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社労士の通信講座を比較|働きながら狙うならどこか

社労士の通信講座7社を公式サイトの表記で比較。働きながら学ぶ人向けに講義1コマの長さ・音声やオフライン再生・質問回数の数え方を整理し、教育訓練給付の区分と、各社の合格率を横並びにできない理由まで解説します。

最終更新: 2026-08-15

社会保険労務士(社労士)の通信講座は、価格だけを並べると8万円弱から25万円近くまで開きます。ただ働きながら狙う場合、最初に効いてくるのは金額ではありません。平日の夜と土日に、講義を消化しきれる形で配られているかのほうが先に効きます。

この記事では主要7社の公式サイトに書かれている内容を確認日つきで整理し、働きながら学ぶ人が見るべき順番でまとめます。

この記事の方針

  • 掲載した金額・条件は、すべて2026年8月15日時点で各社の公式サイトに書かれていた表記です。講座の価格は割引の切り替わりで頻繁に変わるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください
  • 順位付けや「おすすめ」の指定はしていません。事実の整理に徹しています
  • 各社が公表している合格率は高い順に並べていません。分母の定義が社ごとにまったく違うためです。数字そのものを載せているのは、その違いを具体的に示すためです
  • 割引率だけが示されていて金額が公式に載っていない場合、当サイトで計算した金額は載せていません
  • 「記載なし」「確認できませんでした」と書いた項目は、出典に挙げたページで確認できなかったという意味で、その社が提供していないことを示すものではありません

前提:今から始めるなら2027年度(第59回)が対象

社労士試験は年1回です。直近の第58回(令和8年度)は2026年8月23日(日)に実施予定で、受験申込は2026年5月31日にすでに終了しています。つまり2026年8月15日時点で申し込めるのは、2027年度(第59回)以降に向けた講座です。

第59回の試験日と申込期間は、2026年8月15日時点でまだ公表されていません。各社が「2027年合格目標」として販売しているコースは、この未公表の日程に向けたものです。

社労士の勉強時間の目安は800〜1,000時間程度です(社労士のページ参照)。1年で割ると1日あたり2.2〜2.7時間になります。働きながらだと、この時間をまとまって取るのは難しく、細切れの時間をどれだけ拾えるかで進みが変わります。

講座選びより先に、受験資格を確認する

社労士試験には受験資格があります。公式サイトによると「①学歴」「②実務経験」「③厚生労働大臣の認めた国家試験合格」の3つに分けられ、このうちいずれか1つを満たす必要があります。

  • 学歴:大学・短期大学・専門職大学・高等専門学校(5年制)の卒業、修業年限2年以上かつ総授業時間1700時間以上の専修学校の卒業など
  • 実務経験:労働社会保険諸法令に基づく事務、公務員の行政事務、社労士・弁護士の補助業務などに通算して3年以上
  • 試験合格:行政書士試験合格者、司法試験予備試験合格者など

見落としやすいのが書類です。公式サイトには、申込時に受験資格を有することを明らかにする書面「受験資格証明書」を提出しなければならないと明記されています。卒業証明書を大学に請求する場合、郵送のやりとりで数週間かかることがあります。講座を申し込む前に、自分がどの区分で受験できるかを先に確かめておいてください

働きながらだと、料金より先に効く3つの条件

1. 講義1コマの長さ

まとまった2時間が取れない人にとって、1コマの長さは学習が続くかどうかを左右します。ここは各社の公表姿勢が分かれました。

講座 講義1コマの長さ(公式表記)
アガルート 入門カリキュラム/フル 記載なし
スタディング 社労士合格コース フル 「ビデオ講座は1回につき平均40分前後を予定しています」。講座トップには「1動画5分〜」の表記もあり、2種類の記載が併存
フォーサイト バリューセット3 「最大15分以内に単元を区切っており」
クレアール 一発ストレート合格パーフェクトコース 「1回の講義時間を約5分〜60分程度で完結させ」「1回5〜60分の講義」
ユーキャン 社会保険労務士講座 「動画は1本あたり5〜6分程度」
LEC 基礎+合格コース【通信Web】 基礎編・本論編は記載なし(直前対策編は「全2回(2.5h×2)」等の表記あり)
TAC 総合本科生 記載なし

短く区切ってあることを公式に明示しているのはフォーサイト・ユーキャン・クレアール・スタディングです。アガルート・LEC・TACは中心となる講義の1コマの長さを、確認したページでは公表していませんでした。公表がないことは、1コマが長いことを意味しません。ここは資料請求やサンプル講義で確かめる部分です。

