民間資格語学

ハン検の難易度・合格率・勉強時間

日本語を母語とする学習者を前提に作られており、初級から中級の設問は日本語で示されます。

最終更新: 2026-09-10

ハン検の基本情報

正式名称「ハングル」能力検定試験
分類民間資格
実施団体特定非営利活動法人 ハングル能力検定協会
試験形式会場試験は1級から5級までの6段階で、いずれも100点満点です(2級以下は聞きとり40点と筆記60点、1級は聞きとり・書きとり40点と筆記60点)。全級マークシート方式(1級は記述式解答を含み、1次合格者に約15分の2次面接があります)。2級と1級は設問も韓国・朝鮮語で示されます。ほかにオンライン試験(入門級・IBT5級)があります
受験資格制限なし。国籍・年齢・学歴による制限はなく、下位級の合格がなくても任意の級から受験できます
試験日程会場試験は年2回(春季は6月第1日曜、秋季は11月第2日曜)。1級の2次試験は1次から3週後の日曜日。オンライン試験(入門級・IBT5級)は年2回(1月・7月)
受験料単願は1級11,000円・2級8,000円・準2級6,800円・3級5,800円・4級4,800円・5級4,300円。隣接級の併願は1級と2級19,000円・2級と準2級14,800円・準2級と3級12,600円・3級と4級10,600円・4級と5級9,100円。いずれも税込で、2026年春季の第65回から改定されています。協会は併願を割引として案内していますが、この改定後は併願料金がいずれも単願料金の合計と一致します。金額が実際に安くなるのは一般受験者が10名以上で申し込むグループ受験(10%引き)です。オンライン試験は入門級1,500円・IBT5級4,300円・併願5,800円で、いずれも税込のほかに別途オンライン決済手数料がかかります
合格率2026年春季 第65回は1級12.6%・2級28.1%・準2級25.9%・3級43.6%・4級71.3%・5級78.2%で、全級を合わせると57.3%です。いずれも受験者数に対する合格者数の割合です(出願者数で割った値ではありません)
難易度★★★☆☆
独立のしやすさ☆☆☆☆(この資格単独での独立開業は一般的ではありません)
勉強時間目安協会は勉強時間・学習期間の目安を公表していません(当サイトが確認した範囲では、実施要項・各級レベル・よくある質問などのページに記載がありません)。学習量の手がかりとしては、5級の問題がすべて公式単語集「合格トウミ[改訂2版]」のリスト内から出題され、4級から2級もリスト外からの出題は5%以内とされている点が挙げられます
申込方法年2回。第66回(2026年11月8日)の願書受付はオンラインが8月7日〜10月5日、郵送が8月21日〜9月30日(消印有効)で、郵送のほうが5日早く締め切られます
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
第66回(2026年秋季)2026年8月7日(金) 〜 2026年10月5日(月)申込方法で期間が異なり、オンラインは8月7日(金)から10月5日(月)まで、郵送は8月21日(金)から9月30日(水)まで(消印有効)です。団体の準会場申請は9月18日(金)、10名以上のグループ割引申込は9月25日(金)と、願書受付よりも先に締め切られます2026年11月8日(日)/1級2次試験は2026年11月29日(日)合格発表: 1級1次試験の成績通知票は2026年11月18日(水)、2級から5級と1級2次試験の結果は12月2日(水)に発送予定。2級から5級と1級2次の合否は、12月2日(水)9時から12月18日(金)まで公開される合否照会ページでも確認できます(13ケタの受験者コードが必要)
オンライン試験(入門級・IBT5級)2027年1月実施回2026年12月1日(火) 〜 2027年1月6日(水)申込は協会ホームページからのみ受け付けます。受験にはインターネットに接続されたパソコンが必要で、スマートフォン・タブレットでは受験できません2027年1月17日(日)※入門級は10時30分から、IBT5級は11時30分から開始時間が指定されています合格発表: 試験終了後すぐに受験履歴ページで合否を含む成績を確認できるため、発表日は設けられていません。ログインと成績証明書の取得は試験日から3カ月後の月末までです

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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ハン検とはどんな資格?

「ハングル」能力検定試験(ハン検)は、特定非営利活動法人ハングル能力検定協会が実施する韓国・朝鮮語の検定試験です。英語表記は The Korean Language Proficiency Test とされています。

この検定のいちばんの特徴は、日本語を母語とする人が韓国・朝鮮語を学ぶことを前提に試験が組み立てられている点です。協会はよくある質問のなかで、習い始めの方でも受験できるよう初級から中級の設問は日本語で示し、上級では「ハングル→日本語」「日本語→ハングル」への翻訳問題がある等、ほかの試験にはない特徴を持つと説明しています。

級は1級を最上級として、2級・準2級・3級・4級・5級の6段階です。数字が小さいほど難しい構成で、受験資格に国籍・年齢・学歴の制限はなく、下位級に合格していなくても任意の級から受けられます。会場で受ける6つの級のほかに、自宅のパソコンで受けるオンライン試験(入門級・IBT5級)も用意されています。

