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アロマテラピー検定の難易度・合格率・勉強時間

1級の出題範囲には、精油のプロフィール30種類に加えてアロマテラピーに関係する法律が含まれます。

最終更新: 2026-08-18

アロマテラピー検定の基本情報

正式名称アロマテラピー検定
分類民間資格
実施団体公益社団法人日本アロマ環境協会
試験形式インターネット試験(自宅などのパソコン・スマートフォンから受験する選択解答方式)。出題数は2級55問・1級70問で、試験時間は2級30分・1級35分です。分野別の出題数は公表されていません。第52回(2025年5月)以降、香り資材の送付と「香りをかいで答える問題(香りテスト)」は行われていません
受験資格制限はありません。年齢・経験を問わず、どの級からでも受験でき、2級と1級の併願申込もできます
試験日程2026年度から試験日程が変更されました。第54回は2026年7月5日(日)に実施済みで、次回の第55回は2027年1月17日(日)です。協会は実施回ごとに日程を公表しており、第56回以降は未公表です
受験料2級6,600円/1級6,600円/2級・1級の併願13,200円(いずれも税込)
合格率協会は回次ごとの合格率を公表しておらず、よくある質問に「1・2級ともおよそ90%」と概数で案内しています(2026年8月18日確認)。合格基準は1級・2級とも正答率80%です
難易度☆☆☆☆
独立のしやすさ★★☆☆☆
勉強時間目安協会は標準的な学習時間を公表していません。第48〜49回の受験者アンケート(回答3,407件)では勉強期間を「1ヵ月以内」35%・「3ヵ月以内」35%・「2ヵ月以内」28%・「その他」2%と公表しており、9割以上が3ヵ月以内と回答しています。出題は『アロマテラピー検定 公式テキスト 2020年6月改訂版』からと明示されています
申込方法申し込みはインターネットからのみ受け付けています。第55回の受付は2026年10月30日(金)10時から12月7日(月)までです
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
第55回2026年10月30日(金) 〜 2026年12月7日(月)申し込みはインターネットのみで、受付開始は2026年10月30日(金)10時です。支払い手続き完了後の返金・次回への振替はできません2027年1月17日(日)※2級10:45〜(試験時間30分)、1級14:00〜(試験時間35分)合格発表: 試験終了後に結果が画面に表示されます。認定証の発送は2027年2月17日(水)予定

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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アロマテラピー検定とはどんな資格?

アロマテラピー検定は、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が実施する検定試験です。精油の特徴や安全な使い方など、アロマテラピーを生活に取り入れるための知識を問います。級は2級と1級の2段階です。

協会が受験者データのページで公表している累計受験申込者数のグラフでは、1999年度の2,964人を起点として棒が積み上がり、2025年度の累計は562,889人となっています。第55回の特設サイトでは、これより後の集計として「累計受験者数57万人突破」(2026年7月現在)とも示されています。

この検定を調べるときに、まず知識を更新しておきたい点が1つあります。第52回(2025年5月)から、香り資材の送付と「香りをかいで答える問題(香りテスト)」が行われなくなりました。協会は事前送付による不正行為の防止が目的だと説明しており、これに伴って試験前の郵送物もなくなっています。精油の小瓶が届いて香りを当てる、という以前の形式を紹介している解説は、現在の試験とは一致しません。

日程も変わっています。協会は2025年8月に公開していた2026年度の日程を見直し、2026年度以降の試験日と申込期間を変更したと告知しました。この変更により、第54回は2026年7月5日(日)、第55回は2027年1月17日(日)となっています。なお協会のよくある質問には「毎年、5月と11月に実施しています。」という変更前の記述が残っていますので、日程は受験要項ページか資格スケジュールで確認してください。

試験そのものも、会場に行く形ではありません。自宅などのパソコンやスマートフォンから受けるインターネット試験で、選択解答方式です。協会は個室での受験を推奨しており、公園・インターネットカフェ・レストランなどの公共スペースでの受験はできないと明記しています。

この資格に独占業務はありません。有資格者でなければできない仕事があるわけではなく、アロマテラピーの知識を体系立てて持っていることを示す検定です。ただし後述するとおり、AEAJの本科資格であるアロマテラピーアドバイザー・アロマテラピーインストラクター・アロマセラピストは、いずれも「アロマテラピー検定1級に合格する」ことが最初の条件になっています。本科資格を目指す場合の入口という位置づけです。

