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世界遺産検定の難易度・認定率・勉強期間

準1級と1級は2級認定、マイスターは1級認定がないと受検できない積み上げ式で、回次によって実施される級が変わります。

最終更新: 2026-09-03

世界遺産検定の基本情報

正式名称世界遺産検定
分類公的資格
実施団体NPO法人 世界遺産アカデミー
試験形式4級から1級はマークシート・選択式で、4級50問・3級と2級と準1級60問・1級90問。マイスターのみ論述3問。公開会場試験(マークシート)とテストセンターで受けるCBT方式があり、マイスターはCBTでは実施されません
受験資格4級・3級・2級は受検資格の制限がありません。準1級と1級は2級以上の認定者、マイスターは1級以上の認定者に限られます
試験日程年4回(3月・7月・9月・12月頃)。ただし回次ごとに実施級と実施方式が変わり、2026年度にマイスター・1級・準1級が実施されるのは7月と12月の2回だけです
受験料公開会場試験はマイスター20,400円・1級10,900円・1級リスタ5,000円・準1級7,600円・2級6,500円・3級5,400円・4級3,800円。CBT試験は1級11,800円・1級リスタ5,700円・準1級8,500円・2級7,300円・3級6,200円・4級4,600円。いずれも税込で、公開会場試験のみ2級と3級の併願11,000円・3級と4級の併願8,800円があります
認定率2025年度の認定率はマイスター48.7%・1級27.1%・準1級31.1%・2級60.7%・3級77.6%・4級79.9%。協会が公表しているのは申込者数と認定率だけで、実受検者数と認定率の分母は公表されていません
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ☆☆☆☆(この資格単独での独立開業は一般的ではありません)
勉強時間目安学習時間を時間数で示した公式の目安は示されていません。受検者アンケートに基づく学習期間として、2級は1ヶ月、3級と4級は1週間から1ヶ月が多いと案内されています
申込方法公式サイトのマイページからインターネットで申し込みます。支払いはクレジットカードまたはコンビニ・ATM(Pay-easy)。公開会場試験とCBT試験は申込期間も受検料も別に設定されています
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
第65回検定(CBT・2級から4級)2026年6月17日(水) 〜 2026年9月9日(水)この回は公開会場試験の実施がなくCBTのみ。実施級は2級・3級・4級です2026年8月30日(日)〜9月13日(日)※期間内で希望日時を予約合格発表: 2級から4級は試験終了後その場で合否がわかります。結果通知の発送日は2026年10月28日(水)
第66回検定(公開会場・全級)2026年8月19日(水) 〜 2026年10月26日(月)申込開始は8月19日12時から。実施級はマイスター・1級・準1級・2級・3級・4級で、開催都市は札幌から熊本までの20地区です2026年12月13日(日)※級ごとに開始時刻が異なります合格発表: 合否結果のマイページ表示が2027年1月19日(火)、結果通知の発送日が2027年2月4日(木)
第66回検定(CBT・1級から4級)2026年8月19日(水) 〜 2026年12月9日(水)実施級は1級・準1級・2級・3級・4級。マイスターはCBTでは実施されません2026年11月29日(日)〜12月13日(日)※1級・準1級は12月13日(日)のみで、公開会場試験と同日時の実施合格発表: 1級・準1級は2027年1月19日(火)にマイページで表示され、2級から4級は試験終了後その場で合否がわかります。結果通知の発送日は2027年2月4日(木)
第67回検定(公開会場・2級から4級)2026年12月18日(金) 〜 2027年1月27日(水)この回はマイスター・1級・準1級の実施がありません。開催都市は札幌から福岡までの12地区です2027年3月14日(日)※級ごとに開始時刻が異なります合格発表: 合否結果のマイページ表示が2027年4月15日(木)、結果通知の発送日が2027年5月10日(月)
第67回検定(CBT・2級から4級)2026年12月18日(金) 〜 2027年3月17日(水)この回はマイスター・1級・準1級の実施がありません2027年2月28日(日)〜3月21日(日)※期間内で希望日時を予約合格発表: 2級から4級は試験終了後その場で合否がわかります。結果通知の発送日は2027年5月10日(月)

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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世界遺産検定とはどんな資格?