試験名に鍵括弧が付く理由も協会が説明しています。「ハングル」は朝鮮固有の音標文字を指す言葉なので、括弧なしで表記すると文字そのものの検定試験という意味になってしまう、というのが協会の説明です。そのため試験名は「ハングル」能力検定試験、協会名は固有名称としてハングル能力検定協会と使い分けられています。

第1回から第65回までの累計は、出願者575,140人・受験者510,007人・合格者317,037人です。なお協会は、この累計には第18回から第25回までの準1級の人数が含まれると注記しています。

難易度と合格率

2026年春季に実施された第65回の結果は次のとおりです。

出願者 受験者 合格者 合格率
1級 100人 87人 11人 12.6%
2級 378人 327人 92人 28.1%
準2級 1,034人 915人 237人 25.9%
3級 2,220人 1,931人 841人 43.6%
4級 2,605人 2,220人 1,583人 71.3%
5級 2,129人 1,813人 1,417人 78.2%
合計 8,466人 7,293人 4,181人 57.3%

この表には人数の列が2つありますが、協会が示している合格率は、出願者数ではなく受験者数で割った値です。たとえば3級は841人を1,931人で割って43.6%になります。出願者数2,220人で割ると37.9%となり、6ポイント近く低い数字になりますので、他サイトの数値と見比べるときは分母を確かめてください。

合格率は級によって12.6%から78.2%まで6倍以上開きます。全級を合わせた57.3%という数字も公表されていますが、受験者7,293人のうち4級と5級が4,033人と過半を占めるため、この合計値は初級の結果に大きく引かれています。受ける級を決めるときは、合計値ではなく級ごとの数字を見てください。

合格ラインは級ごとに異なります。いずれも100点満点で、筆記が60点、残る40点は聞きとり(1級のみ聞きとり・書きとり)の配点です。この40点の区分の試験時間は全級30分です。

合格点 必須得点(40点の区分/筆記) 筆記の試験時間
5級 60点以上 なし 60分
4級 60点以上 なし 60分
3級 60点以上 12点/24点 60分
準2級 70点以上 12点/30点 60分
2級 70点以上 16点/30点 80分
1級 70点以上 16点/30点 80分

3級以上には必須得点という仕組みがあり、合計点が合格点に届いていても、40点の区分または筆記が必須得点に達しないと合格になりません。合計点だけを目標にして片方の対策を後回しにすると、この条件で届かないことがあります。また5級と4級には必須得点がありませんが、協会は、遅刻などで聞きとり試験を受験できず筆記試験のみを受験した場合は、必須得点のない初級でも中上級と同じく不合格になると明記しています。

同じ第65回の全国平均点を合格点と並べると、級ごとの手応えの差が見えます。平均点が合格点を上回っているのは5級(平均77点・合格点60点)と4級(68点・60点)だけで、3級56点(合格点60点)、準2級58点(同70点)、2級60点(同70点)、1級は1次試験の平均が48点(同70点)と、いずれも合格点に届いていません。級が上がるにつれて平均点が単調に下がるわけではなく、2級の60点は準2級の58点や3級の56点を上回っています。3級と準2級の間で合格点が60点から70点へ上がることもあり、準2級から上は要求される水準が一段変わると考えておくとよいでしょう。

1級だけは2段階です。1次試験の合格者が1人約15分の2次面接に進み、S・A・Bが合格、C・Dが不合格という5段階で評価されます。2次で不合格または欠席となった場合は、次回・次々回のうち一度に限り、所定の手続きと1次免除検定料5,000円の納入によって1次試験の免除を受けられます。

なお協会は、2026年春季の第65回から一部の出題形式と設問を変更しています。各級のレベルの目安と合格ラインは変更されておらず、公式テキストや過去問題集はそのまま使えると案内されていますが、検索で見つかる古い解説には変更前の形式が残っていることがあります。出題形式は記事末の協会のお知らせでご確認ください。

勉強時間の目安

協会は勉強時間や学習期間の目安を公表していません。当サイトが確認した範囲では、実施要項・各級レベルと合格ライン・よくある質問・オンライン試験の実施要項などのページに、時間数や学習月数の記載はありませんでした。

代わりに手がかりになるのが、協会が定めている出題語彙の範囲です。5級の問題はすべて公式単語集「合格トウミ[改訂2版]」のリスト内から出題され、4級から2級についてもリスト外からの出題は5%以内とされています。つまり初級から中級までは、対象となる語彙の範囲が公式に区切られている試験だといえます。

級のレベル目安も協会が示しており、5級は約500語の単語や限られた文型からなる文、4級は約1,000語の単語や文型からなる文を理解できる水準とされています。学習量を見積もるときは、これらの語数と手持ちの学習時間から逆算するのが現実的です。

受験資格と試験日程

受験資格に制限はなく、国籍・年齢・学歴を問わず誰でも受験できます。

会場試験は年2回で、春季が6月の第1日曜日、秋季が11月の第2日曜日です。1級の2次試験は1次試験から3週後の日曜日に行われ、面接は原則として東京・大阪・福岡の各会場で実施される予定と案内されています。

