QC検定の難易度・合格率・勉強時間
3級・4級は実施期間内で日時を選ぶCBT、1級・2級は年2回の筆記試験と、級によって受け方が分かれます。
最終更新: 2026-08-09
QC検定の基本情報
| 正式名称 | 品質管理検定(QC検定) |
|---|---|
| 分類 | 民間資格 |
| 実施団体 | 一般財団法人 日本規格協会・一般財団法人 日本科学技術連盟 |
| 試験形式 | 1級・2級は会場での筆記試験(1級はマークシート90分と論述30分、2級はマークシート90分)。3級・4級はテストセンターで受けるCBT方式(各90分) |
| 受験資格 | 各級とも受検資格の制限はなく、1級から4級までどの級からでも受検できます |
| 試験日程 | 年2回(9月・3月)。第43回は1級・2級が2027年3月21日、3級・4級は2026年12月14日〜2027年3月21日のCBT期間内 |
| 受験料 | 1級11,880円、1級(一次試験免除)9,460円、2級7,150円、1・2級併願17,050円、3級5,830円、4級4,400円(いずれも税込・個人申込) |
| 合格率 | 第41回(1級・2級は2026年3月15日実施、3級・4級は2025年12月15日〜2026年3月15日実施)は1級3.10%・準1級28.02%・2級27.15%・3級50.48%・4級79.28% |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 独立のしやすさ | ★☆☆☆☆(この資格単独での独立開業は一般的ではありません) |
| 勉強時間目安 | 日本規格協会は標準的な学習時間を公表していません。試験時間はどの級も90分(1級はこれに論述30分が加わります)ですが、出題範囲は級ごとに積み上げ式で、上位級は下位級の範囲を含みます。2級以上は確率分布・検定・推定・実験計画法などの統計的手法が範囲に入るため、3級までとは必要な準備の性質が変わります |
| 申込方法 | 年2回。第42回の申込は3級・4級(CBT)が2026年8月30日、1級・2級(筆記)が7月17日で終了しました。第43回は3級・4級が2026年10月19日から、1級・2級が12月11日から受付開始です |
| 公式サイト | 試験の公式ページを見る |
申込・試験日程
| 回次 | 申込受付期間 | 試験日 |
|---|---|---|
| 第42回 3級・4級(CBT試験) | 2026年4月22日(水) 〜 2026年8月30日(日)申込後、受検者マイページからテストセンターの空席を確認して試験日時を予約します。予約できるのは3日後から翌3か月先の月末までの試験日です | 2026年6月22日(月)〜9月27日(日)※期間内で希望日時を予約合格発表: 受検時期ごとに5回に分けて発表(2026年7月31日・8月28日・9月11日・10月2日・11月6日) |
| 第42回 1級・2級(筆記試験) | 2026年6月1日(月) 〜 2026年7月17日(金)コンビニ店頭払いは7月12日、団体登録は7月9日が締切で、支払方法・申込種別によって締切日が異なります | 2026年9月27日(日)合格発表: 2026年11月6日(金)10時 |
| 第43回 3級・4級(CBT試験) | 2026年10月19日(月) 〜 2027年2月21日(日)団体の受検チケット購入期間は2026年10月19日から2027年1月21日(木)までで、個人申込の締切より早く設定されています | 2026年12月14日(月)〜2027年3月21日(日)※期間内で希望日時を予約合格発表: 合格発表のスケジュールは未定と案内されています(2026年9月1日時点) |
| 第43回 1級・2級(筆記試験) | 2026年12月11日(金) 〜 2027年1月21日(木) | 2027年3月21日(日)合格発表: 合格発表日は掲載されていません(2026年9月1日時点) |
日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
QC検定とはどんな資格?