世界遺産検定は、NPO法人世界遺産アカデミーが実施している、世界遺産に関する知識を問う検定です。2006年に始まり、2014年からは文部科学省の後援事業になっています。文部科学省が関わるのは後援であって、試験を実施しているのはNPO法人である点は押さえておきたいところです。

級は4級・3級・2級・準1級・1級・マイスターの6段階で、これに1級認定者向けの「1級リスタ」が加わります。4級・3級・2級は受検資格の制限がなく、誰でも受けられます。一方、準1級と1級は2級以上の認定、マイスターは1級以上の認定が受検の条件です。下から順に積み上げていく仕組みになっているため、いきなり1級を受けることはできません。

受検方式は2つあります。会場に集まってマークシートで解く公開会場試験と、全国約350カ所のテストセンターで受けるCBT方式です。マイスターは論述式のため、公開会場試験でしか実施されません

級ごとの試験内容

公式サイトの各級ページに、解答形式・問題数・試験時間・認定基準が示されています。

解答形式 問題数 試験時間 認定基準
マイスター 論述 3問 120分 20点満点中12点以上
1級 マークシート 90問 90分 200点満点中140点以上
準1級 マークシート 60問 60分 100点満点中60点以上
2級 選択式 60問 60分 100点満点中60点以上
3級 選択式 60問 50分 100点満点中60点以上
4級 選択式 50問 50分 100点満点中60点以上

3級のページには「合格基準は調整される場合があります」という注記が付いています。

マイスターの20点満点中12点以上には条件があり、公式サイトには「12点に達していても、問1、2で6点、問3で6点にそれぞれ達していなければ、合格基準を満たしていないものとする」と書かれています。合計点だけでは決まりません。

なお、マイスターについては、よくある質問のほうに「認定基準は非公開です」という別の説明が載っています。級のページには上記の点数が示されているため、同じサイト内で説明が食い違っている状態です。受検前に協会へ確認することをおすすめします。

出題範囲は級で大きく変わります

対象となる遺産の件数が級ごとに違います。4級は日本の全遺産と世界の主要な遺産35件、3級は同100件、2級は同300件、準1級は日本の全遺産と主要な世界の遺産700件、1級は世界遺産の全件が範囲です。マイスターは分野を横断する総合的な出題と案内されています。

分野別の出題比率も公表されています。2級は基礎知識20%・日本の遺産25%・世界の自然遺産10%・世界の文化遺産35%・その他10%、3級は基礎知識25%・日本の遺産30%・世界の自然遺産10%・世界の文化遺産30%・その他5%です。1級・準1級・4級の表では自然遺産と文化遺産が1つの欄にまとめられており、1級は両者あわせて45%、準1級は50%、4級は50問中13問となっています。

難易度と認定率

協会は級ごとの実績を「受検者データ・認定率」のページで公表しています。ここで注意が必要なのは、公表されているのが申込者数と認定率の2つだけで、実受検者数も認定者数も公表されていないことです。そのため認定率の分母が申込者なのか実際に受けた人なのかは、公表資料からは判断できません。当サイトでもこの数値を「合格率」とは書かず、協会の表記どおり「認定率」として扱っています。

申込者数 認定率
マイスター 88人 48.7%
1級 1,871人 27.1%
準1級 1,432人 31.1%
2級 11,045人 60.7%
3級 11,995人 77.6%
4級 6,002人 79.9%

(NPO法人世界遺産アカデミー「受検者データ・認定率」より。2025年度の数値)

3級と4級は8割前後、2級は6割程度が認定されており、受検資格の要らない3つの級はいずれも比較的通りやすい水準です。これに対し1級は27.1%、準1級は31.1%と大きく下がります。1級・準1級は2級認定者しか受けられないため、すでに一度学習を終えた人が母集団である点も踏まえて読む必要があります。

申込は3級と2級に集中しており、この2つだけで全体の約7割を占めます。

もう1つ気をつけたいのが、よくある質問に載っている概数との食い違いです。よくある質問は級ごとに、受検者の何割が合格しているかを概数で示しています。ただし年度の記載がなく、2025年度の認定率と一致しない級があります

よくある質問の概数 2025年度の認定率
マイスター 3割〜5割 48.7%
1級 2割〜3割 27.1%
準1級 6割程度 31.1%
2級 4割〜5割 60.7%
3級 7割〜8割 77.6%
4級 8割以上 79.9%

とくに準1級は、よくある質問の「6割程度」に対して2025年度の認定率が31.1%と、開きが大きくなっています。2級も「4割〜5割」に対して60.7%で、逆に高いほうへずれています。4級は79.9%で「8割以上」をわずかに下回り、マイスター・1級・3級はおおむね一致します。

なお、よくある質問は「受検者の」何割かという書き方で分母を受検者としているのに対し、認定率のページは分母を示していません。両者の差の一部は、数えている母集団の違いで説明できる可能性があります。年度別の数値を見るなら、認定率のページを見るのが確実です。

なお、回次別の認定率や過去年度の認定率は公表されていません。当サイトが確認した範囲では、公表されているのは2025年度の級別の表だけです。

勉強時間の目安

協会は学習時間を時間数で示していません。代わりに、受検者アンケートに基づく「学習期間」がよくある質問に載っています。

  • 2級 : 1ヶ月の方が多いです
  • 3級・4級 : 1週間から1ヶ月の方が多いです
  • 1級 : 2級認定後すぐ次の検定に挑む方から、2級合格後3ヶ月から半年後に挑戦する方までさまざまです

