ビジネス会計検定の難易度・合格率・勉強時間
決算書を「作る」簿記に対して財務諸表を「読んで分析する」力を測る検定で、1級には得点上位の不合格者を準1級と認定する制度があります。
最終更新: 2026-09-18
ビジネス会計検定の基本情報
| 正式名称 | ビジネス会計検定試験 |
|---|---|
| 分類 | 公的資格 |
| 実施団体 | 大阪商工会議所・施行商工会議所 |
| 試験形式 | 3級・2級はマークシート方式で2時間(100点満点・70点以上で合格)。1級はマークシート方式と論述式で2時間30分(各100点・合計200点満点、論述式50点以上かつ全体で140点以上で合格)。全国17都市の指定会場で一斉に実施する会場試験です |
| 受験資格 | 学歴・年齢・性別・国籍に制限はありません。希望の級から受験でき、連続する2つの級(1級と2級、2級と3級)を同じ日に併願できます |
| 試験日程 | 年2回(10月と3月)。第39回(2026年10月)の実施級は2級・3級、第40回(2027年3月)は1級・2級・3級。公表されている第27回以降、1級の実施はいずれも3月の回です |
| 受験料 | 3級4,950円・2級7,480円・1級11,550円(いずれも消費税10%込み)。このほかに申込システム利用手数料が1決済あたり440円(税込)かかります。受験料払い込み後の取り消し・変更・返金・次回への振替はできません |
| 合格率 | 第38回(2026年3月8日実施)は1級25.6%・2級43.6%・3級67.2%、第37回(2025年10月19日実施)は2級48.1%・3級60.0%(いずれも実受験者数に対する合格者数の割合。大阪商工会議所の公表値) |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 独立のしやすさ | ★☆☆☆☆(この資格単独での独立開業は一般的ではありません) |
| 勉強時間目安 | 大阪商工会議所は勉強時間の目安を公表していません。Q&Aでは「検定試験は『ビジネス会計検定試験公式テキスト』の内容から出題されますので、まずは公式テキストに沿って学習してください。さらに、公式過去問題集で実際に問題を解くことをおすすめします」と案内しています |
| 申込方法 | 年2回。第40回(2027年3月14日、1級・2級・3級)の一般受付は2027年1月8日〜1月24日(コンビニ店頭決済)または1月28日(クレジットカード決済)。第39回(2026年10月18日、2級・3級)の受付は終了 |
| 公式サイト | 試験の公式ページを見る |
申込・試験日程
| 回次 | 申込受付期間 | 試験日 |
|---|---|---|
| 第39回(2級・3級) | 2026年8月21日(金) 〜 2026年9月10日(木)一般受付は8月21日(金)からで、コンビニ店頭決済は9月6日(日)まで、クレジットカード決済は9月10日(木)まで。団体受付は8月3日(月)〜8月19日(水)。受付は終了しています | 2026年10月18日(日)※3級は集合13時30分、2級は集合10時合格発表: WEB成績票照会は2026年11月19日(木)10時から2027年2月18日(木)17時まで。合格証書は11月27日(金)発送 |
| 第40回(1級・2級・3級) | 2027年1月8日(金) 〜 2027年1月28日(木)一般受付は2027年1月8日(金)からで、コンビニ店頭決済は1月24日(日)まで、クレジットカード決済は1月28日(木)まで。団体受付(10名以上)は2026年12月16日(水)〜2027年1月6日(水)。受験地・級ごとに定員があり、定員に達すると期間内でも受付を終了します | 2027年3月14日(日)※3級と1級は集合13時30分、2級は集合10時合格発表: WEB成績票照会は2級・3級が2027年4月8日(木)10時から7月1日(木)17時まで、1級が5月6日(木)10時から7月27日(火)17時まで。合格証書は2級・3級が4月15日(木)、1級が5月10日(月)発送 |
日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
ビジネス会計検定試験とはどんな資格?