品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを試験で客観的に評価する民間資格です。主催は一般財団法人日本規格協会と一般財団法人日本科学技術連盟の2団体で、一般社団法人日本品質管理学会の認定を受けて実施されています。
第1回試験は2005年に行われ、現在は年2回のペースで実施されています。日本規格協会によると、全国で合格者は累計77万名を超えています。
大きな特徴は、1級から4級まで4段階の級が用意されていることです。協会は級ごとの対象者を次のように整理しています。
| 級 | 主な対象者 |
|---|---|
| 1級/準1級 | 品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど、品質管理全般の知識が要求される業務にたずさわる方 |
| 2級 | QC七つ道具などを使って品質に関わる問題を自ら解決することが求められる方、小集団活動でリーダー的な役割を担っている方 |
| 3級 | QC七つ道具などの個別の手法を理解している方、小集団活動のメンバー、大学生・高専生・工業高校生など |
| 4級 | これから企業で働こうとする方、人材派遣企業に登録されている派遣社員の方、大学生・高専生・高校生など |
もう1つ押さえておきたいのが、協会が「受検」という表記を使っている点です。この記事でも公式表記に合わせています。
なお、QC検定に独占業務や設置義務はありません。この資格がなければできない仕事があるわけではなく、組織内での品質管理の知識水準を測る指標として使われる検定です。日本規格協会も、社内教育の到達レベルの指標としての活用を紹介しています。
難易度と合格率
日本規格協会が公表している第41回(1級・2級は2026年3月15日実施、3級・4級は2025年12月15日〜2026年3月15日実施)の結果は次のとおりです。
| 申込級 | 申込者 | 受検者 | 合格級 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1級 | 859人 | 646人 | 1級 | 20人 | 3.10% |
| 1級 | 859人 | 646人 | 準1級 | 181人 | 28.02% |
| 1級(一次試験免除) | 69人 | 67人 | 1級 | 10人 | 14.93% |
| 2級 | 8,417人 | 6,644人 | 2級 | 1,804人 | 27.15% |
| 3級 | 20,297人 | 18,457人 | 3級 | 9,318人 | 50.48% |
| 4級 | 5,989人 | 5,714人 | 4級 | 4,530人 | 79.28% |
「QC検定の合格率」と一言でくくれない試験です。4級の79.28%と1級の3.10%では、25倍以上の開きがあります。どの級を受けるかを決めずに合格率だけを見ても、難易度の見当はつきません。
受検者数がもっとも多いのは3級(18,457人)で、次いで2級(6,644人)です。受検者の分布から見ると、この試験の中心は3級と2級といえます。3級は受検者の約半数が合格し、2級は約4人に1人が合格する水準です。
1級は性格が異なります。1級の受検者646人のうち、1級合格は20人(3.10%)にとどまる一方、準1級には181人(28.02%)が認定されています。後述のとおり1級は一次試験と二次試験の2段階で、一次だけを通過した人が準1級となる仕組みのためです。1級合格者の平均年齢は35.6歳、受検者の平均年齢は40.9歳でした。
なお申込者と受検者の差にも幅があります。3級は申込20,297人に対し受検18,457人で、約9%が受検していません。CBT方式で受検日時を自分で予約する形式のため、予約や来場に至らなかった人が一定数いると見られます。
4つの級の使い分け
出題範囲は積み上げ式で、上位級は下位級の範囲を含みます。協会が示す実施概要をまとめると次のようになります。
| 級 | 試験範囲の中心 |
|---|---|
| 4級 | 品質管理・管理・改善・工程・検査・標準化・データ・QC七つ道具・企業活動の基本など、企業活動の基本常識 |
| 3級 | データの取り方やまとめ方の基本とQC七つ道具の利用、新QC七つ道具の基本、QC的ものの見方・考え方、問題解決、検査と試験、標準化など(4級の範囲を含む) |
| 2級 | 統計的手法の活用と実践。確率分布、検定・推定、相関分析・回帰分析、実験計画法、抜取検査、信頼性工学、品質機能展開、統計的プロセス管理など(3級・4級の範囲を含む) |
| 1級 | 品質管理の手法全般・実践全般に加え、品質管理周辺の手法やトピック的事柄の基礎知識(2級〜4級の範囲を含む) |
