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数検の難易度・合格率・勉強時間

1級・準1級・2級に合格すると高等学校卒業程度認定試験の「数学」の免除を申請でき、1次と2次は別々に合格を持ち越せます。

最終更新: 2026-09-06

数検の基本情報

正式名称実用数学技能検定
分類公的資格
実施団体公益財団法人 日本数学検定協会
試験形式記述式。数学検定(1〜5級)は1次:計算技能検定と2次:数理技能検定の2部構成、算数検定(6〜11級)とかず・かたち検定は1部構成
受験資格原則として受検資格を問わず、どなたでもどの級からでも受検できます。一度合格した階級もくり返し受検でき、再受検で不合格になっても合格は取り消されません(協会が必要と認めるときはこの限りではないとされています)
試験日程個人受検は年17回(2026年度)。ただし1級を実施するのは年3回、準1級は年10回で、階級によって受けられる回が異なります
受験料個人受検(1級 8,500円/準1級 7,300円/2級 6,500円/準2級 5,600円/3級 4,900円/4級・5級 4,300円/6〜8級 3,200円/9〜11級・かず・かたち検定 2,700円)。1次または2次の免除を申請する場合は1,000円引き
合格率2025年度(国内・階級別)1級 9.4%・準1級 24.3%・2級 33.5%・準2級 45.9%・3級 67.5%・4級 73.3%・5級 72.1%。全階級の合計は67.5%
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ☆☆☆☆(この資格単独での独立開業は一般的ではありません)
勉強時間目安公式には示されていません。階級ごとに目安となる学年が定められているため、現在の到達度と目標の階級との差から学習量を見積もる形になります
申込方法個人受検は年17回。1級を受けられるのは4月・7月・10月の年3回
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
第465回(2026年10月25日検定)2026年8月17日(月) 〜 2026年9月15日(火)実施階級は1〜11級とかず・かたち検定で、1級を受けられる数少ない回の1つです。47都道府県の主要都市に会場が設置されます。座席数に限りがあるため、締切日前でも定員になりしだい受付が終了します(1級を除く)2026年10月25日(日)合格発表: WEB合否確認日は2026年11月12日(木)
第466回(2026年11月7日検定)2026年8月31日(月) 〜 2026年9月29日(火)実施階級は2〜11級です。座席数に限りがあるため、締切日前でも定員になりしだい受付が終了します2026年11月7日(土)合格発表: WEB合否確認日は2026年11月27日(金)
第467回(2026年11月13日検定)2026年9月7日(月) 〜 2026年10月6日(火)実施階級は2〜11級です。翌日の第468回とは実施階級が異なります。座席数に限りがあるため、締切日前でも定員になりしだい受付が終了します2026年11月13日(金)合格発表: WEB合否確認日は2026年12月3日(木)
第468回(2026年11月14日検定)2026年9月7日(月) 〜 2026年10月6日(火)実施階級は準1〜11級です。準1級を受けられる回で、前日の第467回とは実施階級が異なります。座席数に限りがあるため、締切日前でも定員になりしだい受付が終了します2026年11月14日(土)合格発表: WEB合否確認日は2026年12月3日(木)
第469回(2026年12月5日検定)2026年9月28日(月) 〜 2026年10月27日(火)実施階級は準1〜11級です。座席数に限りがあるため、締切日前でも定員になりしだい受付が終了します2026年12月5日(土)合格発表: WEB合否確認日は2026年12月24日(木)
第470回(2027年1月16日検定)2026年11月2日(月) 〜 2026年12月1日(火)実施階級は2〜11級です。座席数に限りがあるため、締切日前でも定員になりしだい受付が終了します2027年1月16日(土)合格発表: WEB合否確認日は2027年2月4日(木)
第471回(2027年2月12日検定)2026年12月7日(月) 〜 2027年1月8日(金)実施階級は2〜11級です。翌日の第472回とは実施階級が異なります。座席数に限りがあるため、締切日前でも定員になりしだい受付が終了します2027年2月12日(金)合格発表: WEB合否確認日は2027年3月4日(木)
第472回(2027年2月13日検定)2026年12月7日(月) 〜 2027年1月8日(金)実施階級は準1〜11級です。準1級を受けられる回で、前日の第471回とは実施階級が異なります。座席数に限りがあるため、締切日前でも定員になりしだい受付が終了します2027年2月13日(土)合格発表: WEB合否確認日は2027年3月4日(木)
第473回(2027年3月6日検定)2026年12月21日(月) 〜 2027年1月26日(火)実施階級は2〜11級です。2026年度の個人受検はこの回が最後です。座席数に限りがあるため、締切日前でも定員になりしだい受付が終了します2027年3月6日(土)合格発表: WEB合否確認日は2027年3月26日(金)

