宅建の通信講座を比較|独学に詰まったときの選択肢
宅建の通信講座8社を公式サイトの表記で比較。令和8年度試験に間に合わせる直前対策と、令和9年度を狙う本科コースは別物です。締切・給付金の対象・質問回数の違いを確認日つきで整理しました。
最終更新: 2026-08-21

宅地建物取引士(宅建士)は、受験資格がなく、勉強時間の目安も300〜400時間程度と、独学で挑む人が多い資格です。ただ、テキストを1周したあたりで手が止まる人も同じくらい多くいます。
この記事では主要8社の公式サイトに書かれている内容を確認日つきで整理します。ただ、その前にひとつだけ確認させてください。あなたが選ぶべき講座は、今年受けるのか来年受けるのかで完全に別物です。
この記事の方針
- 掲載した金額・条件は、すべて2026年8月21日時点で各社の公式サイトに書かれていた表記です。直前期は締切と価格が短期間で動くため、申し込む前に必ず公式サイトでご確認ください
- 順位付けや「おすすめ」の指定はしていません。事実の整理に徹しています
- 各社が公表している合格率は高い順に並べていません。分母の定義が社ごとにまったく違うためです。数字そのものを載せているのは、その違いを具体的に示すためです
- 「記載なし」「確認できませんでした」と書いた項目は、出典に挙げたページで確認できなかったという意味で、その社が提供していないことを示すものではありません
- 同じ社でも商品ごとに締切が違います。ここに載せたのは出典を特定できた分だけなので、検討している商品の締切は必ずその商品ページでご確認ください
まず、どちらの立場かを決める
令和8年度の宅建試験は2026年10月18日(日)に実施されます。受験申込は2026年7月31日にすでに終了しています(郵送申込は7月15日まで)。合格発表は2026年11月25日(水)です。
つまり、この記事を読んでいる方は次のどちらかです。
- (A) 10月18日の試験に申込済みで、残り2か月弱で独学が行き詰まっている
- (B) 今年は申し込んでいないので、令和9年度を狙う
(A)に必要なのは直前対策・答練・模試で、(B)に必要なのは初学者向けの本科コースです。同じ「宅建の通信講座」でも中身も価格も締切も違います。順に見ていきます。
なお令和9年度の試験日程は、2026年8月21日時点でまだ公表されていません。
(A) 10月18日に間に合わせる場合
締切は商品ごとにばらばらです
直前期の商品は、本試験の直前まで売っているものと、もっと早く閉まるものが混在します。2026年8月21日時点で公式ページに書かれていた期限のうち、出典を特定できたものを挙げます。
| 講座 | 商品と受講料 | 確認できた期限(公式表記) |
|---|---|---|
| アガルート | 直前対策講座 1,980円(税抜)/2,178円(税込) | 「販売期限:2026年10月12日」。視聴開始2026年8月18日・視聴期限2026年10月31日 |
| スタディング | 直前対策セット 9,900円 | 申込期限の記載なし(受講期限は2026年10月31日まで) |
| フォーサイト | 模擬試験講座 10,800円(税込・送料無料)/科目別答練講座 21,800円(税込・送料別)/直前対策講座 2編同時16,800円・各編10,800円(税込・送料別) | 申込期限の記載なし(受講期間は「2026年度本試験前日まで」。確認日時点の表示は「発送時期:発送可能」) |
| クレアール | 直前対策パック | 申込期限の記載なし(ページには「受講期間 2025年10月3日〜2026年8月11日」と記載) |
| ユーキャン | 直前ヤマあて講義 19,400円/超速習総まとめ講義 34,600円/必勝講義セット 44,000円 | 「9月30日(水)16:59までにお申込みください」 |
| LEC | 全日本宅建公開模試(基礎編・実戦編)一括/ファイナル模試/弱点補強パック・追い込み逆転パック・直前3兄弟パック/直前模試3姉妹パック | 申込サイトの各商品に「販売終了日」の記載あり。直前模試3姉妹パックが「2026/10/17 (土) 23:59」、ほかは「2026/10/12 (月) 23:59」 |
| TAC | 全国公開模試 4,000円(教材費・消費税10%込) | 会場受験はインターネット申込「9月21日(月)23:59」、自宅受験は「10月4日(日)23:59」 |
