ銀行払いは9月25日までです |
| 公式サイト | 試験の公式ページを見る |
申込・試験日程
| 回次 | 申込受付期間 | 試験日 |
|---|---|---|
| 第56回(2026年11月検定)3級・2級・1級 | 2026年7月30日(木) 〜 2026年10月5日(月)締切は支払方法で異なります。クレジットカード払いは10月5日(月)まで、郵便局・ゆうちょ銀行の払込取扱票による申込は9月25日(金)までです。払込取扱票を使う場合は、その請求が9月14日(月)16時までと先に締め切られます | 2026年11月22日(日)※3級は集合10時15分・試験開始10時30分、2級は集合13時15分・試験開始13時30分、1級は試験開始13時30分。試験時間は各級とも90分合格発表: 合否通知の発送は2026年12月15日(火)。未着の問合せは2027年1月8日(金)と1月12日(火)の10時から16時に受け付けます |
日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
食生活アドバイザーとはどんな資格?
食生活アドバイザーは、一般社団法人FLAネットワーク協会が実施する民間の検定試験です。協会はよくある質問で「民間の資格検定試験になります」と明記しており、あわせて「独占的な資格と違って、その資格がないと仕事ができないということはありません」とも説明しています。業務独占も名称独占もない検定である点は、最初に押さえておきたいところです。
検定が始まったのは1999年(平成11年)です。協会の竹内弘光会長は1級創設についての対談で、27年間で累計16万5,000人の食生活アドバイザーを輩出したと述べています。
扱う範囲は「食」だけにとどまりません。協会のFLAはFood & Lifestyle Adviserの略で、食を入り口に生活全体を見直す人材を育てることを目的に掲げています。実際の出題科目にも、栄養や食品表示だけでなく、食品の流通や小売の種類、円高と円安、食料自給率、暮らしとIT社会といった項目が並びます。栄養学の資格というより、食を通じて社会と生活のしくみを扱う検定と捉えたほうが実態に近いといえます。
なお「食生活アドバイザー」「食アド」はFLAネットワーク協会が使用権を有する登録商標です。
難易度と合格率
合格率の出どころが2か所あり、示している数字が違う点に注意が必要です。
協会が3級・2級それぞれの合格講座のページに掲載しているのは、直近の実施回である第55回検定の実績です。
| 級 | 受験者の合格率(第55回) | 合格講座(速習コース)受講者の合格率 |
|---|---|---|
| 3級 | 54.0% | 80.8% |
| 2級 | 40.0% | 65.7% |
一方、よくある質問の「合格率は?」への回答は「平均で、3級が『65%』、2級が『40%』です。(実施回によって多少違いはあります)」となっています。2級は両方とも40%で一致しますが、3級は平均65%に対して第55回の実績が54.0%にとどまり、11ポイントの開きがあります。片方が誤りというわけではなく、平均値と特定の回の実績という別の数字です。年によって上下する試験だと理解しておくのが安全です。
表の右列は、協会の合格講座を受けた方に限った合格率です。合格講座は有料の対策講座で、この数字は講座の案内ページに掲載されているものです。受験者全体の合格率とは母集団が違うため、同じ列で比べる数字ではありません。
協会は受験者数・合格者数の実数を公表していません。そのため、上の合格率がどれくらいの人数から算出されたものかは確認できません。
合格基準は級ごとに次のとおり公表されています。
| 級 | 出題 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 3級 | 五肢択一45題(1問2点) | 27問以上の正解 |
| 2級 | 六肢択一50題(1問2点) | 31問以上の正解 |
| 1級 | 選択42問(1問2点)+記述式13問(1問3点) | [選択]28題以上かつ[筆記]8題以上、合計36題以上の正解 |
3級は45題中27題で6割、2級は50題中31題で6割2分にあたります。合格ラインの割合そのものは、級が上がってもほとんど変わりません。難しさの差は基準ではなく、出題範囲と選択肢の数に表れています。3級が五肢択一なのに対して2級は六肢択一で、選択肢が1つ増えます。
1級は2026年11月22日が第1回のため、合格率の実績がまだありません。合格講座のページも一般受験者・受講者とも「準備中」の表示になっています。
3級・2級・1級の違い
協会は3級と2級の違いを、立場の違いとして説明しています。3級は「消費者」の立場から食生活を見直す級、2級は「食を提供する立場」から食ビジネスの視点までを問う実務的な級という位置づけです。