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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数検(実用数学技能検定)とはどんな資格?

数検は、公益財団法人 日本数学検定協会が実施する、算数・数学の技能を測る記述式の検定です。正式名称は実用数学技能検定といい、1〜11級が文部科学省の後援を受けています。測るのは計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明といった実用的な技能で、全国レベルの実力・絶対評価システムと位置づけられています。

階級は次のように分かれており、名前も2つに分かれます。

区分 階級 目安となる学年
数学検定 1級 大学程度・一般
数学検定 準1級 高校3年程度(数学Ⅲ・C程度)
数学検定 2級 高校2年程度(数学Ⅱ・B程度)
数学検定 準2級 高校1年程度(数学Ⅰ・A程度)
数学検定 3級 中学校3年程度
数学検定 4級 中学校2年程度
数学検定 5級 中学校1年程度
算数検定 6級〜11級 小学校6年程度〜小学校1年程度
かず・かたち検定 ゴールドスター・シルバースター 幼児

第1回を実施した1992年からの累計志願者数は800万人を突破しています(協会公表・のべ数)。

制度面でおさえておきたいのが、高等学校卒業程度認定試験(高認)の科目免除です。文部科学省告示第六号は、試験科目「数学」について実用数学技能検定の一級、準一級又は二級を免除に相当する級として定めています。高認の必須科目である数学を、数検の合格で置き換えられる仕組みです。免除を受けるには合格証明書が必要になります。

難易度と合格率

協会は階級別の志願者数・受検者数・合格者数・合格率を公表しています。2025年度(国内のみ)は次のとおりです。

階級 志願者数 受検者数 合格者数 合格率
1級 2,213人 1,953人 183人 9.4%
準1級 6,925人 6,237人 1,515人 24.3%
2級 22,819人 21,148人 7,090人 33.5%
準2級 39,864人 37,226人 17,089人 45.9%
3級 66,903人 63,066人 42,557人 67.5%
4級 28,640人 27,000人 19,784人 73.3%
5級 26,209人 24,424人 17,602人 72.1%
6級 15,749人 14,825人 12,154人 82%
7級 14,434人 13,658人 10,747人 78.7%
8級 14,479人 13,717人 12,502人 91.1%
9級 13,934人 13,068人 11,819人 90.4%
10級 13,031人 12,249人 11,395人 93%
11級 10,352人 9,632人 9,037人 93.8%
かず・かたち検定 ゴールドスター 1,975人 1,889人 1,858人 98.4%
かず・かたち検定 シルバースター 1,098人 1,045人 1,006人 96.3%
合計 278,625人 261,137人 176,338人 67.5%

合格率は「受検者数」に対する割合です(志願者数ではありません)。2025年度は全体で志願278,625人に対し受検261,137人と6.3%ほどの差があり、3級でも志願66,903人に対し受検63,066人で5.7%の差がありました。

数字の開きが大きい検定です。11級の93.8%から1級の9.4%まで、階級によって10倍近い差があります。1つの数字を「数検の合格率」として受け取ると実態を見誤るため、自分が受ける階級の行を見てください。もっとも受検者が多いのは3級(63,066人)で、受検者の約4分の1がこの階級です。

なお、上の表は国内の階級別データです。協会は別に「志願者数・実施校数の推移」という表も公表しており、そちらの2025年度は286,000人となっています。こちらは海外での実施分を含み、百の位を四捨五入した概数のため、階級別表の278,625人とは数え方が違います。2つの数字は混ぜて使えません。

