公認スポーツファーマシストの難易度・費用・認定までの流れ

薬剤師免許を持つ方だけが対象の制度で、認定期間は4年間、毎年の実務講習を受けないと年度末で資格が失効します。

最終更新: 2026-08-29

スポーツファーマシストの基本情報

正式名称公認スポーツファーマシスト
分類民間資格
実施団体一般社団法人 日本スポーツフェアネス推進機構(認定はスポーツファーマシスト認定委員会)
試験形式e-ラーニングの基礎講習と実務講習を受講したうえで受ける「知識到達度確認試験」です。2025年度は6分野・計45問が出題されました。認定規約は、この試験で全ての設問に正答することを認定の要件と定めています
受験資格本邦における薬剤師免許を有する方が対象です。日本薬剤師会に所属しているかどうかは問われません
試験日程年1回のサイクルで進みます。受講申込が6〜7月頃、基礎講習が9〜10月頃、実務講習が1〜2月頃で、認定申請と知識到達度確認試験を経て4月1日に認定されます
受験料受講料9,900円(税込・テキスト代等を含む)と、認定料22,000円(税込・4年分で受験料を含む)の合計31,900円です。実務講習の費用はかかりません。認定証を紛失した場合の再発行手数料は2,200円(税込・送付手数料込み)です
合格基準合格率は公表されていません。認定規約第8条は、知識到達度確認試験について「全ての設問に正答しなければならない」と定めています。公表されているのは認定者数で、13,384名(2026年4月1日現在)です
難易度★★☆☆☆
独立のしやすさ☆☆☆☆(この資格単独での独立開業は一般的ではありません)
勉強時間目安公式に示された勉強時間の目安はありません。参考として、2025年度の基礎講習は13科目で目安時間の合計が430分、実務講習は5科目で合計115分と公表されています
申込方法年1回。受講申込は6〜7月頃で、2026年度分の受付は終了しています
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
2026年度 受講(2027年度認定)2026年度の受講申込は終了しています。協会は次年度の受講申込について「毎年7月頃を予定」「詳細は6月頃に本ウェブサイトでご案内」とよくある質問で案内しています認定までの流れは、受講申込6〜7月頃/基礎講習9〜10月頃/実務講習1〜2月頃/認定申請・知識到達度確認試験を経て4月1日認定です。参考として2025年度は、基礎講習が2025年8月25日〜10月31日、実務講習が2026年1月15日〜2月15日、知識到達度確認試験が2026年2月25日〜3月15日でした合格発表: 知識到達度確認試験の合否発表日は公表されていません。認定日は4月1日で、2026年度に受講した場合は2027年4月1日付の認定になります

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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公認スポーツファーマシストとはどんな資格?

公認スポーツファーマシストは、最新のアンチ・ドーピング規則に加えて、スポーツ薬理学・スポーツ医学・スポーツ科学の知識を持つ薬剤師を認定する制度です。薬剤師免許を持っている方だけが対象で、免許のない方が受けることはできません。

制度が創設されたのは2009年で、当時の実施主体は公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)でした。現在の運営事務局は一般社団法人日本スポーツフェアネス推進機構が務め、認定は同機構とJADAで構成する「スポーツファーマシスト認定委員会」が行います。ほかに一般社団法人臨床スポーツ薬理学推進機構が運営に協力し、独立行政法人日本スポーツ振興センターハイパフォーマンススポーツセンターが協力しています。

薬剤師免許の上に重ねて取る認定資格で、基礎講習と実務講習はいずれもe-ラーニングで実施されます。認定者数は13,384名(2026年4月1日現在)です

年度 総認定者数
2010年度 796名
2015年度 6,359名
2020年度 10,211名
2023年度 12,701名
2024年度 12,929名
2025年度 13,114名

※協会が「年度別総認定者数」として公表している累計値から、5年ごとと直近3年を抜き出したものです。

難易度と合格基準

合格率は公表されていません。協会のサイトには受験者数・合格者数・合格率のいずれも掲載がなく、公表されているのは上記の認定者数だけです。

一方で、合格の基準そのものは認定規約に明記されています。第8条は、基礎講習と実務講習を受講して認定申請を行ったうえで、知識到達度確認試験において「全ての設問に正答しなければならない」と定めています。一般的な試験の「7割で合格」といった基準ではなく、全問正答が要件になっている点がこの制度の特徴です。

