スポーツ医学検定の難易度・合格基準・受検料

受検資格がなく3級・2級・1級を同じ日に併願できる一方、合格した級には受検年度から4年後の年度末という認定期限があります。

最終更新: 2026-08-25

スポーツ医学検定の基本情報

正式名称スポーツ医学検定
分類民間資格
実施団体一般社団法人 日本スポーツ医学検定機構
試験形式マークシートの4者択一形式で、1級・2級の一部は複数選択形式です。問題数と検定時間は全級とも60問70分で、記述式の問題や実技はありません
受験資格受検資格はありません。年齢・性別・国籍・職業を問わず受検でき、3級に合格していなくても2級・1級を受検できます
試験日程個人が申し込める本会場での検定は年2回で、春(5〜6月頃)と冬(11〜12月頃)に実施されます。このほか団体受検のみの回が冬に置かれる年度があり、別枠として、インターネット環境があればいつでも受検できるスポーツ医学web検定(初級)があります
受験料2026年度第2回は3級4,800円・2級5,400円・1級7,800円です。併願割引は3級と2級で9,800円、2級と1級で12,400円。受検票の郵送を希望する場合は別途550円が必要で、web検定(初級)は980円です
合格基準機構は合格率・受検者数・合格者数を公表していません。よくある質問には「各試験の合格点、基準は公開していませんが、約8割の正答率が合格基準となります」と記載されています。公表されている実績は、代表理事あいさつにある「計20回の検定で延べ18400名を超える」という累計人数です
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ☆☆☆☆(この資格単独での独立開業は一般的ではありません)
勉強時間目安公式に示された勉強時間の目安はありません。機構は学習方法として、公式テキストでの学習、公式アプリでの過去問演習、スポーツ医学web検定の受検を案内しています
申込方法個人が受けられる本会場は年2回。2026年度第2回の申込期限は2026年10月13日17時(第3回は団体受検のみ)
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
2026年度第2回2026年10月13日(火) まで申込期限は10月13日17時です。締切前でも、受検者数が定員に達した会場・級から募集を締め切ることがあります。申込は公式アプリのWebブラウザ版から行い、会員登録が必要です2026年11月29日(日)3級10時30分〜、2級13時10分〜、1級15時10分〜合格発表: 検定日より1か月以内を目途にスポーツ医学検定公式アプリ内で発表されます。合格者には2か月以内を目途に合格証が郵送されます
2026年度第3回(団体受検のみ)2027年1月8日(金) まで申込受付期間は2026年12月初旬〜2027年1月8日の予定です。本会場での開催はなく特別準会場での団体受検のみ、実施級も2級・3級に限られます。個人での受検はできません2027年2月1日(月)〜2月14日(日)の期間内で団体が設定した日

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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スポーツ医学検定とはどんな検定?

スポーツ医学検定は、一般社団法人日本スポーツ医学検定機構が実施する検定試験です。機構は「一般の人を対象にした、身体のことやスポーツによるケガの知識を問う検定試験」と定義しており、得られた知識をケガの予防、ケガからの競技復帰、競技力の向上に活かすことを目的に掲げています。

まず押さえておきたいのは、この検定が資格制度ではないと機構自身が明言していることです。よくある質問の「合格した場合、何か資格をもらえますか」という問いに対して、機構は「現段階では、資格制度にしておりません」と回答し、英語検定の1級や漢字検定の2級を持っているのと同じように、そのレベルの知識を取得していることを証明する検定だと説明しています。あわせて、実施概要にもよくある質問にも「本検定の級を持つことで、実際の診療や治療などの医療行為を行う資格を有することには一切なりません」と明記されています。医療系の国家資格とは性格が異なるため、この点を取り違えないことが出発点になります。

問題は、スポーツ医学の専門家による委員会が作成し、作成委員とは別のメンバーで構成される委員会が医学的妥当性や難易度を評価する体制がとられています。

機構は2025年度に代表理事が交代しており、あいさつの中で創設から10年目を迎えたこと、そしてこの間に計20回の検定で延べ18400名を超える方が受験したことを公表しています。

難易度と合格基準

この検定でまず知っておきたいのは、機構が合格率を公表していないという点です。当サイトが公式サイト内のページを機械的に検索した範囲では、回ごとの合格率・受検者数・合格者数はいずれも掲載されていませんでした。他の検定のように「前回の合格率は何%だったか」から難易度を測ることはできません。

一方で、合格の目安にあたる数字は公表されています。よくある質問の「合格基準を教えてください」という問いに対する回答は次のとおりです。

各試験の合格点、基準は公開していませんが、約8割の正答率が合格基準となります。

つまり合格点そのものは非公開としたうえで、目安として約8割という正答率が示されているという形です。回ごとの合格点が8割で固定されていると読める書き方にはなっていないため、「8割取れば必ず合格する」という前提で計画を立てるのは避けたほうが安全です。なお、インターネットで受けるスポーツ医学web検定(初級)については、実施概要に「正答率80%以上」と合格基準が明示されています。

得点の扱いにも特徴があります。機構は「合否の通知はしますが、採点結果は開示していません」と説明しており、マークシートの返却も行われません。自分が何点で合格または不合格になったかは分からない仕組みです。

級は3つに分かれており、位置づけは次のように公表されています。

呼称 問われる知識 機構が挙げる対象者
3級 ベーシック 身体やスポーツのケガの最も基本的な知識 スポーツ選手自身、成長期の選手の保護者、部活のマネージャー
2級 アドバンス 身体やスポーツのケガのより詳しくより広い知識 スポーツ指導者、部活の顧問、スポーツ系・体育系の学生
1級 マスター 身体やスポーツのケガの専門的な知識 スポーツメディカルに関わる人、関わりたいと思っている人