| 日建学院 | 全国統一公開模擬試験 5,000円(税込5,500円) | 教室実施「2026年9月25日(金)まで」、自宅実施「2026年10月14日(水)まで」 |
いくつか補足します。
フォーサイトの受講料ページは、対策年度でタブが分かれています。最初に開くのは「2027年試験対策」で、そこには「※2026年試験には対応しておりませんので、ご注意ください。」と注記があります。令和8年度向けの直前商品は「2026年試験対策」のタブ側にあり、上の表に載せたのはこちらです。タブを切り替えないと今年向けの商品が見えません。
アガルートは商品ごとにページが分かれています。上の販売期限が書かれているのは直前対策講座のページで、直前答練・模擬試験・総まとめ講座などは別ページです。それぞれの期限はその商品のページでご確認ください。
クレアールの直前対策パックは、ページに書かれた受講期間の終期(2026年8月11日)が確認日より前の日付になっています。ただし申込期限の記載はなく、確認日時点では申込の導線と期間限定割引の表示(8月31日まで)がページ上にありました。申し込めるかどうかは直接クレアールにご確認ください。
日建学院の直前攻略コースは、開講日が2026年9月28日(月)で、申込期限の記載はありません(受講期間は約3週間、50,000円・税込55,000円)。上の表にある9月25日は模擬試験の教室実施の締切で、このコースの締切ではありません。
アガルートの公式サイトと、LECの申込サイト(オンラインショップ)は下のリンクから開けます(当サイトの広告提携先の2社のみ。ほかの社は出典欄の公式ページをご覧ください)。
会場で受ける模試は、自宅受験より早く閉まる
同じ商品でも、会場受験と自宅受験で締切が違います。確認できたのは次の3社です。
- LEC:申込サイトの各商品に「※会場受験の販売終了日はそれぞれ下記となります。全日本宅建公開模試(基礎編)2026年7月31日(金) 全日本宅建公開模試(実戦編) 2026年8月31日(月)」、ファイナル模試には「※会場受験の販売終了日は2026年9月30日(水)となります。」、直前模試3姉妹パックには「※会場受験の販売終了日は2026年7月31日(金)となります」と記載があります。自宅受験を含む販売終了日が10月12日・10月17日なのに対し、会場受験だけは12日から2か月半ほど早く閉まります(基礎編と3姉妹パックが7月31日、実戦編が8月31日、ファイナル模試が9月30日)。基礎編と3姉妹パックの会場受験は、確認日の時点ですでに締切日を過ぎています。なお追い込み逆転パックなど直前対策の3パックには、会場受験の別締切の記載がありませんでした
- TAC:全国公開模試のインターネット申込は、会場受験が9月21日(月)23:59、自宅受験が10月4日(日)23:59。さらに「各会場とも定員に達した場合は申込締切日を待たずに締め切らせていただきます(自宅受験を除く)」と注記があります。この注記は実際に働いています。確認日時点の公式ページには「★会場受験の定員締切に関するお知らせ(随時追加)★【2026.8.19 12:30時点】」として、水道橋・新宿・渋谷・八重洲・横浜・梅田・なんばの7校で計12クラスが「定員締切クラス (申込不可)」と掲示されていました。締切日まで待つと、選べる会場が残っていない可能性があります
- 日建学院:全国統一公開模擬試験(試験日2026年10月4日)は、教室実施が9月25日まで、自宅実施が10月14日まで
LECの模試は段階的に組まれています。公式ページによると6月の実力診断模試、7月のゼロ円模試、全日本宅建公開模試の基礎編(全2回)と実戦編(全3回)、宅建士模試、10月のファイナル模試という構成です。宅建士模試は各校で9月20日〜9月23日に実施と記載がありました。申込締切は講座紹介のページではなく、申込サイト(LECオンラインショップ)の各商品ページに「販売終了日」として書かれています。確認日時点では、全日本宅建公開模試・ファイナル模試・直前対策の3パックがいずれも2026年10月12日(月)23:59、直前模試3姉妹パックが2026年10月17日(土)23:59でした。