3級と2級の間に、統計的手法という段差があります。3級まではQC七つ道具や問題解決の進め方が中心ですが、2級では確率分布や検定・推定、実験計画法といった数理的な内容が加わります。3級の合格率50.48%から2級の27.15%へと下がるのは、この段差が一因と考えられます。
4級には専用の教材が用意されており、4級に限って協会の「品質管理検定(QC検定)4級の手引き」から出題されます。手引きは協会のサイトからPDFで配布されています。協会は、4級で5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)やほうれんそう(報告・連絡・相談)といった社会人としての基本も扱うと説明しており、新入社員教育に使う企業も増えているとしています。
合格基準
合格基準は級によって異なります。
| 級 | 合格基準 |
|---|---|
| 準1級 | 1級の一次試験(マークシート)で、総合得点が概ね70%以上、かつ手法分野・実践分野の得点がそれぞれ50%以上 |
| 1級 | 当該回の準1級合格基準を満たし、かつ論述方式の二次試験の得点が概ね70%以上 |
| 2級・3級 | 手法分野・実践分野の各分野の得点が概ね50%以上、かつ総合得点が概ね70%以上 |
| 4級 | 総合得点が概ね70%以上 |
2級と3級は、総合で70%取れていても分野別で50%を割ると合格になりません。手法分野(統計的な手法)と実践分野のどちらかに偏った学習では基準を満たせない設計です。
1級を受ける人が知っておきたいのが準1級の特例受検です。準1級に合格した人は、合格した回の直後に実施される検定試験に限り、申込時の申告で1級の一次試験が免除され、二次試験の結果だけで1級合格を判定してもらえます。この特例の場合を除き、1級受検者が二次試験のみを受けることはできません。
第41回では、この免除を使った受検者67人のうち10人が1級に合格しており、合格率は14.93%と、一次から受けた3.10%より高い水準でした。ただし免除が使えるのは直後の1回だけで、見送ると次はまた一次試験からになります。
なお協会は、合格ライン・配点など採点に関わる問い合わせには一切回答しないとしています。
勉強時間の目安
日本規格協会は、標準的な学習時間を公表していません。そのため時間の目安は示せませんが、試験の構成から必要な準備の中身は整理できます。
試験時間はどの級もマークシート(またはCBT)が90分で、1級だけこれに論述30分が加わります。出題範囲は級ごとに積み上げ式のため、2級を受けるなら3級・4級の範囲も対象に含まれます。下位級を飛ばして受検すること自体は可能ですが、範囲は免除されません。
学習の性質が変わるのは2級からです。確率分布・検定・推定・実験計画法・抜取検査などが範囲に入るため、用語の暗記だけでなく計算を伴う演習が必要になります。3級までは、QC七つ道具の作り方・使い方と問題解決の進め方を押さえる学習が中心です。
1級はさらに論述試験が加わります。マークシートとは別に、制限時間30分で文章を書き上げる練習が要ります。試験時間の内訳は13時30分から15時40分で、うち15時00分から15時10分はマークシートの回収時間にあてられています。
受験資格と試験日程
受検資格の制限はありません。年齢・学歴・実務経験を問わず、1級から4級までどの級からでも受検できます。併願も可能で、1級と2級を同じ日に受ける「1・2級併願」の申込区分が用意されています。
日程は級によって大きく異なります。実施中の第42回と、次回の第43回の日程は次のとおりです。
| 項目 | 1級・2級(筆記試験) | 3級・4級(CBT試験) |
|---|---|---|
| 第42回 申込期間 | 2026年6月1日〜7月17日(受付終了) | 2026年4月22日〜8月30日(受付終了) |
| 第42回 試験日 | 2026年9月27日(日) | 2026年6月22日〜9月27日の期間内で予約 |
| 第42回 合格発表 | 2026年11月6日(金)10時 | 受検時期により5回に分けて発表 |
| 第43回 申込期間 | 2026年12月11日〜2027年1月21日 | 2026年10月19日〜2027年2月21日 |
| 第43回 試験日 | 2027年3月21日(日) | 2026年12月14日〜2027年3月21日の期間内で予約 |
| 試験時間 | 1級 13:30〜15:40/2級 10:30〜12:00 | 各90分(予約した時間帯による) |
3級・4級は申込期間が4か月以上と長く取られています。CBTの試験予約は、申込日の3日後から翌3か月先の月末までの試験日が対象です。テストセンターでの受検で、自宅受検はできません。同一開催期間内に同じ級を繰り返し受検・申込することはできませんが、欠席した場合は申込期間内であれば試験日の翌日から再申込が可能です(受検料は申込ごとに必要です)。