ビジネス会計検定試験は、大阪商工会議所と施行商工会議所が主催する検定試験です(公式サイトの表記は「主催:大阪商工会議所、施行商工会議所」)。公式サイトは「企業の成績票である財務諸表を読み解き、ビジネスに活用する力を身につけることを目的とした検定試験」と説明しています。英語表記は The Japan Accounting and Financial Analysis Examination です。
日商簿記との関係は、公式サイトが正面から説明しています。決算書には「作成する」面と「分析する」面があり、簿記は決算書を作成することを目的とするのに対して、ビジネス会計検定は、作成時に用いられた会計基準や法令を理解し、財務諸表を分析して企業状況を把握することを目的にしていると説明されています。そのうえで「簿記の知識がなくても受けられる検定です!」と明記しており、対象として営業・企画担当者、財務・経理担当者、経営者、公務員・団体職員、学生を挙げています。
級は3級・2級・1級の3段階で、上位級は下位級の知識を前提とし、下位級のテキストの内容を含みます。各級の到達目標は次のとおりです。
| 級 | 到達目標(公式サイトの記載) | 主な出題範囲 |
|---|---|---|
| 3級 | 会計の用語、財務諸表の構造・読み方・分析等、財務諸表を理解するための基礎的な力を身につける | 貸借対照表・損益計算書・キャッシュ・フロー計算書(いずれも個別)の構造と読み方、成長率・安全性・収益性・1株当たり・1人当たりなどの基本的な分析 |
| 2級 | 企業の経営戦略や事業戦略を理解するため、財務諸表を分析する力を身につける | 会計の意義と制度、連結財務諸表の構造と読み方、連単倍率と規模倍率、キャッシュ・フローの分析、セグメント情報の分析、損益分岐点分析、株価等の分析 |
| 1級 | 企業の成長性や課題、経営方針・戦略などを理解・判断するため、財務諸表を含む会計情報を総合的かつ詳細に分析し企業評価できる力を身につける | ディスクロージャー、財務諸表と計算書類、財務諸表項目の要点、財務諸表の作成原理、財務諸表分析、企業価値分析 |
試験は「公式テキストの内容と、それを理解したうえでの応用力を問います」とされ、Q&Aでも「検定試験は『ビジネス会計検定試験公式テキスト』の内容から出題されます」と案内されています。合格者は名刺に「ビジネス会計検定試験®●級合格」と書くことが認められていますが、名刺以外の印刷物への掲載や講座のタイトルへの使用には大阪商工会議所への名称使用の申請が必要です。
難易度と合格率
大阪商工会議所は回ごとに級別の申込者数・実受験者数・合格者数・合格率を公表しています。合格率は実受験者数に対する合格者数の割合で、申し込んだものの受験しなかった人は分母に入りません。2025年度の2回分は次のとおりです。
| 回 | 級 | 申込者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第38回(2026年3月8日) | 1級 | 334人 | 250人 | 64人 | 25.6% |
| 第38回(2026年3月8日) | 2級 | 2,766人 | 2,075人 | 905人 | 43.6% |
| 第38回(2026年3月8日) | 3級 | 5,363人 | 4,377人 | 2,942人 | 67.2% |
| 第37回(2025年10月19日) | 2級 | 2,392人 | 1,860人 | 895人 | 48.1% |
| 第37回(2025年10月19日) | 3級 | 5,206人 | 4,416人 | 2,651人 | 60.0% |
1級は、公表されている第27回以降の結果を見るかぎり3月の回だけで実施されています。第27回(2020年10月)から第38回までの12回分を見ると、3級は50.6%(第36回)から70.9%(第34回)、2級は34.5%(第36回)から59.1%(第32回)の範囲で動いています。1級は6回分で10.8%(第30回)から26.4%(第34回)です。同じ級でも回によって10ポイント以上の差があるため、1回の数字だけで難易度を判断しないほうが安全です。
合格基準は級ごとに公表されています。3級・2級は100点満点で70点以上、1級はマークシート方式と論述式が各100点の合計200点満点で、論述式50点以上かつ全体で140点以上が合格です。1級には「準1級」認定制度があり、不合格者のうち120点以上を得点した受験者は1級合格に準じて「準1級」として認定され、認定書が送付されます(成績票の試験結果は1級不合格のままです。2015年度実施の第18回から適用され、第17回までの受験者には遡及しません)。ビジネス実務法務検定の1級にも同じ名称の準1級認定がありますが、基準は検定ごとに異なります。