TACの直前パック・答練パックは、公式の日程表に「開講7月」「開講8月」と記載されており、確認日時点ではすでに開講しています。
直前対策では、給付の対象と確認できた商品はありませんでした
各社とも、教育訓練給付の対象として掲載されていたのは初学者向けの本科コースです。直前パックや模試のページには給付制度の記載が見当たりませんでした。ユーキャンは直前対策講義と宅建模試について「※教育訓練給付金の適用はありません。」と明記しています。日建学院も、給付対象を示す表記があるのは本科系のコースで、直前対策コース・直前攻略コース・全国統一公開模擬試験にはその表記がありません。
(B) 令和9年度を狙う場合
掲載を確認できたのは4社でした
2026年8月21日時点で、令和9年度(2027年)に使える初学者向けの本科コースの掲載を確認できたのは4社です。
| 講座 | 令和9年度向けの本科 | 受講料(公式表記) |
|---|---|---|
| アガルート | 掲載を確認できず | 掲載は令和8年度向けのみ(入門カリキュラム フル88,200円・税抜/97,020円・税込)。「販売期間:2026/10/12まで」は商品の販売期間で、同時に表示されている「期間限定10%OFF」の終了日は特定できませんでした |
| スタディング 宅建士合格コース[2026+2027年度合格目標] | あり | コンプリート 冊子付29,800円/ペーパーレス24,800円、スタンダード 冊子付24,800円/ペーパーレス19,800円、ミニマム14,960円(いずれも税込) |
| フォーサイト バリューセット3(2027年試験対策) | あり | 69,800円(税込・送料別)。バリューセット1は59,800円、2は64,800円 |
| クレアール 2027年合格目標 先行学習型 完全合格パーフェクトコース | あり | 一般価格64,800円/8月割引価格51,840円(入学金・教材費・消費税・送料込み) |
| ユーキャン 宅地建物取引士講座 | あり | 一括64,000円(税込・送料当社負担)/分割4,980円×13回=64,740円 |
| LEC | 掲載を確認できず | 初学者向けコースページに掲載されているのは2026年合格目標のコースのみでした |
| TAC | 掲載を確認できず | コース・料金・日程表に載っているのは2026年合格目標のみ |
| 日建学院 | 掲載を確認できず | コース一覧の開講日はすべて2026年度向け |
アガルート・LEC・TAC・日建学院の4社については、確認日時点の公式ページに令和9年度向けの本科コースが見当たりませんでした。発売時期も、確認したページでは示されていませんでした。検討する場合は各社の公式サイトで随時ご確認ください。
一方でスタディングは「2026+2027年度合格目標」という2年度分をまとめたコースを出しており、今から始めても両方の年度の教材が使えます。受講期限は2026年度版が2026年10月31日まで、2027年度版が2027年10月31日までと記載されています。
ユーキャンは今申し込むと教材が10月下旬になります
ユーキャンの本科講座は令和9年度試験対応ですが、公式ページに「2027年度試験に向けて教材の改訂作業を行っております。そのため、教材の発送は10月下旬頃の予定となります」との告知があります。
早期予約の特典(市販本のオンライン版が読める)は2026年9月30日16:59までの申込が条件です。
独学に詰まったとき、講座で埋まるのはどこか
独学で止まる原因は人によりますが、講座が埋めてくれるのは主に質問できる相手と進度の管理です。ここは社ごとに差が大きいところです。
質問できる回数と、その数え方
原則として制限がないタイプ
- クレアール:「どんなコースを選んでも無料で何度でも質問ができます。」ただし比較表では完全合格パーフェクトコースが無制限、バリューコースが15回と分かれています
- フォーサイト:バリューセット1・2・3は「質問無制限」。デジタルプラン(2027年試験対策)は10回。直前対策講座は2編同時申し込みで6回・各編単独で3回で、令和8年度向け・令和9年度向けとも同じ回数の記載でした
- TAC:「【質問メール】無料!回数無制限!」「約3日で返信」(本科生向け)
総回数の上限があるタイプ