難易度と合格率

まず押さえておきたいのが、協会が公表しているのは概数だけという点です。よくある質問には「検定の合格率・合格基準・出題数は?」という設問があり、次のように案内されています。

項目 協会の公表内容
合格率 1・2級ともおよそ90%
合格基準 正答率80%
出題数 2級55問/1級70問

「第55回の合格率」のように回次ごとの数字や、受験者数・合格者数の実数は公表されていません。したがって、この90%という数字は特定の回の実測値ではなく、協会が示す目安として読む必要があります。当サイトが計算した値でもありません。

第55回の特設サイトも合格率を「約90%」と掲げていますが、そこに付されている注記は「第52回アロマテラピー検定 試験運営に関するアンケート(回答者数661人)より」で、全受験者を集計した数字として示されているわけではありません

そのうえで見ると、協会の案内どおりであれば、受験者のおよそ9割が合格する水準ということになります。受験資格に制限がなく、出題が公式テキストの範囲と明示されていることを合わせて考えると、対策の範囲がはっきりした試験だといえます。

合格基準の正答率80%は、級を問わず同じです。出題数から逆算すると、2級は55問中44問、1級は70問中56問に相当します。合格率が高い試験ではあるものの、8割という基準そのものは低くありません

なお、協会は分野別の出題数を公表していません。2級・1級とも出題範囲として分野が並べられているだけで、どの分野から何問出るかは示されていないため、範囲を絞り込む前提での学習計画は立てにくい構造です。

2級と1級の違い

2級と1級は、扱う分野の数と、覚える精油の種類が違います。

項目 2級 1級
受験料(税込) 6,600円 6,600円
出題数 55問 70問
試験時間 30分 35分
合格基準 正答率80% 正答率80%
精油のプロフィール 11種類 30種類(2級の11種類+19種類)
問われる内容 アロマテラピーを正しく生活に取り入れるための知識 精油を目的によって使い分け、効果的に生活に取り入れるための知識

出題範囲として協会が挙げている項目は次のとおりです。2級が5項目、1級はそれに4項目を加えた9項目で、末尾の「精油のプロフィール」も出題範囲の項目に含まれています。

  • 2級: アロマテラピーの基本/きちんと知りたい、精油のこと/アロマテラピーの安全性/アロマテラピーを実践する/精油のプロフィール(対象11種類)
  • 1級で加わる項目: アロマテラピーのメカニズム/アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア/アロマテラピーの歴史をひもとく/アロマテラピーに関係する法律(精油のプロフィールは対象30種類に増えます)

1級で加わる項目のうち、性格が異なるのが「アロマテラピーに関係する法律」です。精油の使い方だけでなく、アロマテラピーを他者に伝えたり商品を扱ったりする場面で関わってくる決まりまでが範囲に入っているのがこの級の特徴といえます。

対象となる精油は、2級がスイートオレンジ、ゼラニウム、ティートリー、フランキンセンス、ペパーミント、ユーカリ、ラベンダー、レモン、ローズ(アブソリュート)、ローズオットー、ローズマリーの11種類です。1級ではこれにイランイラン、クラリセージ、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、ジャーマンカモミール、ジャスミン(アブソリュート)、ジュニパーベリー、スイートマージョラム、ネロリ、パチュリ、ブラックペッパー、ベチバー、ベルガモット、ベンゾイン(レジノイド)、ミルラ、メリッサ、レモングラス、ローマンカモミールの19種類が加わり、合計30種類になります。

級の上下関係にも特徴があります。下の級に合格していなくても、上の級を受けられます。協会も「1級からの受験も可能です」と明記しています。ただし同じ回答の中で「1級の出題範囲には2級の内容が含まれます」と補足されており、級を飛ばして申し込めても、2級の内容を学ばずに済むわけではありません。

2級と1級は試験開始時刻が分かれているため、同じ日に併願できます。併願の受験料は13,200円で、これは6,600円の2倍と同額です。日本化粧品検定のような併願割引は設定されていません。

費用

受験料は2級・1級とも6,600円(税込)、併願で13,200円(税込)です。級による受験料の差はありません

受験料以外にかかるものとしては、教材があります。協会は出題が『アロマテラピー検定 公式テキスト 2020年6月改訂版』からと明示しているため、独学の場合はテキスト代が実質的な必要経費になります。