合格基準

数学検定(1〜5級)は1次と2次で基準が分かれます。

区分 内容 合格基準
1次:計算技能検定 計算技能を測る 全問題の70%程度
2次:数理技能検定 数理応用技能を測る 全問題の60%程度

算数検定(6〜11級)とかず・かたち検定は1部構成で、基準は全問題の70%程度です。

1次と2次は別々に合否が出ます。片方だけ合格した場合は、次回以降にその部分の免除を申請して受検でき、免除を申請すると検定料が1,000円引きになります。申込時に合格証番号が必要です。段階を分けて挑戦できる仕組みなので、上位階級を目指す場合の負担を分散できます。

2次:数理技能検定では電卓を使用できます(一般的な電卓のほか、関数電卓・グラフ電卓も可)。ただし1次:計算技能検定では使えません。スマートフォンや電子辞書の電卓機能、通信機能や印刷機能を持つ電卓も使用できません。

勉強時間の目安

協会は勉強時間の目安を公表していません(当編集部が検定概要・各種データ・よくある質問など公式サイトの主要ページを確認した範囲では、記載が見当たりませんでした)。

かわりに、階級ごとに目安となる学年が定められているのが数検の特徴です。3級なら中学校3年程度、2級なら高校2年程度というように対応が明確なので、いま自分がどこまで学んだかと目標の階級との差から、学習量を見積もりやすくなっています。学校の学習内容と重なるぶん、教科書や学校の教材をそのまま対策に使える点も、独自の出題範囲を持つ検定との違いです。

受検資格と試験日程

受検資格は原則としてありません。年齢・学年を問わず、どの階級からでも受検できます。一度合格した階級をくり返し受検することもでき、再受検で不合格になっても、すでに得た合格が取り消されることはありません。ただし協会は、時代の要請や学習環境の変化などにより必要と認めるときはこの限りではない、と但し書きを添えています。

個人受検は2026年度に年17回が予定されています。年に何度も機会がある一方で、回によって実施する階級が違う点に注意が必要です。

階級 2026年度に受けられる回
1級 年3回(4月19日・7月25日・10月25日)
準1級 年10回
2級〜11級 毎回(年17回)

1級を目指す方にとっては年3回が実質的な機会になるため、日程から逆算した計画が要ります。かず・かたち検定も1級と同じ3回の実施です。

会場についても回による違いがあります。47都道府県の主要都市に会場が設置されるのは4月19日・7月25日・10月25日の3回で、そのほかの検定日は設置される地域が異なります。英語版での受検ができるのも7月25日と10月25日の2回だけです(個人受検は1〜8級)。

もう1つ実務的な注意があります。座席数に限りがあるため、申込締切日の前であっても定員になりしだい受付が終了します(1級を除く)。締切日を目安に動くと、希望の回に申し込めないことがあります。

合否はWEBで確認できます。WEB合否確認日は検定日のおよそ3週間後で、たとえば10月25日検定なら11月12日です。検定結果の証書類は「電子ファイル」と「紙(書面)」から選べ、電子ファイルのほうが10〜20日ほど早く受け取れます。協会は将来的にすべて電子ファイルへ切り替える予定としており、現在は移行期間としてどちらも選べる状態です。

級の選び方

  • 中学校の内容をひととおり確かめたい → 3級(中学校3年程度・受検者がもっとも多い階級)
  • 高校の学習内容を確かめたい → 準2級・2級(高校1年・2年程度)
  • 高卒認定の数学を免除したい → 2級以上(1級・準1級・2級が免除に相当)
  • 小学生の算数を段階的に確かめたい → 6級〜11級(算数検定)

上位階級ほど合格率は下がりますが、1次と2次を分けて合格を積み上げられるため、いきなり両方をそろえる必要はありません。

こんな人におすすめ

  • 学年に沿って算数・数学の到達度を確かめたい小中高生の方
  • 高等学校卒業程度認定試験の数学を、検定合格で免除したい方
  • 学校の教材をそのまま対策に使える検定を探している方
  • 段階的に挑戦できる仕組みのある検定を選びたい方

同じく学年に沿って段階的に受けられる検定としては漢検英検、数字を扱う技能では日商簿記との組み合わせもよく選ばれています。

出典・参考情報

受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。