- アガルート:オンライン質問サービス「KIKERUKUN」でフルカリキュラム30回、ライトカリキュラム10回
1日あたりの上限があるタイプ
- ユーキャン:「1日3問までOK!」
別料金のタイプ
- スタディング:学習Q&Aサービスはチケット制で、追加購入は1枚1,500円・5枚6,000円・10枚9,000円。コンプリートには10枚が付属します
LECと日建学院は、宅建講座における質問回数の上限を、確認したページでは見つけられませんでした。
スタディングには直前期の注意点があります。公式ページに「試験日の約2週間前~試験日当日までの期間は利用できません」と記載されており、本試験の直前2週間は質問できません。追い込み時期に質問を当てにするなら、ここは押さえておく必要があります。
講義1コマの長さ
まとまった時間が取れない人ほど、1コマの長さが続くかどうかを左右します。次の表も他の表と同じ並び順です。
| 講座 | 講義1コマの長さ(公式表記) |
|---|---|
| アガルート | 本科コースには記載なし(「キックオフ宅建士」のみ「1チャプター15分前後」) |
| スタディング | 「1動画5分〜で細切れ受講」 |
| フォーサイト | 「最大で1コマ15分以内にまとめられています」 |
| クレアール | 「1回の講義時間を約30分程度で完結させ」 |
| ユーキャン | 「約900本」の動画で「ほとんどの動画は5分程度で完結」 |
| LEC | 「35分のユニット制」(直前期の講座はユニット制ではないとの注記あり)。講義は2時間30分/回 |
| TAC | 総合本科生は1回2時間30分。スマートWeb本科生は「1単元が10〜20分ほど」 |
| 日建学院 | 本科コースの標準日程表(PDF)では科目講義が1回95分・105分・115分(中間試験は100分)。「※Webコースの配信も下記日程に準じます。」との注記あり。ただし「※日建学院各校によって日程・時間が異なる場合があります。」ともあります |
音声とオフライン再生
- 音声のダウンロードができる:スタディング(通常速・1.5倍速・2倍速)、フォーサイト、クレアール(MP3・標準速度と1.5倍速)、LEC(通信Webに含まれる)
- 動画のオフライン再生ができる:スタディング(アプリで講義動画のみ)、フォーサイト、LEC、TAC(総合本科生SPlusに記載)
- クレアールは動画のダウンロードができません。FAQに「動画はダウンロードできません」と記載があり、代替としてDVDを郵送するオプションが案内されています
- アガルートは公式内で記載が分かれています。入門カリキュラムのページにはアプリのダウンロード機能でオフライン学習が可能とある一方、FAQには「ストリーミング配信のみとなり保存することはできません」とあります。音声ダウンロードについては「2025年8月31日をもって終了」とFAQに記載されています
「合格率が高い講座」を選べない理由
宅建の講座選びでも合格率が気になりますが、各社の数字は分母の定義が違うため、高い順に並べても比較になりません。
| 講座 | 公表している合格率 | その数字の分母(公式の定義) |
|---|---|---|
| アガルート | 一発合格率 77.01%(令和7年度) | 「有料受講生の合格実績になります。資料請求のみの方、無料講座のみを受講されている方は含まれておりません。」「合格実績は合格発表後のノベルティ付き受講生アンケートとアガルート受講後1回目の受験の方の回答と合格特典申請時のアンケートでの回答をベースに算出しています。」=アンケートに答えた有料受講生のうち、受講後1回目の受験者 |
| スタディング | 公表なし | 合格者数のみ公表(2025年試験1,230名)。「合格者の声(合格体験記)をご提出いただいた方の人数に基づいて算出」 |
| フォーサイト | 75.0%(2025年実績) | 「確認テスト・学力テストの条件を満たした受講生のうち、受験番号を提出した合格者数で算出。」 |
| クレアール | 公表なし | 公表しているのは一発合格者の割合55.7%(2023年)で、脚注は「2023年にクレアール宅建士講座を受講し合格した方の中で、クレアールを初めて受講して合格した方の割合となります。」=分母は合格者 |