2. 音声とオフライン再生に対応しているか

通勤中に学習時間を作るなら、電波のない場所で再生できるか、画面を見ずに音声だけで進められるかが効きます。

講座 音声 動画のダウンロード・オフライン再生
アガルート 「2025年8月31日をもって、音声ダウンロードサービスは、終了となりました」 アプリの説明にはダウンロード機能の記載があり、FAQには講義映像は「ストリーミング配信のみとなり保存することはできません」との記載。公式内で表記が分かれている
スタディング 「ビデオ/音声講座:標準版・1.5倍速版・2倍速版」と音声講座の提供を明記。音声ファイルのダウンロード可否は確認したページでは特定できず 「アプリなら動画ダウンロードも可能」
フォーサイト 「動画・音声ともにダウンロードも可能です」 同左(動画もダウンロード可)
クレアール 「講義音声(MP3ファイル)をダウンロードできる」 記載なし(ダウンロード対象として挙がるのは音声と資料)
ユーキャン 記載なし 記載なし
LEC 給付制度の対象講座一覧でコース名が「通信(Web+音声DL)」と表記されている 確認したページでは記載なし
TAC 記載なし 「自宅のWi-Fi環境で講義動画をダウンロードしておくと、電波のない環境でも動画を再生でき」

アガルートの音声ダウンロードが2025年8月31日で終了している点は、音声中心で学習を組み立てるつもりなら申込前に確認してください。

再生速度は、TACが「0.8倍速から2倍速までお好みの速度で効率的に学習できます」と倍率を明示していました。フォーサイトは「速度も5段階で調整が可能です」、クレアールは「再生速度の5段階調整が可能」という表記で、倍率の数値は社労士講座のページでは確認できませんでした。

3. 質問できる回数と、その数え方

質問対応は4つの型に分かれます。同じ「質問できます」でも、数え方がまったく違います。

総回数の上限があるタイプ

  • アガルート:オンライン質問サービス「KIKERUKUN」。入門カリキュラム/フルで50回
  • TAC:質問メール60回(本科生対象)
  • スタディング:「学習Q&Aチケット 計30枚(質問30回分)」。フルコースにのみ付属し、レギュラー・ミニマムの内訳には含まれない

1日あたりの上限があるタイプ

  • ユーキャン:「1日3問までOK!」

原則として制限がないタイプ

  • クレアール:「すべてのコースが質問無料・回数無制限」
  • フォーサイト:デジタルプランは30回としたうえで、バリューセットについては「通常は回数制限がございますが、バリューセットの方は受講期間中、学習に関する質問は何回でも可能です。」と記載

回数の記載がないタイプ

  • LEC:「教えてチューター」でマイページから質問。回数の上限や別料金についての記載は、確認したページでは見当たりませんでした

総回数50回と1日3問は、数え方が違います。1日3問なら1年で1,000問を超える一方、総回数50回は使い切ればそこで終わります。自分の質問の出方に合うのはどちらかで選ぶ部分です。

「合格率が高い講座」を選べない理由

社労士の講座選びでは合格率が気になりますが、各社の数字は分母の定義が違うため、高い順に並べても比較になりません。実際に公表されている定義を並べると、違いがはっきりします。

講座 公表している合格率 その数字の分母(公式の定義)
アガルート 29.45%(令和7年度) 注記は「※有料受講生の合格実績」のみ。有料受講生全体か、回答者か、修了者かの定義は確認したページでは分かりません
スタディング 63.16%(令和7年度) 「答練完了率80%以上かつ模試得点率60%以上受講生」。成績調査アンケートの回答者は300名で、63.16%の分母はそのうち条件を満たした人。分母の実人数は公表されていません
フォーサイト 63.0%(2025年実績) 「全額返金保証制度の確認テスト・学力テストの条件を満たした受講生のうち、受験番号を提出いただいた合格者数」で算出
クレアール 公表なし 合格体験記の掲載件数のみ公表
ユーキャン 公表なし 合格者数のみ公表(過去10年間で1,483名)
LEC 41.3%(2025年度) 「全日本社労士公開模試(全3回)を全て受験し、かつ全3回全ての模試で成績判定がC判定以上(A〜D・Fの5段階判定、D・F判定と未提出除く)の方を集計したもの」。あわせて「対象受講生75名中31名合格」と記載
TAC 35.9%(2025年度) 「TAC本科生カリキュラム修了者」。修了者の具体的な要件は確認したページでは分かりません

上の表はこの記事全体で統一した並び順で、合格率の高い順ではありません。並べ替える意味がないためです。また、合格率を公表していないことは実績の高低を示すものではありません。公表するかどうか自体が各社の方針の違いです。