試験の構成は年度によって案内されます。2025年度は6分野・計45問でした。

分野 設問数
アンチ・ドーピング概論 7問
禁止表国際基準Ⅰ 10問
禁止表国際基準Ⅱ 10問
TUE国際基準 5問
スポーツ医科学 7問
スポーツファーマシストの活動 6問
45問

出題範囲は講習のカリキュラムと対応しており、受講せずに試験だけを受けることはできません。範囲が定まっている一方で全問正答が求められるため、講習内容を取りこぼさずに押さえる必要があります。

勉強時間の目安

公式に示された勉強時間の目安はありません。代わりに、カリキュラムごとの「目安時間(分)」が公表されています。2025年度は基礎講習が13科目で合計430分、実務講習が5科目で合計115分でした。

講習 科目数 目安時間の合計
基礎講習 13科目 430分
実務講習 5科目 115分

基礎講習の内訳は、禁止表国際基準60分・TUE国際基準65分・内科系スポーツ医学の基礎45分・スポーツの価値とアンチ・ドーピング40分・トータルコンディショニング概論40分などです。これは動画等を視聴する時間の目安であり、復習や試験対策の時間は含まれていません。

受講資格と年間スケジュール

受講できるのは本邦における薬剤師免許を有する方です。日本薬剤師会に所属しているかどうかは問われません。受講にはパソコン用のメールアドレスが必要で、携帯キャリアのメールアドレスでは申し込めません。

認定までは1年がかりで、次の流れで進みます。

時期 内容
6〜7月頃 受講申込開始(受講料9,900円)
9〜10月頃 基礎講習の受講期間
1〜2月頃 実務講習の受講期間
1〜2月頃 認定申請・知識到達度確認試験(認定料22,000円)
4月1日 認定

参考として2025年度は、基礎講習が2025年8月25日〜10月31日、実務講習が2026年1月15日〜2月15日、知識到達度確認試験が2026年2月25日〜3月15日に実施されました。受講期間外の受講はできず、受講者本人以外が代わりに受講することも認められていません。

なお、知識到達度確認試験の合否をいつ知らせるかは公表されていません。当サイトが確認した範囲では、協会が日付として示しているのは認定日の4月1日だけで、合否発表日や結果通知の時期にあたる記載は見当たりませんでした。2026年度に受講した場合、認定は2027年4月1日付になります。

2026年度の受講申込はすでに終了しています。2026年度に新規で受講した方の認定は2027年度です。次の募集について協会は、よくある質問で「毎年7月頃を予定しています。詳細は6月頃に本ウェブサイトでご案内いたします」と案内しています。

費用と資格の維持

かかる費用は受講料と認定料の2つです。

費目 金額(税込) 内容
受講料 9,900円 テキスト代等を含む
認定料 22,000円 4年分。受験料を含む
合計 31,900円

支払いは受講システム上でクレジット決済またはコンビニ決済を選べます。支払い後の返金は原則として行われません

認定期間は4年間ですが、その間ずっと有効というわけではありません。資格の維持要件として、毎年の実務講習の受講が必須です。実務講習そのものの費用はかかりませんが、受講しなかった場合は認定期間の途中でもその年度の末日をもって資格が失効します。毎年1月1日に禁止表国際基準が改訂されるため、実務講習はその変更点を扱う内容になっています。

更新するには、認定期間の4年目にあたる年に基礎講習と実務講習を受講し、あらためて知識到達度確認試験に合格する必要があります。このとき受講料と認定料が再度かかります。

こんな人におすすめ

  • 薬剤師として働いていて、アンチ・ドーピング規則や禁止表国際基準を体系的に学び直したい方
  • 部活動やスポーツクラブに関わる方から、市販薬やサプリメントの可否を相談される機会がある方
  • 学習を1回で終わらせず、毎年の実務講習で最新の改訂を追い続けたい方

逆に、薬剤師免許を持っていない方は受講できません。スポーツと健康の分野に関心があっても、免許がない段階ではこの制度の対象外である点に注意してください。また、講習・試験・維持要件のすべてがe-ラーニング前提のため、パソコンで学習を進められる環境が必要です。

出典・参考情報

受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。