| ユーキャン | 公表なし | 合格者数のみ公表(2015〜2024年試験の累計12,974名・2025年8月現在)。受講生アンケートの回答に基づく実数 |
| LEC | 79.0%(2025年度) | 「全国公開模試を全て受験された方のうち、模試正答率70%以上の方を集計」。対象受講生392名中310名と記載 |
| TAC | 75.3%(2025年度) | 「答案練習・全国公開模試の提出率が90%以上かつ全国公開模試の正答率が70%以上」を満たした修了者384名中289名 |
| 日建学院 | 合格率の公表を確認できませんでした | 該当なし |
上の表は記事全体で統一した並び順で、合格率の高い順ではありません。並べ替える意味がないためです。また、合格率を公表していないことは実績の高低を示すものではありません。公表するかどうか自体が各社の方針の違いです。
分かりやすいのはLECとTACです。LECは全国公開模試を全て受験した人、TACは答案練習と全国公開模試の提出率が90%以上の人という違いはありますが、いずれも模試の正答率70%以上に絞り込まれた集団が分母です。LECは「模擬試験のみの受講生、単科受講生、教材購入者などは一切含まれておりません」とも明記しています。
アガルートの数字だけは種類が違います。他の社が出しているのは合格率ですが、アガルートが公表しているのは一発合格率、つまり受講後1回目の受験で合格した割合です。2回目以降で合格した人は分母にも分子にも入りません。同じ「%」でも数えているものが別なので、77.01%を他社の数字と並べて高い低いを言うことはできません。なおアガルートは全国平均を18.67%として「4.13倍」と表示しています。この18.67%は、記事で使っている令和7年度の全国合格率18.7%を小数第2位まで書いたものです。
LECの数値には基準日の記載があり、「上記合格率は、2026年3月31日現在の数値です。」とされています。合格実績は集計の基準日で動くため、後から見るときは基準日もあわせて確認してください。
もともと学習が進んでいる人だけを取り出せば、どの講座でも数字は上がります。参考までに、令和7年度試験全体の合格率は18.7%です(受験者245,462人。宅建士のページ参照)。
教育訓練給付:宅建では対象講座の一覧に無い社がある
国の教育訓練給付制度は、指定を受けた講座なら条件を満たすことで受講費用の一部が支給されます。一般教育訓練の場合は受講費用の20%(上限10万円)で、受け取れるのは修了後です。
対象かどうかは、コース側と自分側の両方で決まります。指定講座を選んでも、本人が要件を満たさなければ支給されません。一般教育訓練給付金の主な要件は次のとおりです(ハローワークインターネットサービス・2026年8月21日確認)。
- 雇用保険に加入していた期間が1年以上(初めて利用する場合。通常は3年以上)
- 離職している場合は、資格喪失日から受講開始日までが1年以内
- 「受講開始日の前日から3年以内に教育訓練給付金の支給を受けたことがある場合は、支給されません。」他の資格の講座ですでに使っていると、間隔が空くまで受けられません
- 支給額が4千円を超えない場合は支給されない
- 支給されるのは修了後で、申請期限は「訓練修了日の翌日から起算して1か月以内」
支給には各社が定める修了要件もあります。TACは宅建士講座の給付ページで「修了試験正答率60%以上 及び、通学:出席率80%以上、通信:答案提出率80%以上」と定めており、受講しただけでは支給されません。
なお2024年10月に給付率が引き上げられたのは特定一般教育訓練と専門実践教育訓練で、一般教育訓練は引き上げの対象外です。宅建の講座で見かける「20%・上限10万円」は、この改正の前後で変わっていません。
宅建で注意が要るのは、他の資格では対象なのに、宅建の講座が対象講座の一覧に載っていない社があることです。
- アガルート:一般教育訓練給付金の対象講座一覧に掲載されているのは行政書士試験と社会保険労務士試験で、宅建試験の記載はありません
- スタディング:対象講座一覧に掲載されているのは中小企業診断士・応用情報技術者・ITストラテジスト・税理士・簿記1級・FP・社会保険労務士・マンション管理士/管理業務主任者で、宅建士は含まれていません
対象と確認できたのは次の社です(公式ページに区分が書かれていたものは、いずれも「一般教育訓練」でした)。