科目名にもその差が出ています。3級は「体を育もう」「知を育もう」「徳を育もう」「才を育もう」の4科目、2級は「ウエルネス上手になろう」「もてなし上手になろう」「買い物上手になろう」「段取り上手になろう」「生き方上手になろう」「やりくり上手になろう」の6科目です。2級だけにある「生き方上手になろう」は食マーケットの変化・小売の種類・物流システムを、「やりくり上手になろう」は円高と円安・福祉・関連法規を扱います。
| 項目 | 3級 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|---|
| 受験資格 | 制限なし | 制限なし | 2級の有資格者 |
| 受験料(税込) | 6,000円 | 8,000円 | 10,000円 |
| 出題形式 | 五肢択一45題 | 六肢択一50題 | 選択42問+記述13問 |
| 試験時間 | 90分 | 90分 | 90分 |
| 試験開始時刻 | 10時30分 | 13時30分 | 13時30分 |
| 科目数 | 4科目 | 6科目 | 6科目 |
1級は2026年に新設されました。 協会は「新たに食生活アドバイザー1級が創設され、記念すべき第1回試験が2026年11月に実施されます」と案内しており、公式テキストも2026年3月の発刊です。1級の科目は「栄養と健康」「食文化と食習慣」「食品学」「衛生管理」「食マーケット」「社会生活」の6つで、2級までと違って記述式の問題が加わります。
級の順序について、協会は3級を受けずに2級から受験することもできるとしています。3級・2級の併願も可能で、この場合の受験料は14,000円です。ただし2級の内容は3級の理解を前提にしているとも説明されており、よくある質問では「できれば『3級』からの受験をお薦めします」と案内されています。
2級と1級はどちらも13時30分開始のため、同じ回で両方を受けることはできません。協会が併願として案内しているのは3級と2級の組み合わせです。1級を目指す場合は、2級に合格した回の次以降の回で1級を受けることになります。
なお、栄養士や調理師の資格を持っていても免除科目はありません。
費用
受験料は3級6,000円、2級8,000円、1級10,000円で、3級・2級を併願すると14,000円です(いずれも税込)。併願は個別に申し込むより安く設定されています。
このほか、協会は有料の合格講座を用意しています。
| 講座 | 形式 | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| 3級 速習コース | 1日完結 | 12,000円 |
| 2級 速習コース | 1日完結 | 18,000円 |
| 2級 通学コース | 2日間 | 24,000円 |
| 1級 通学コース | 2日間 | 27,000円 |
速習コースは東京・名古屋・大阪・福岡の4都市、通学コースは東京・名古屋・大阪の3都市で実施されます。講座の指定教材は事前に書店で購入して持参する必要があり、講座当日の販売はありません。
教材だけで進める場合は、公式テキストと問題集が費用になります。2026-2027年版の定価は、3級のテキスト&問題集が1,870円、2級が2,090円、1級が2,420円です。協会が直接販売している検定対策問題集は3級2,500円、2級3,500円です(いずれも税込)。
受講は必須ではありません。 協会もよくある質問で「独学により受験される方も多くいらっしゃいます」と回答しています。
勉強時間の目安
協会は標準的な学習時間を公表していません。そのため、ここでは具体的な時間数の断定は避けます。
判断材料としては、次の点が参考になります。
- 協会は書籍だけの学習について「食に関するニュースや、食を取り巻く社会環境なども理解いただきたい事柄」として、ニュースなど情報のチェックを勧めています
- 合格講座は3級・2級の速習コースが1日、2級・1級の通学コースが2日間の構成です。協会が対策の集中講義として組んでいる分量が、この日数です
- 出題範囲は生活に密着した内容が中心で、協会も「まずはご自身の食生活ときちんと向き合い、見直すことからスタートしては」と案内しています
暗記だけで押し切る形の試験ではないため、日常のニュースに関心を向ける時間も学習時間の一部と考えておくとよさそうです。
受験資格と試験日程
3級・2級に受験資格の制限はありません。協会は「食生活に興味のある方ならどなたでも受験できます」としています。1級のみ、食生活アドバイザー2級の有資格者であることが条件です。
試験は年2回で、試験日は6月第4日曜日と11月第4日曜日です。第56回は2026年11月22日(日)に実施されます。
第56回の主な日程は次のとおりです。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 申込開始 | 2026年7月30日(木) |