分かりやすいのはLECの例です。41.3%は75人中31人の数字で、その75人は「模試を全部受けて全回C判定以上だった人」に絞り込まれています。スタディングの63.16%も、答練を80%以上終えて模試で一定点を取った人が母数です。もともと学習が進んでいる人だけを取り出せば、どの講座でも数字は上がります。一方でクレアールとユーキャンは合格率そのものを公表していないため、そもそも表に載せる数字がありません。

参考までに、令和7年度(第57回)試験全体の合格率は5.5%です(受験者43,421人。社労士のページ参照)。各社の数字がこれを大きく上回るのは、分母の取り方が違うことの表れでもあります。

なお、ユーキャンは合格率とは別に「91%の方が働きながら合格をしています」と公表しています。この数字の注記は「2024年9月〜2025年8月に当講座を受講された方のうち、アンケートにお答えいただいた方の回答結果です」で、アンケート回答者を母数としたものです。

教育訓練給付:区分が書かれていた社はすべて「一般」だった

受講料を考えるうえで見落とせないのが、国の教育訓練給付制度です。厚生労働省の指定を受けた講座なら、条件を満たすことで受講費用の一部が支給されます。

この制度は現在3つの区分に分かれていて、区分によって戻る額が大きく違います(ハローワークインターネットサービス・2026年8月15日確認)。

区分 給付率と上限額
一般教育訓練 教育訓練経費の20%(上限10万円)
特定一般教育訓練 40%(上限20万円)/資格取得等をして就職した場合は50%(上限25万円)
専門実践教育訓練 受講中50%(年間上限40万円)/資格取得等+就職で70%(年間上限56万円)/訓練前後で賃金が5%以上上昇した場合はさらに10%上乗せで80%(年間上限64万円)

ここで結果を先に書くと、今回確認した7社のうち、公式ページに区分が書かれていたものはすべて「一般教育訓練」でした。特定一般や専門実践に該当する旨の表記は、7社のいずれの社労士講座ページにも見当たりませんでした。今回の7社で見込めるのは、原則として20%・上限10万円のほうです。

  • アガルート:「一般教育訓練給付金対象講座」(対象は入門カリキュラム/フル。ライトと基礎講義&入門総合講義は対象外)
  • スタディング:「【教育訓練給付制度(一般)対象講座】」
  • フォーサイト:「一般教育訓練給付制度」
  • ユーキャン:「教育訓練給付金(一般教育訓練)対象講座」
  • LEC:対象講座一覧の区分表記が「一般教育訓練給付金」
  • TAC:「総合本科生は一般教育訓練給付制度の対象コースです」
  • クレアール:「各月の割引キャンペーン適用後の受講料の20%(最大10万円)が国から支給されます。」と書かれているのみで、区分名の表記は確認できず

一般教育訓練の主な受給要件は次のとおりです。

  • 雇用保険に加入していた期間が1年以上(初めて利用する場合。通常は3年以上)
  • 離職している場合は、資格喪失日から受講開始日までが1年以内
  • 「受講開始日の前日から3年以内に教育訓練給付金の支給を受けたことがある場合は、支給されません。」他の資格の講座ですでに使っていると、間隔が空くまで受けられません
  • 支給額が4千円を超えない場合は支給されない
  • 支給されるのは修了後で、申請期限は「訓練修了日の翌日から起算して1か月以内」

とくに3つめは見落としやすいところです。給付を当てにして講座を選ぶなら、コースが対象かどうか(厚生労働省の講座検索システム)と、自分が要件を満たすかどうか(ハローワーク)の両方を、申し込む前に確認してください。

同じ会社でも、対象になるコースとならないコースがある

ここは金額差に直結するので、申込前に確認してください。2026年8月15日時点で公式ページに書かれていた注意点を挙げます。

  • LEC:今回取り上げた基礎+合格コースのページには「※【通信Web】は教育訓練給付制度の指定はございません。」と記載があります。ただしLECの通信講座すべてが対象外というわけではありません。教育訓練給付制度の対象講座一覧には、2027年合格目標として通学の「社労士基礎+合格コース 通学+(Web+音声DL)12ヵ月」(教育訓練経費245,000円)と、通信の「社労士合格コース 通信(Web+音声DL)」(同225,000円)が掲載されています。同じ社でも、コースとメディアの組み合わせで対象かどうかが変わります
  • スタディング:通常のコースとは別に「【教育訓練給付制度(一般)対象講座】」版が用意されており、給付を使うにはそちらを購入する必要があります。冊子版オプションを追加購入した分が教育訓練経費に含まれるかどうかは、確認したページでは特定できませんでした
  • TAC:総合本科生は対象ですが、給付制度ページの一覧には「総合本科生12月開講の『土曜クラス』『新宿校火金夜クラス』は対象外です」との注記があります
  • フォーサイト:「DVDオプション料金は教育訓練給付制度の対象外となります」、また給付が適用されるのは送料を除いた受講料のみとの記載があります
  • アガルート:対象は入門カリキュラム/フルで、ライトと基礎講義&入門総合講義は対象外です