教材 価格(税込)
アロマテラピー検定 公式テキスト 2,640円
アロマテラピー検定 公式問題集 1,430円

公式テキストは1級・2級が1冊にまとまっており、級ごとに買い分ける必要はありません。協会は公式問題集について、「公式テキストの内容の一部を試験問題の出題形式に合わせて掲載しており、分野ごとの出題数や内容などは必ずしも実際の試験と一致するものではありません」と注記しています。問題集だけの学習については「知識に偏りが生まれがち」として、テキストで学んだうえで習得レベルの確認に使う方法をすすめています。

受験料と公式テキストだけであれば、2級または1級のどちらか1つで9,240円、併願でも15,840円です。ただし、上位資格まで視野に入れる場合は費用の構造が変わります。次の「独立して働くなら」で触れますが、アドバイザー以上の資格はAEAJへの入会が前提となり、年会費が毎年発生する形になります。

なお、合格しても認定証が届かない場合は、認定証の未着受付期間(第55回は2027年3月8日から3月25日まで)に連絡する必要があります。この期間内に連絡がないと、以後の発行は有料(2,200円)になると案内されています。試験案内メールの未着受付期間(2027年1月5日から1月14日まで)とは別の期間なので、混同しないよう注意してください。

勉強時間の目安

協会は標準的な学習時間を公表していません。「1級は◯時間」といった公式の目安は示されていないため、必要な時間は現在の知識量によって変わります。

代わりに公表されているのが、受験者アンケートによる勉強期間のデータです。第48〜49回の受験者を対象にしたアンケート(回答期間2023年3月・2023年9月、回答数3,407件)では、次の結果が示されています。

勉強期間 割合
1ヵ月以内 35%
3ヵ月以内 35%
2ヵ月以内 28%
その他 2%

3ヵ月以内までの回答を合計すると98%に達します。1ヵ月以内で臨んだ人が3分の1いる一方、2〜3ヵ月かける人も合わせて6割を超えており、数ヵ月単位の準備で受けている試験だと読めます。これは時間数ではなく期間の回答である点、また実施回が第48〜49回(2023年)と現在より前である点には注意してください。

学習量を見積もる材料になるのは、公式に示されている次の情報です。

  • 出題は『アロマテラピー検定 公式テキスト 2020年6月改訂版』から
  • 出題数は2級55問・1級70問、試験時間は2級30分・1級35分
  • 合格基準は1級・2級とも正答率80%
  • 覚える精油は2級11種類、1級30種類

1級は精油のプロフィールを除く分野が8つに広がり、精油も30種類を覚えることになります。2級と1級で試験時間の差はわずか5分(30分と35分)である一方、出題数は55問から70問へ増えるため、1問あたりに使える時間は2級が約33秒、1級が30秒とやや短くなります。

香りテストが廃止されたことで、精油そのものを購入して香りを覚える準備は必須ではなくなりました。現在の試験はテキストの知識を問う形に一本化されています

受験資格と試験日程

受験資格に制限はありません。年齢・経験は問われず、どの級からでも受験できます。2級・1級の併願申込もできます。

協会は2026年度以降の試験日程を変更し、第54回を2026年7月5日(日)、第55回を2027年1月17日(日)としています。第56回以降の日程は公表されていません。第55回の詳細は次のとおりです。

項目 内容
試験名 第55回 アロマテラピー検定
試験日 2027年1月17日(日)
試験時間 2級10:45〜(30分)/1級14:00〜(35分)
申し込み期間 2026年10月30日(金)10時〜12月7日(月)
試験案内メールの連絡日 2026年12月25日(金)予定
試験案内メールの未着受付期間 2027年1月5日(火)〜1月14日(木)
認定証発送日 2027年2月17日(水)予定
認定証の未着受付期間 2027年3月8日(月)〜3月25日(木)

申し込みはインターネットからのみです。英語・中国語での受験を希望する場合は申し込みサイトが異なるため、事前の問い合わせが必要と案内されています。

この試験で特に見落としやすいのが、試験案内メールの扱いです。受験ページへのアクセス方法はメールで案内され、届かない場合は2027年1月5日から1月14日までの未着受付期間内に連絡する必要があります。協会は、試験案内メールが届かない場合で未着受付期間内に連絡がなく受験できなかったときは、一切責任を負わないと明記しています。迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があるため、協会は申し込み前に「aromakankyo.or.jp」のドメイン受信を許可しておくよう案内しています。

インターネット試験のため、受験環境も条件になります。個室が推奨されており、公園・インターネットカフェ・レストランなどの公共スペースでは受験できません。試験前に端末の充電状況を確認するようにも案内されています。通信環境の不具合など受験者側の環境が理由で受験できなかった場合について、協会は責任を負わないとしています。