1級については「何度か挑戦して認定される方もいます」とも書かれており、一度で通るとは限らないことがうかがえます。

受検者データのページには「学習期間」の図表も掲載されていますが、グラフは画像で提供されており、割合の数値が入っていません。そのため「何%が1ヶ月以内」といった数字は公表値として引用できません。

また、各級のよくある質問には対応教材からの出題割合が示されています。3級は対応教材から9割、2級と1級は8割が出題されると案内されており、公式教材が学習の中心になる設計です。

受験資格と試験日程

受検資格は先に触れたとおりで、4級・3級・2級は制限なし、準1級・1級は2級以上の認定者、マイスターは1級以上の認定者です。1級リスタは1級認定者が対象で、公式サイトでは知識を更新し続けるための試験と説明されています。

級選びの目安として、公式サイトには「高校生以下であれば4級、大学生・専門学校生・社会人であれば3級からの受検をおすすめします」と書かれています。

回次によって受けられる級が変わります

検定は年4回ありますが、毎回すべての級が実施されるわけではありません。ここが日程を見るうえでいちばん間違えやすいところです。

回次 公開会場試験 CBT試験
第65回(2026年9月) 実施なし 2級・3級・4級
第66回(2026年12月) 全級 1級・準1級・2級・3級・4級
第67回(2027年3月) 2級・3級・4級 2級・3級・4級

2026年度にマイスター・1級・準1級が実施されるのは、7月の第64回と12月の第66回の2回だけで、9月と3月の回では実施されません。さらに第65回は公開会場試験そのものがなく、CBTのみの実施です。上位級を目指す場合は、実施される回が限られる点を前提に予定を立てる必要があります。

申込は公式サイトのマイページからインターネットで行い、支払いはクレジットカードかコンビニ・ATM(Pay-easy)です。CBTは受検日の4日前まで申し込めます。申込後の試験日・受検級・会場・受検者の変更と、受検料の返金はできないと案内されています。

なお、申込締切の時刻について公式サイト内で記述が分かれています。年間日程の表では公開会場試験の締切が「18時」と書かれている一方、申込の流れのページには「申込締切日の17:00を過ぎると、手続きの途中でも申込できなくなりますのでご注意ください」とあります。締切当日に申し込む場合は、余裕を持って手続きするか、事前に事務局へ確認してください。

受検料

受検料は公開会場試験とCBT試験で異なり、CBTのほうが各級700円から900円高く設定されています。

実施級 公開会場試験 CBT試験
マイスター 20,400円 実施なし
1級 10,900円 11,800円
1級リスタ 5,000円 5,700円
準1級 7,600円 8,500円
2級 6,500円 7,300円
3級 5,400円 6,200円
4級 3,800円 4,600円
2級・3級併願 11,000円 実施なし
3級・4級併願 8,800円 実施なし

いずれも税込です。併願の割引があるのは公開会場試験だけです。CBTでも複数の級を受けること自体はできます。よくある質問には「可能です。複数の級の受検を希望する場合は、各級ごとにそれぞれお申込ください。※併願受検による割引はありません。」と記載されており、級ごとの申込みになるため割引が付かないという意味です。なお、マークシート方式とCBTの併願は、同じ級はできませんが別々の級であれば可能と案内されています。

この金額は2023年の第52回から適用されているもので、改定前と比べると、公開会場試験が300円から1,000円、CBT試験が100円から900円の幅で上がっています。上がり幅は級によって差があり、上位級ほど大きくなっています。

受検料とは別に教材費がかかります。よくある質問には、3級は対応教材1,600円(税抜)とあわせて約7,000円、2級は対応教材2,200円(税抜)、1級は上中下巻あわせて10,000円(税抜)で受検料と合計すると約20,900円になると示されています。

こんな人におすすめ

世界遺産そのものに関心があり、旅行や歴史・地理の知識を体系立てて整理したい人に向いた検定です。受検資格が要らない3級・4級から始められ、認定率も8割前後なので、検定を受けること自体が初めてでも入りやすい構成になっています。

公式サイトのよくある質問では、受検者として「エントリーシートや履歴書に記載できる資格のため就職活動をされている方」「旅行業界の方」「世界遺産の知識をお持ちで少し手応えのある問題に挑戦してみたい方」などが挙げられています。

一方で、この検定に独占業務はなく、名称を使って特定の仕事ができるようになる資格ではありません。上位級を目指す場合は、2級認定がないと準1級・1級に進めず、2026年度の実施回も7月と12月の2回だけです。1級の認定率は27.1%で、上に行くほど段階的に難しくなる設計です。学習を続ける前提で級を積み上げていける人に向いています。

世界遺産や観光の分野に関心があるなら、通訳ガイドの国家資格である全国通訳案内士や、旅行業界で選任義務のある旅行業務取扱管理者も比べてみるとよいでしょう。知識を問う検定という点では漢検も同じ系統です。

取得を公表している著名人

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出典・参考情報

受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。