自分が申し込むコースが対象かどうかは、厚生労働省の教育訓練講座検索システムでも確認できます。

給付金と合格特典を両方は使えない社がある

給付制度と合格特典は、申込の時点でどちらかに決まってしまう場合があります。

  • アガルート:合格特典のページに「一部カリキュラムが一般教育訓練給付金対象講座です。合格特典とは併用できませんので、ご確認の上申込みをお願いいたします」と明記されています
  • フォーサイト:教育訓練給付制度のページに「全額返金保証制度との併用は出来ません」と記載があります。一方でキャンペーン割引については、割引適用後の受講料が給付の対象になると公式FAQに記載されています
  • LEC:合格者受講料返還制度のページに「教育訓練給付金をご利用の場合は、返還額が教育訓練経費より差し引かれます。全額返還の場合、ご利用いただけません」と記載があります

スタディングとクレアールは、給付金と合格特典の併用可否について公式ページに記載を確認できませんでした。ユーキャンとTACは合格特典の記載自体がありません。

「給付金で20%戻って、合格したらさらに全額返金」とはならない社があるという点は、申込前に押さえておくと差が出ます。

各社の公式表記(2026年8月15日確認)

講座 目標年度 受講料(公式表記) 教育訓練給付
アガルート 入門カリキュラム/フル 2027年(令和9年度) 定価238,000円(税抜)/10%OFF適用後 214,200円(税抜)・235,620円(税込) 対象(このカリキュラムのみ)
スタディング 社労士合格コース フル(冊子版テキスト付) 2027年 89,800円/キャンペーン価格 78,800円。価格ページに税の表記なし 給付制度対象版コースが対象
フォーサイト バリューセット3 2027年 121,800円(税込・送料別)/DVDオプション付 133,800円 対象
クレアール 一発ストレート合格パーフェクトコース 2027年 一般価格192,000円/8月割引価格 96,000円(入学金・教材費・消費税・送料込み) 対象(区分名の表記なし)
ユーキャン 社会保険労務士講座 下記の注記を参照 79,000円(税込・送料当社負担)/分割 4,980円×16回=79,680円 対象
LEC 基礎+合格コース【通信Web】 2027年 一般価格245,000円(税込)/2026年8月末まで15,000円引きの230,000円 この【通信Web】は指定なし(対象講座一覧には通学の同コースと、通信の合格コースが掲載)
TAC 総合本科生 2027年 通常受講料242,000円(教材費・消費税10%込み)/早割第1弾 198,000円+入会金10,000円 対象(一部クラスは対象外)

同じ社でもコースやクラスによって金額と条件が変わります。上表は各社の初学者向け中心コース1つを取り上げたもので、講座の全体像ではありません。

アガルートとLECの講座ページは、下のリンクから公式サイトで開けます(当サイトの広告提携先の2社のみ。ほかの社は出典欄の公式ページをご覧ください)。

割引の期限が近いものがある

確認した7社のうち、表示価格に期間限定の割引を適用していなかったのはフォーサイトとユーキャンの2社でした(フォーサイトには他社乗り換え割引制度・ダブルライセンス割引制度など条件つきの割引制度があり、ユーキャンは後述のキャンペーンが確認日時点で未開始です)。ほかの5社は何らかの割引が出ていて、期限の性質がそろっていません

  • LEC:月末ごとに段階的に縮小する方式です。2026年8月末までが15,000円引き、9月末までが10,000円引き、10月末までが5,000円引きと公式に示されています
  • TAC:早割キャンペーン第1弾(44,000円割引)は9/30(水)まで。35歳以下対象のU35割引(50,000円割引)と他資格合格者割引(50,000円割引)は10/31(土)まで。割引どうしの併用はできないと明記されています
  • アガルート:10%OFFの期間は2026年1月20日(火)〜2026年10月29日(木)23:59と日付で示されています
  • クレアール:「8月割引価格」という月単位の表記で、○月○日までという期限の日付は、公式ページ上では確認できませんでした
  • スタディング:「【9/30(水)まで¥11,000 OFF】」と表記されています(ページに西暦の記載はありません)