出題形式は全級ともマークシートの4者択一で、1級・2級には一部に複数選択形式が含まれます。問題数と検定時間は級を問わず60問70分で、記述式の問題や実技はありません。スポーツ医学に触れるのが初めての方について、機構は3級から受検することを勧めています。

勉強時間の目安

機構は勉強時間や勉強期間の目安を公表していません。合格率と同様に、公式サイトを検索しても該当する数値は見つかりませんでした。

代わりに示されているのは学習の手段です。よくある質問では、公式テキストで勉強するのが合格への近道としたうえで、テキストの内容にない問題が出題されることもあると注記されています。あわせて、公式アプリで過去問を繰り返し解くこと、スポーツ医学web検定を受けてみることが学習方法として挙げられています。

公式の教材と価格は次のとおりです。

教材 対象 定価
スポーツ医学検定公式テキスト 2級・3級 改訂版 2級・3級 2,090円
スポーツ医学検定公式テキスト 1級 1級 2,970円
スポーツ医学検定 公式過去問題集 2級・3級 2級・3級 2,200円

3級については、機構は「一般の方でも知っている知識が多く、公式テキストを読んでおけば、十分合格ラインに到達できます」と説明しています。医学という言葉から身構える必要はない、という趣旨の案内です。

受検資格と試験日程

受検資格はありません。機構は「誰でも、資格や職業に一切関係なく、受検可能です」としており、年齢・性別・国籍も問われません。

級の順番にも制約がなく、3級に合格していなくても2級を、3級・2級に合格していなくても1級を受検できます。全ての級の検定日は同じですが開催時間が分かれているため、同じ日に複数の級を受けることも可能で、3級と2級、2級と1級の組み合わせなら併願割引が適用されます。

個人が申し込める本会場での検定は年2回で、春(5〜6月頃)と冬(11〜12月頃)に実施されます。2026年度第2回の内容は次のとおりです。

項目 内容
検定日 2026年11月29日(日)
開始時刻 3級10時30分、2級13時10分、1級15時10分
申込期限 2026年10月13日(火)17時
受検料 3級4,800円、2級5,400円、1級7,800円
併願割引 3級と2級9,800円、2級と1級12,400円
会場 札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡(1級から3級)、広島・徳島・沖縄(2級・3級)

会場は級によって範囲が異なり、1級を受けられるのは札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡の6会場だけです。地方在住で1級を目指す場合は、移動を含めた計画が必要になります。申込は公式アプリのWebブラウザ版から行い、事前の会員登録が要ります。締切前でも定員に達した会場・級から募集が締め切られることがあるため、余裕をもった手続きが安全です。なお2026年度第2回の申込受付は、2026年7月6日に始まっています。

結果は検定日より1か月以内を目途に公式アプリ内で発表され、合格者には2か月以内を目途に合格証が郵送されます。

学校や企業などでまとめて受ける方法も用意されています。同一会場で合計8名以上なら通常の会場での団体受検、団体が用意した会場で15名以上なら準会場受検が可能で、中学校・高等学校・中等教育学校・大学・専門学校が在籍生徒を対象に行う特別準会場受検では、本会場の開催日の2日前から当日までの間で日程を選べます。いずれも個人での申込より受検料が割り引かれます。

機構が公表している2026年度の開催予定には、第1回・第2回のほかに第3回が置かれています。第3回は本会場での開催がなく特別準会場での受検のみで、実施級も2級・3級に限られます。開催可能期間は2027年2月1日(月)から2月14日(日)まで、申込受付期間は2026年12月初旬から2027年1月8日までの予定です。個人で申し込むことはできないため、在学中の学校や所属団体がこの枠を使う場合に受検の機会になります。

会場に行かずに試したい場合は、スポーツ医学web検定(初級・ビギナー)という選択肢があります。受検料980円、30問40分、4つの選択肢から1つを選ぶ形式で、インターネットに接続できる環境であればいつでも受けられます。

合格した級には認定期限があります

この検定を検討するうえで見落としやすいのが、合格した級に有効期限があることです。機構はスポーツ医学の知識が日々更新されることを理由に、2023年度第2回検定から級の更新制度を導入しています。

制度の要点は次のとおりです。

項目 内容
対象 3級・2級・1級(web検定の初級は対象外)
認定期限 受検年度から4年後の年度末(2026年度合格なら2031年3月31日)
更新できる期間 受検年度の翌々年度初めから認定期限まで(2026年度合格なら2028年4月1日〜2031年3月31日)
更新料 980円
更新方法 公式アプリでスライドを視聴し、章ごとの確認テストに解答

更新は公式アプリのe-learning形式で行われ、会場に出向く必要はありません。確認テストは全問正解するまで何度でも解答でき、どの章から始めても、一度で全章を終える必要もありません。全章の確認テストに正解すると、認定期間が更新された合格証がPDFで発行されます。

注意したいのは期限を過ぎた場合の扱いで、機構は更新期間を過ぎると、再度級を取得するには会場で受検し直す必要があると明記しています。複数の級を持っている場合は上位級が優先され、更新も原則として上位級で行い、更新期限も上位級の取得日を基準に設定されます。

こんな人におすすめ

  • 部活動やクラブでスポーツを指導していて、ケガの予防と対応の知識を体系的に整理したい方
  • スポーツをしている子どもの保護者で、痛みを訴えられたときの判断材料を持っておきたい方
  • 医療系の学生や、スポーツの現場で選手を支える仕事に関心がある方

一方で、この検定は医療行為ができる資格ではないと機構が明示しています。仕事の要件として資格が求められる場面を想定している方には、目的が合わないことがあります。薬剤師の方でスポーツに関わる制度を探している場合は、薬剤師免許を前提とする公認スポーツファーマシストが別の選択肢になります。