- フォーサイト:バリューセット1・2・3
- ユーキャン:本科の宅地建物取引士講座
- LEC:初学者向け本科コース。ただし2026年合格目標のプレミアム合格フルコースについては、給付を使った申込を2026年3月31日で締め切ったと商品ページに記載があります(令和9年度向けコースは未掲載のため、給付の取扱いも確認できていません)
- TAC:総合本科生など。開講時期で対象クラスが決まります
- 日建学院:本科コース・重点Webコース・通信合格コースなど。給付利用時の申込期限が別に設定されており、重点Webコースは2026年7月20日(確認日時点で締切済み)、通信合格コースは2026年8月30日(確認日時点では受付期間内)です
- クレアール:対象講座一覧の宅建欄にあるのは「宅地建物取引士 完全合格パーフェクトコース」1件で、受講期間8か月・一般価格59,800円・自己負担額47,840円・指定番号1320681-1820012-1・指定期間は令和6年10月1日〜令和9年9月30日と記載されています。上の(B)の表に挙げた「2027年合格目標 先行学習型 完全合格パーフェクトコース」は一般価格64,800円で、この一覧の金額とは一致しません。先行学習型が給付の対象になるかは、確認したページでは特定できませんでした。なお公式ページに「一般」「特定一般」「専門実践」の区分名の記載はなく、書かれているのは「受講料の20%を国が補助」という条件のみです
自分が申し込むコースが対象かどうかは、厚生労働省の教育訓練講座検索システムでも確認できます。
合格特典がある社とない社
いずれも適用の条件が公式ページに定められています。金額だけで判断せず、条件もあわせてご確認ください。
- アガルート:2026年(令和8年度)合格目標の入門カリキュラム(フル)・中上級カリキュラム(フル)が対象で、「全額返金」か「お祝い金1万円」のどちらかを選びます。全額返金は税抜価格が対象で、合格通知書データ・合格体験記の提出に加えて合格者インタビューへの出演が条件です。お祝い金のほうは「原稿料10,000円から源泉所得税1,021円を徴収した8,979円をAmazon(R)ギフト券」で支払われると明記されています。ライトとキックオフ宅建士は対象外です
- スタディング:対象コースを購入し、合格後にアンケートと合格体験談を記入した場合のデジタルギフト3,000円分
- フォーサイト:バリューセット3は、所定の条件を満たした場合の不合格時の全額返金保証と、アンケート提出および合格者インタビュー出演の承諾を条件とする受講料50%の報奨金。バリューセット1・2は、アンケートと顔写真付き合格体験記の提出を条件とするお祝い金10,000円
- クレアール:合格体験記などの執筆に協力した場合のお祝い金8,000円(完全合格パーフェクトコース)。バリューコースは3,000円
- ユーキャン:合格お祝い制度の対象講座に宅地建物取引士が含まれます。giftee Box 10,000ポイント分が進呈されますが、条件は5つあり、そのすべてを満たす必要があります。「2025年以降に当社通信講座を受講し、原則、受講期限内に試験を受験し、合格された方」「『受験調査アンケート』および『受講生体験談(所要時間:10~20分程度、要顔写真)』をご案内に記載の期限までにご回答いただき、広告等への掲載を許諾いただける方」「法人申込ではない方」「資格・検定試験の受験までにご連絡可能なメールアドレスを登録いただいている方」「当社からのメール配信を拒否されていない方」です。体験談には顔写真が必要で、広告等への掲載を許諾することも条件です。また「楽天市場経由でのお申し込みは制度対象外となります。」との記載もあります
- LEC・TAC・日建学院:宅建講座での合格特典は、確認したページでは見当たりませんでした
金額の大きいものほど条件も重くなります。しかも顔を出すことが条件になっている社が多い点は、申し込む前に押さえておいてください。アガルートの全額返金とフォーサイトの報奨金は合格者インタビューへの出演、フォーサイトのバリューセット1・2のお祝い金は顔写真付きの合格体験記、ユーキャンの合格お祝い制度は顔写真付きの受講生体験談と、広告等への掲載の許諾が、それぞれ条件に含まれます。顔や声を出すことに抵抗がある場合、これらは実質的に使えない特典になります。一方、確認した範囲で顔写真やインタビューが条件に入っていなかったのは、アガルートのお祝い金1万円(条件は「①合格通知書データの提出」「②合格体験記の提出」の2つで、インタビュー出演は全額返金のほうにだけ課されます)、クレアールのお祝い金8,000円(「合格体験記などの執筆にご協力いただけた場合に限ります。」)、スタディングのデジタルギフト3,000円分です。