満点で合格した方には記念品が進呈される満点表彰制度もあります(合格証書発送日の約1カ月後をめどに発送)。
勉強時間の目安
大阪商工会議所は、勉強時間や勉強期間の目安を公表していません。Q&Aの「学習の方法を教えてほしい」への回答は「検定試験は『ビジネス会計検定試験公式テキスト』の内容から出題されますので、まずは公式テキストに沿って学習してください。さらに、公式過去問題集で実際に問題を解くことをおすすめします」です。
公式教材は中央経済社から刊行されています(価格は税込)。
| 教材 | 版 | 価格 | 発行 |
|---|---|---|---|
| 公式テキスト3級 | 第5版 | 1,870円 | 2023年3月 |
| 公式テキスト2級 | 第6版 | 2,530円 | 2024年4月 |
| 公式テキスト1級 | 第4版 | 3,960円 | 2026年4月 |
| 公式過去問題集3級 | 第6版 | 1,980円 | 2024年9月 |
| 公式過去問題集2級 | 第6版 | 2,200円 | 2024年9月 |
| 公式過去問題集1級 | 第5版 | 2,750円 | 2026年9月 |
3級・2級の過去問題集は第34回までの主要な問題を公式テキストの項目順に掲載し、第30回・第34回は試験の出題形式のまま収録しています。1級の過去問題集は第32回・第34回・第36回の3回分の問題と解説を収録しています。公式テキストには正誤表が公開されているので(2026年2月19日更新)、学習前に確認しておくと安心です。なお、公式サイトの申込案内には「1級論述式の模範解答は公表しておりません」とあります。
受験資格と試験日程
学歴・年齢・性別・国籍に制限はなく、希望の級から受験できます。連続する2つの級(1級と2級、2級と3級)は同じ日に併願できます。試験時間は3級・2級が2時間、1級が2時間30分で、集合時間は3級と1級が13時30分、2級が10時です(試験時間とは別に、注意事項の説明や問題用紙の配付・答案回収などで約30分かかります)。
試験は年2回、全国の指定会場で一斉に実施されます。受験地は札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・新潟・金沢・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・山口・松山・福岡の17都市から選び、会場は受験票で通知されます。第39回(10月)の実施級は2級・3級で、1級は第40回(3月)で実施されます。公表されている第27回以降の試験結果でも、1級が実施されているのは毎回3月の回です。
| 項目 | 第39回 | 第40回 |
|---|---|---|
| 試験日 | 2026年10月18日(日) | 2027年3月14日(日) |
| 実施級 | 2級・3級 | 1級・2級・3級 |
| 団体受付 | 2026年8月3日(月)〜8月19日(水) | 2026年12月16日(水)〜2027年1月6日(水) |
| 一般受付(コンビニ店頭決済) | 2026年8月21日(金)〜9月6日(日) | 2027年1月8日(金)〜1月24日(日) |
| 一般受付(クレジットカード決済) | 2026年8月21日(金)〜9月10日(木) | 2027年1月8日(金)〜1月28日(木) |
| 受験票発送日 | 2026年9月30日(水) | 2027年2月16日(火) |
| WEB成績票照会期間 | 2級・3級:2026年11月19日(木)10時〜2027年2月18日(木)17時 | 2級・3級:2027年4月8日(木)10時〜7月1日(木)17時/1級:5月6日(木)10時〜7月27日(火)17時 |
| 合格証書発送日 | 2級・3級:2026年11月27日(金) | 2級・3級:2027年4月15日(木)/1級:5月10日(月) |
第39回の受付は終了しています(公式サイトの新着情報に「第39回試験の受験申込は終了いたしました」(2026年9月11日)とあります)。
受験料(消費税10%込み)は3級4,950円・2級7,480円・1級11,550円です。申込はインターネットからで、受験料のほかに申込システム利用手数料が1決済あたり440円(税込)かかります。支払方法はコンビニ店頭決済とクレジットカード決済の2つで、コンビニ店頭決済の支払可能期間は公式サイトの表記で「申込日+3日間」です。過ぎると申込が無効になります。第39回・第40回とも、コンビニ店頭決済の締切はクレジットカード決済より4日早く設定されています。受験料払い込み後の取り消し、受験地・受験級の変更、返金、次回への振替はできません。また、受験地ごと・級ごとに定員があり、申込期間中でも定員に達した受験地・級は受付が終了します。