| 専用払込取扱票の請求最終日 | 2026年9月14日(月)16時まで |
| 払込取扱票での申込締切 | 2026年9月25日(金) |
| クレジットカードでの申込締切 | 2026年10月5日(月) |
| 受験票発送日 | 2026年11月9日(月) |
| 試験日 | 2026年11月22日(日) |
| 合否通知発送日 | 2026年12月15日(火) |
申込の締切は支払方法で10日ほど違います。 クレジットカード払いなら10月5日まで受け付けますが、郵便局・ゆうちょ銀行で払い込む場合は9月25日が締切です。さらに、この払込取扱票は協会に請求して送ってもらうもので、その請求の締切が9月14日16時と、さらに前に来ます。郵送での申込を考えている場合は、実質的な期限がこの9月14日になる点に注意してください。
受験票が届かない場合の問合せ受付は11月17日(火)・18日(水)、合否通知が届かない場合は2027年1月8日(金)・1月12日(火)で、いずれも10時から16時までと期間が区切られています。
第56回の受験会場は、札幌・仙台・埼玉(川越市内)・千葉・東京(23区内)・横浜・新潟・金沢・静岡・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡の14都市です。開催都市は回ごとに案内されるため、次回も同じとは限りません。会場の詳細は受験票で確認する形です。
当日の持ち物は受験票・HBの筆記用具・消しゴムのほか、腕時計は時計機能のみの機種に限られます。携帯電話などのモバイル端末は使えません。
願書の送付先は日本国内に限られており、受験票や合否通知の送付先も国内の住所に限られます。海外在住の場合は、国内の家族や知人に請求を代行してもらう必要があります。
合格者には、合格通知とあわせてカードタイプの合格証が発行されます。
独立して働くなら
食生活アドバイザーには独占業務がありません。協会自身が「その資格がないと仕事ができないということはありません」と説明しているとおり、この資格だけで開業する形は想定されていないと考えたほうが実態に合います。
現実的なのは、すでに持っている仕事や活動に知識を足す使い方です。協会は健康増進・健康経営・栄養管理といった領域を掲げており、実際の出題範囲にも食品表示、保健機能食品制度、HACCP、食中毒予防、食マーケットの流通や中食といった実務寄りの項目が並びます。飲食・食品小売・給食・介護の現場や、料理教室・食に関する発信を行っている方が、扱っている商品やサービスの説明の裏づけを持つという位置づけです。
協会には食アド会員制度があり、会員向けのゼミナールや料理Academyといった講座が継続的に開かれています。同じ検定を持つ人とつながる場が用意されている点は、活動を広げたい場合の材料になります。
集客について: 資格そのものへの指名検索で仕事が来る種類の資格ではありません。料理教室・セミナー・記事執筆・商品開発の相談といった形で仕事につなげている例が中心で、入り口になるのは資格名ではなく、その人が扱うテーマや実績です。開業を考えるなら、調理師や製菓衛生師のような業務に直結する資格、あるいはフードコーディネーターのように仕事の型が定まっている資格と組み合わせる形が現実的です。
こんな人におすすめ
- 食品・飲食・小売の仕事で、商品表示や衛生管理の知識を体系立てて持っておきたい方
- 家庭の食事や自分の食生活を、栄養と生活の両面から見直したい方
- 受験資格の制限がない検定から、食の分野の学習を始めたい方
食の資格をほかにも検討している方は、仕事の型がはっきりしているフードコーディネーター、野菜と果物に特化した野菜ソムリエ、調理の国家資格である調理師もあわせて比べてみてください。
出典・参考情報
- FLAネットワーク協会「受験案内(試験概要・日程・受験料・出題形式・合格基準)」(2026-08-26 確認)
- FLAネットワーク協会「FLAネットワーク協会とは」(2026-08-26 確認)
- 食生活アドバイザー公式「よくあるご質問」(2026-08-26 確認)
- FLAネットワーク協会「3級合格講座(速習コース)」(2026-08-26 確認)
- FLAネットワーク協会「2級合格講座(速習コース)」(2026-08-26 確認)
- FLAネットワーク協会「1級合格講座(通学コース)」(2026-08-26 確認)
- 食生活アドバイザー公式「1級取得に向けた攻略ロードマップ」(2026-08-26 確認)
- 食生活アドバイザー公式「特別インタビュー:竹内弘光会長/1級創設について」(2026-08-26 確認)
- FLAネットワーク協会「合格証について」(2026-08-26 確認)
- FLAネットワーク協会「団体受験」(2026-08-26 確認)
受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。