支払い手続きの完了後は、返金も次回への振替もできません

独立して働くなら

アロマテラピー検定に独占業務はないため、この検定に合格したこと自体で開業できる仕事はありません。それでも独立と結びつく形が用意されているのは、AEAJの資格体系の側です。

協会の本科資格は、すべてアロマテラピー検定1級の合格を起点にしています。取得の道筋は次のとおりです。

  • アロマテラピーアドバイザー: 検定1級に合格する → AEAJに入会する → アロマテラピーアドバイザー認定講習会を受講する。精油の安全な使い方やアロマテラピーに関係する法律などの知識をもち、日常生活でのアロマ活用法を提案できる力を認定する資格です
  • アロマテラピーインストラクター: 上のアドバイザーまで進んだうえで、AEAJ認定スクールまたは独学で学び、アロマテラピーインストラクター・アロマセラピスト共通学科試験に合格します
  • アロマセラピスト: 共通学科試験の合格に加えて、AEAJ認定スクールで実技カリキュラムとカルテ演習を修了し、実技試験に合格する必要があります

ここで見落としやすいのが、インストラクターとアロマセラピストの受験条件です。協会は両資格の取得条件として「AEAJ会員であること」と「アロマテラピーアドバイザー資格を取得していること」の2つを挙げています。つまり1級に合格しても、そこから直接インストラクターやアロマセラピストへ進むことはできず、必ずアドバイザーを経由します。認定料もそれぞれ別に必要で、インストラクター・アロマセラピストの資格登録認定料はいずれも10,450円(税込)です。

独立の受け皿としてもっとも近いのがアロマセラピストで、協会は「アロマセラピストとしてサロン勤務・経営したい」「病院や施設などで、アロマテラピートリートメントを行いたい」「一般の人に全身アロマテラピートリートメントを行いたい」という3つを、この資格が向く人として挙げています。ただし実技カリキュラムとカルテ演習は認定スクールでの修了が要件で、独学だけでは到達できません。

もう1つ、費用の構造を見込んでおく必要があります。本科資格の最初の段階であるアドバイザーでも、次の費用が積み上がります。

項目 金額
アロマテラピー検定1級 受験料 6,600円(税込)
AEAJ入会金 10,000円(不課税・初年度のみ)
AEAJ年会費 12,000円(不課税・入会時期により初年度は6,000円)
アドバイザー認定講習会 受講料 5,236円(税込)
資格登録認定料 10,450円(税込)

協会は会員資格について4月から翌年3月末までの年度制とし、「各種プロフェッショナルな資格の取得および継続には、毎年会員更新(年会費12,000円)が必要となります」と明記しています。資格を維持し続ける限り年会費が発生する構造で、検定のように受験料を払えば費用が終わる形ではありません。クレジットカードを登録した場合は毎年自動で決済されます。

集客の面では、サロンや個人サービスは地域単位で選ばれる領域です。資格が仕事を運んでくる構造ではなく、施術や提案の中身で選ばれる点は見込んでおく必要があります。1級の出題範囲にアロマテラピーに関係する法律が含まれていることからも分かるとおり、他者に対してサービスを提供する場面では、資格の有無とは別に法令上の線引きがあります。個人で始める場合ほど、この点を自分で確認しながら進める必要があります。

こんな人におすすめ

  • 精油の選び方や安全な使い方を、体系立てて知りたい方
  • 自宅から受けたい方(会場に行く必要がなく、インターネット試験で完結します)
  • 医療・福祉、理容・美容・エステ、教育などの現場で、香りを扱う知識を整理しておきたい方
  • AEAJのアドバイザー・インストラクター・アロマセラピストを目指す方(いずれも1級合格が最初の条件です)
  • 学習にかける期間の見当をつけたい方(受験者アンケートでは3ヵ月以内の回答が98%でした)

同じ生活・趣味カテゴリでは、成分や薬機法まで踏み込む日本化粧品検定が近い領域で、こちらも資格自体に独占業務がなく提案力で選ばれるという点で構造が似ています。色を体系的に学ぶ色彩検定も、生活提案の場面で重なる知識が得られます。動物と暮らす環境づくりを扱う愛玩動物飼養管理士は、こちらも協会が講習と資格を組み合わせて運営している点が共通しています。

出典・参考情報

受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。