受験の際に配慮を希望する方(障がいのある方、妊娠中の方、補聴器・つえ・ルーペ・車いすなどを使用する方)は、受験希望回の申込期間終了日までに配慮申請を完了する必要があります。団体申込は受験級・受験地を問わず一度の申込人数が10名以上の場合に受け付けられます。
試験当日は受験票(ハガキ)、HBまたはBの黒鉛筆かシャープペンシルと消しゴム、電卓またはそろばん、顔写真付きの身分証明書を持参します。電卓は四則演算機能のみのものに限られ、関数電卓など印刷・音・辞書・プログラム機能のあるものは持ち込めません。日数計算・時間計算・換算・税計算・検算(音の出ないものに限る)の機能は、プログラム機能に該当しないものとして使用できます。計算用紙は試験開始前に配付されます(1級・2級はA3、3級はA4の裏表白紙1枚)。
成績はWEB成績票照会期間にインターネットで確認し、合格者には合格証書が普通郵便で発送されます。合格証書は再発行されないため、会社や学校に提出する場合は合格証明書(1通1,320円・税込)を発行請求フォームから申請します。
こんな人におすすめ
- 経理部門ではないものの、取引先や自社の決算書を読む場面がある営業・企画・管理職の方。公式サイトが対象として挙げているのもこの層です
- 簿記の仕訳に苦手意識があり、決算書を「作る」より「読む」ところから会計に入りたい方。3級は個別財務諸表の構造と基本的な分析指標が範囲です
- 日商簿記を持っていて、連結財務諸表の読み方やキャッシュ・フロー分析、損益分岐点分析まで広げたい方(2級)
- 財務諸表分析を体系的に学び、企業価値分析まで扱いたい方(1級)。1級は第40回(2027年3月)まで3月の回だけの実施なので、受験計画は1年単位で考えることになります
- 会場試験で年2回の試験日が決まっているため、締切に合わせて学習を区切りたい方
同じく商工会議所が実施する検定としては、東京商工会議所のビジネス実務法務検定があります。財務諸表の分析を試験科目に含む資格としては、証券アナリスト(第1次試験の科目Ⅱに財務分析が含まれます)もあります。
出典・参考情報
- ビジネス会計検定試験 トップページ(主催・新着情報)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「ビジネス会計検定試験とは」(試験の目的・簿記との違い)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「級別内容・出題範囲」(各級の到達目標・出題範囲・問題形式・合格基準・準1級認定制度)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「試験結果・受験者データ」(第27回〜第38回の級別の申込者数・実受験者数・合格者数・合格率)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「試験日程・受験地」(第39回・第40回の試験日・実施級・申込期間・受験票発送日・WEB成績票照会期間・合格証書発送日・受験地)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「試験時間」(級別の試験時間・集合時間・併願)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「受験料」(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「受験資格」(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「試験当日に持参するもの」(電卓の条件・身分証明書)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「個人で申し込む」(申込の流れ・申込システム利用手数料・支払方法・配慮申請・定員・受験票・WEB成績票・満点表彰制度)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「Q&A」(受験地17都市・団体申込・学習方法・名称の使用・英語表記)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「合格証明書の発行について」(発行手数料)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「公式テキスト」(各級の公式テキストの版・価格・発行年月)(2026-09-18 確認)
- ビジネス会計検定試験「公式過去問題集」(各級の過去問題集の版・価格・収録回)(2026-09-18 確認)
受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。