直近の第66回の試験日は2026年11月8日(日)で、1級2次試験は2026年11月29日(日)です。願書受付はオンラインが2026年8月7日(金)から10月5日(月)まで、郵送が8月21日(金)から9月30日(水)まで(消印有効)で、郵送のほうが5日早く締め切られます。さらに、団体の準会場申請は9月18日(金)、一般受験者が10名以上で申し込むと検定料が10%引きになるグループ割引は9月25日(金)と、願書受付そのものより先に締め切られる手続きがあります。割引や準会場の利用を考えている方は、この日付から逆算してください。

当日の集合時間にも注意が必要です。午前の部(2級・3級・5級)は集合10時10分、午後の部(1級1次・準2級・4級)は集合13時40分です。事前説明は試験開始の20分前、つまりこの集合時間から始まります。聞きとり試験が最初に行われるため、遅刻すると理由を問わず聞きとり試験中の入室は認められません。ただし聞きとり試験の終了後、筆記試験の開始直後に一度だけ、係員の指示に従って入室できると案内されています。試験開始時刻に間に合えばよいと考えていると、事前説明に間に合わない可能性があります。

併願は隣接する級に限り可能で、願書1枚で一括して申し込む必要があります。1回の試験につき協会が受け付ける申し込みは1人1回のみのため、単願で申し込んだ後に別の級を追加することはできません。単願にするか併願にするかは、申し込み前に決めておく必要があります。併願の検定料については、協会のよくある質問に「併願受験には検定料の割引が適用されます」と案内されています。ただし2026年春季の第65回の改定後は、示されている併願料金がいずれも単願料金の合計と一致します。たとえば3級と4級の併願10,600円は、3級5,800円と4級4,800円の合計です。金額が実際に安くなるのは、一般受験者が10名以上でまとめて申し込むグループ受験(10%引き)です。

第66回の受験票は10月21日(水)に発送予定です。正答は全級の試験終了後、当日中に協会のホームページとSNSで公開される予定とされており、自己採点は試験当日に行えます。成績通知票は1級1次が11月18日(水)、2級から5級と1級2次が12月2日(水)に発送予定で、2級から5級と1級2次の合否は12月2日(水)9時から12月18日(金)まで公開される合否照会ページでも確認できます(13ケタの受験者コードが必要です)。

会場試験では、結果を知る日とは別に合格認定日という日付が定められています。協会が公開している一覧によると、第26回以降は春季を7月1日、秋季を12月10日に固定する運用で、第65回(2026年春季)の認定日は7月1日でした。一覧表は第65回までで、第66回の認定日はまだ掲載されていません。第66回は秋季にあたるため、この運用が続くのであれば12月10日になる見込みですが、確定した日付は一覧の更新でご確認ください。なおオンライン試験には別の一覧が用意されており、そこには「オンライン試験は、試験当日を認定日に設定。」と明記されています(第1回の2023年1月から2026年7月までの8回は、いずれも検定日と認定日が同日です)。

自宅のパソコンで受けるオンライン試験は、入門級とIBT5級の2つです。次回は2027年1月17日(日)で、受付期間は2026年12月1日(火)から2027年1月6日(水)までです。IBT5級は会場で実施する5級と同等のレベルと合格ラインで、成績評価も同等に付与されると案内されています。入門級は約280語を対象とした、文字を習い始めた段階向けの級です。オンライン試験は試験終了後すぐに受験履歴ページで合否を含む成績を確認できるため、会場試験のような発表日は設けられていません。ただしスマートフォンやタブレットでは受験できず、インターネットに接続されたパソコンが必要です。

韓国語能力試験(TOPIK)との違い

韓国語の検定としてよく比較されるのが、韓国教育財団が主管する韓国語能力試験(TOPIK)です(主催は大韓民国教育部・国立国際教育院)。協会はよくある質問のなかで、この2つは全く別の試験であると明記しています。

もっとも混同されやすいのが級の並びです。ハン検は1級が最上級で、2級・準2級・3級・4級・5級と数字が大きくなるほどやさしくなります。一方のTOPIKは6級が最上級で、並びが逆です。協会にも「1級が上級か、6級が上級かわかりません」という質問が寄せられると説明されています。

もう1つの違いは試験の設計思想です。ハン検は日本語母語話者が韓国・朝鮮語を学ぶことを前提に構成されているため、初級から中級の設問が日本語で示され、上級には「ハングル→日本語」「日本語→ハングル」への翻訳問題が置かれています。日本語と韓国・朝鮮語を往復する力が問われる点は、韓国語だけで完結する試験にはない構成です。どちらを受けるかは、必要とされる場面や測りたい力に合わせて選ぶことになります。

こんな人におすすめ

  • 韓国・朝鮮語を学び始めて、到達度を段階的に確かめながら進めたい
  • 日本語と韓国・朝鮮語を訳し分ける力を測りたい方
  • 対象語彙の範囲が公式に区切られた試験で、学習範囲をはっきりさせたい
  • まず文字と発音から始めたい方(オンラインの入門級は検定料1,500円で、別途オンライン決済手数料がかかります)
  • 韓国語を使う仕事に関心があり、通訳・翻訳系の資格を視野に入れている方(韓国語は全国通訳案内士の試験言語のひとつです)

出典・参考情報

受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。