給付と合格特典を両方は使えない社がある
給付制度と合格特典は、申込の時点でどちらかに決まってしまう場合があります。
- フォーサイト:教育訓練給付制度のページに「※全額返金保証制度との併用は出来ません。」と明記されています。全額返金保証の適用条件のページにも「教育訓練給付金制度を希望された方が、返金保証の対象となった場合、教育訓練給付金制度は取り下げとなります。」とあり、給付を使うなら不合格時の全額返金保証は使えません。お祝い金と報奨金については、併用の可否を述べた記載を確認できませんでした
- クレアール:給付対象である完全合格パーフェクトコースのページに、合格お祝い金8,000円と給付制度の両方が載っています。ただし併用の可否を述べた記載は確認できませんでした
- TAC:宅建士講座には合格特典の記載自体がないため、この論点は生じません。割引との関係については「キャンペーンや各種割引を適用した場合は、その金額から教育訓練給付金の支給額が計算されます。」と記載があります
- ユーキャン:本科の宅建士講座は給付の対象で、合格お祝い制度の対象でもあります。ただし併用の可否を述べた記載は確認できませんでした
- LEC・日建学院:宅建講座での合格特典の記載自体を確認できませんでした
- アガルート・スタディング:宅建は給付の対象講座一覧に載っていないため、この論点は生じません
「給付金で20%戻って、合格したらさらに全額返金」とはならない社があります。どちらを取るかは申込の時点で決まるので、先に確認してください。
申し込む前に確認したい8つのこと
- 今年受けるのか、来年受けるのか。10月18日に申込済みなら直前対策、そうでなければ本科コース
- その商品の締切はいつか。同じ社でも商品ごとに違うので、検討している商品のページで確認する
- 会場受験を含む模試か。会場は自宅受験より早く閉まり、定員でも閉まる
- 来年目標なら、その社が令和9年度のコースを出しているか。確認日時点で掲載を確認できたのは4社
- 教育訓練給付の対象コースか。そして自分が要件を満たすか。宅建はアガルートとスタディングの対象講座一覧に掲載がない。給付利用時の申込期限が別の社もある
- 給付と合格特典を両方使えるか。フォーサイトは給付と全額返金保証を併用できない
- 質問できる回数と、その数え方。総回数か1日あたりか、別料金か。直前2週間は質問できない社もある
- 教材がいつ届くか。ユーキャンは改訂中で10月下旬発送の予定
独学に詰まったときに講座へ切り替えるかどうかは、詰まっている原因によります。知識が足りないのか、演習量が足りないのか、続ける仕組みが足りないのかで、必要な商品が変わります。演習量だけが足りないなら、模試や答練の単科で足りることもあります。
宅建試験そのもののデータ(合格率18.7%・令和7年度、勉強時間の目安300〜400時間程度)は宅建士のページにまとめています。今年の試験に向けた論点の絞り方は宅建の勉強法と、令和8年度に狙われやすい論点を、独学のまま進めるか迷っている段階なら独学で狙いやすい国家資格ランキングもあわせてご覧ください。
出典・参考情報
- 不動産適正取引推進機構「試験の概要」(2026-08-21 確認)
- 不動産適正取引推進機構「令和8年度 試験実施スケジュール」(2026-08-21 確認)
- 不動産適正取引推進機構「試験実施概況(令和7年度以前10年間)」(2026-08-21 確認)
- ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付制度」(2026-08-21 確認)
- 厚生労働省「教育訓練給付金の給付率引上げ」(2026-08-21 確認)
- 厚生労働省「教育訓練講座検索システム」(2026-08-21 確認)
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