ユーキャンは教材の年度が切り替わる時期にあたる

ユーキャンについては、2026年8月15日時点で公式ページに「当講座は2026年度試験用に制作した教材をお届けしております」と記載があります。あわせて、2026年度版教材の申込受付終了後は「お届けする教材は2027年度版となり、発送は2026年10月中旬より順次開始する予定」との記載があります。

2027年度試験向けの「早得!スタート応援キャンペーン」は8月23日(日)11:00〜10月6日(火)12:59の期間限定で、WEBからのクレジットカード決済・指定のキャッシュレス決済での申込みに限り、一括払い学費から5,000円割引と告知されています(PayPay・d払いは対象外)。開始日は第58回試験の当日にあたります。

つまりこの時期のユーキャンは、申し込むタイミングで届く教材の年度が変わります。2027年度を目指すなら、教材がどちらの年度版になるかを申込前に確認する必要があります。

教材とサポートで、ほかに差が出たところ

冊子とデジタルの扱い:冊子教材が標準で付くのはアガルート・フォーサイト・クレアール・ユーキャン・LEC・TACでした。スタディングは冊子版テキスト付のコースと、それを含まないコースが分かれています。クレアールはテキストが「全て印刷製本した冊子&PDFデータ」である一方、答練の問題・解答解説はPDFのみで、冊子を希望する場合はオプション答練資料15,000円が別途必要と記載されています。

添削:回数を明示していたのはユーキャンで「11回(総合課題添削1回を含む)」でした。LECは実戦答練(全7回)と全日本社労士公開模試について、添削答案と成績表は原則Webでの閲覧で、郵送返却を希望する場合は実戦答練 一括3,900円・公開模試 一括1,700円が別途必要と記載しています。ほかの社は「添削」という表記自体が、確認したページでは見当たりませんでした。

視聴できる期間:TACはWebフォローとTAC WEB SCHOOLが2027年8月31日まで、スタディングは受講期限が2027年9月30日まで、フォーサイトは「受講期間は2027年度本試験前日までとなります」と記載しています。フォーサイトだけ本試験前日で切れる形です。ユーキャンは標準学習期間7ヵ月としたうえで、受講開始から試験月までが標準学習期間に満たない場合は翌年の試験月まで指導すると記載しています。

法改正への対応:社労士試験は法改正の反映が問われます。アガルートは「テキスト発送日までに判明している法改正に対応しています」としたうえで、発送日以後の改正は別途法改正講座を受講するか自身で学習する必要があると明記しています。コースに法改正の講座が含まれると公式に記載していたのは、アガルート(法改正対策講座1年分)・クレアール(法改正対策講義)・LEC(改正法攻略講座 全2回)・スタディング(総まとめ講座内の白書・統計・法改正講座)でした。

申し込む前に確認したい8つのこと

  1. 自分に受験資格があるか。学歴・実務経験3年・他資格のどれで受けるか。受験資格証明書の取り寄せに時間がかかる場合がある
  2. そのコースはどの年度の試験に向けたものか。ユーキャンのように教材の年度が切り替わる時期にあたる講座がある
  3. 表示金額は税込か税別か。アガルートは税抜が主表記、スタディングは価格ページに税の表記がない
  4. その金額は定価か割引価格か、割引の期限はいつか。月末ごとに縮小する方式(LEC)、日付指定(アガルート・TAC)、月単位で期限日の記載がないもの(クレアール)がある
  5. 受講料以外に入会金が必要か。TACは0から始まる会員番号を持たない場合に入会金10,000円(税込)
  6. 教育訓練給付の対象コースか。会社単位ではなくコース・メディア単位で確認する。LECのように、同じ社でも給付対象のクラスがあるコースとないコースが分かれる場合がある
  7. 給付金と合格特典が併用できるか。併用不可を明記しているのはアガルート・フォーサイト・LECの3社で、記載がない社もある
  8. 講義1コマの長さと、質問できる回数の数え方。総回数か1日あたりか、そもそも別売か

金額の大小だけで決めると、あとから条件の違いに気づくことがあります。とくに併用不可を明記している3社では、申込時にどちらを使うかが実質的に決まります。併用可否の記載がない社もあるため、迷う場合は申込前に各社へ問い合わせてください。

社労士試験そのもののデータ(合格率5.5%・令和7年度、勉強時間の目安800〜1,000時間程度、受験資格の詳細)は社労士のページにまとめています。ほかの資格の通信講座と比べたい場合は行政書士の通信講座を比較を、働きながら取れる資格を広く探している段階なら通年受験できるCBT・ネット試験の資格を比較もあわせてご覧ください。

出典・参考情報

受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。