なお第43回の合格発表日は、1級・2級・3級・4級のいずれも公表されていません(3級・4級については「未定」と明記されています)。また受検料や支払方法ごとの締切を案内しているページは第42回向けの内容のため、第43回の詳細は受付開始後に改めて確認してください。
3級・4級の合格発表は、受検した時期ごとに区切って行われます。
| 受検時期 | 合格発表日 |
|---|---|
| 2026年6月22日〜7月12日 | 2026年7月31日 |
| 2026年7月13日〜8月2日 | 2026年8月28日 |
| 2026年8月3日〜8月23日 | 2026年9月11日 |
| 2026年8月24日〜9月13日 | 2026年10月2日 |
| 2026年9月14日〜9月27日 | 2026年11月6日 |
1級・2級は日程が固定されており、申込も6月1日から7月17日までと期間が限られます。試験日の2か月以上前に申込が締め切られる点に注意が必要です。支払方法によっても締切が異なり、コンビニ店頭払いは7月12日、団体登録は7月9日が締切でした。
1級・2級の受検地は、通年開催が25地域(北海道(札幌)・宮城・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京23区・神奈川・富山・長野・静岡市・豊橋市・西三河・名古屋市・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・徳島・福岡)です。これに加えて、9月のみ開催が5県、3月のみ開催が11県あります。9月のみが青森・新潟・石川・香川・鹿児島、3月のみが福井・山梨・岐阜・浜松市・奈良・島根・山口・佐賀・熊本・大分・沖縄です。住んでいる地域によっては、受けられる回が年1回に限られます。受検地は選べますが会場の指定はできず、具体的な会場は受検票で通知されます。
受検料と合格後の手続き
受検料は級と申込方法で異なります。個人申込の金額は次のとおりです。
| 区分 | 受検料(税込) |
|---|---|
| 1級 | 11,880円 |
| 1級(一次試験免除) | 9,460円 |
| 2級 | 7,150円 |
| 1・2級併願 | 17,050円 |
| 3級 | 5,830円 |
| 4級 | 4,400円 |
受検者30名以上の団体B受検には割引受検料が設定されており、1級10,450円、2級6,270円などとなっています。一方、受検者5名以上の団体A受検に割引はなく、個人申込と同額です。3級・4級をコンビニまたは銀行ATM(Pay-easy)で支払う場合は、受検料とは別にシステム利用手数料330円(税込)がかかります。
一度払い込んだ受検料は、理由を問わず返金されません。かつてあった準1級認定者の受検料割引と繰り返し試験制度の割引は、第28回(2019年9月)で終了しています。
合格後については、日本規格協会が案内しているのは携帯用の合格証(認定カード)の有償発行だけで、登録や更新の手続きは設けられていません。認定カードの発行手数料は各級2,200円(税込)で、申込は任意です。ただし過去に合格した回の認定カードを後から発行してもらうことはできないため、必要な場合は受付期間内に申し込む必要があります。
こんな人におすすめ
- 製造業やサービス業の職場で、品質管理や改善活動に体系立てて取り組みたい方
- QC七つ道具や問題解決の進め方を、実務で使えるレベルまで整理したい方
- 受検資格の制限がない試験を、まず3級や4級から段階的に受けていきたい方
- テストセンターで日時を選んで受けられるCBT方式(3級・4級)を活用したい方
経営全体の視点から生産や運営の管理まで広げたい場合は、1次試験に「運営管理」を含む中小企業診断士が選択肢になります。同じ職場を安全・衛生の側面から見る資格としては、常時50人以上の事業場で選任義務がある衛生管理者があります。データの扱いをAI・機械学習の側面へ広げたい場合はG検定が近い領域です。
出典・参考情報
- 日本規格協会「品質管理検定(QC検定)とは」(2026-08-09 確認)
- 日本規格協会「QC検定 1級・2級(筆記試験)」(2026-08-09 確認)
- 日本規格協会「QC検定 3級・4級(CBT試験)」(2026-08-09 確認)
- 日本規格協会「QC検定 合格基準」(2026-08-09 確認)
- 日本規格協会「受検者データ、学校申込データ」(2026-08-09 確認)
- 品質管理検定センター「第41回QC検定 受検データ・学校申込データ」(PDF)(2026-08-09 確認)
- 日本規格協会「QC検定 合格発表」(2026-08-09 確認)
- 日本規格協会「QC検定 認定カード」(2026-08-09 確認)
- 日本規格協会「認定団体、協賛団体のご紹介」(2026-08-09 確認)
受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。