民間資格語学

独検の難易度・合格率・勉強時間

1級の合格者は、国家資格である全国通訳案内士試験の外国語筆記試験(ドイツ語)が免除されます。

最終更新: 2026-09-13

独検の基本情報

正式名称ドイツ語技能検定試験(独検)
分類民間資格
実施団体公益財団法人 ドイツ語学文学振興会
試験形式5級・4級・3級・2級・準1級・1級の6段階。全級に筆記試験と聞き取り試験があり(5級〜3級の聞き取りは一部書き取りを含む)、2024年度冬期から選択問題の解答がマークシート方式になりました(単語や文章を書く記述式の解答は従来どおり)。試験時間は5級が筆記40分+聞き取り約20分、4級・3級が60分+約25分、2級が80分+約30分、準1級が90分+約35分、1級が120分+約40分。準1級・1級は一次試験(筆記・聞き取り)の合格者だけが二次試験(口述)に進みます
受験資格制限なし(出願・受験規約に「年齢・職業・学歴・国籍などにかかわらず,受験資格に制限はありません」と明記)。隣り合った級(5級と4級、4級と3級、3級と2級、2級と準1級、準1級と1級)は同じ試験日に併願できます
試験日程年2回(夏期は6月、冬期は12月)。夏期に実施されるのは5級〜2級だけで、準1級・1級は冬期のみ(一次試験12月、二次試験は翌年1月)
受験料単願は5級4,500円・4級5,500円・3級7,500円・2級9,500円・準1級11,500円・1級13,500円(消費税込み)。併願は5級+4級9,000円・4級+3級12,000円・3級+2級16,000円・2級+準1級20,000円・準1級+1級23,000円で、単願の合計より1,000円(準1級+1級は2,000円)安くなります。インターネット出願はクレジットカード1回払いのみで、協会は「お支払いには事務手数料350円が含まれています」と案内しています。納入した検定料は理由を問わず返金されません
合格率2026年夏期は5級96.70%・4級75.93%・3級53.25%・2級40.11%(いずれも受験者数に対する合格者数の割合)。準1級・1級は冬期のみの実施で、2025年冬期は一次試験の受験者に対する最終合格率が準1級26.36%・1級20.95%でした(一次試験の合格率は準1級36.05%・1級26.35%、二次試験は準1級76.40%・1級79.49%)
難易度★★★☆☆
独立のしやすさ☆☆☆☆(この資格単独での独立開業は一般的ではありません)
勉強時間目安協会は時間数の目安を「ドイツ語の授業の受講時間」で示しています。5級は約30時間(90分授業で20回)以上、4級は約60時間(40回)以上、3級は約120時間(80回)以上、2級は約180時間(120回)以上の受講か、これと同じ程度の学習経験のある人が対象です。準1級は「数年以上にわたって継続的に受講」、1級は「数年以上にわたって恒常的にドイツ語に接し」とされ、時間数の記載はありません
申込方法年2回。独検2026冬(全級、試験日12月6日)はインターネット出願が9月1日〜10月22日23時59分、郵送出願が9月1日〜10月23日(消印有効)。準1級・1級の二次試験は2027年1月24日
公式サイト試験の公式ページを見る

申込・試験日程

回次申込受付期間試験日
独検2026冬(全級。準1級・1級は一次試験)2026年9月1日(火) 〜 2026年10月22日(木)インターネット出願は10月22日(木)23時59分まで、郵送出願は10月23日(金)消印有効。車椅子・難聴などで配慮を希望する方は郵送で9月15日(火)必着。準1級・1級の一次試験免除申請者も郵送出願のみです2026年12月6日(日)※5級・3級・準1級は午前、4級・2級・1級は午後/準1級・1級の二次試験は2027年1月24日(日)合格発表: 2級〜5級は試験結果通知票を2027年1月12日(火)に発送予定。準1級・1級は一次試験の結果通知票を12月23日(水)、二次試験の結果通知票を2027年2月3日(水)に発送予定(合格者には合格証書を同封)
独検2027夏(予定。5級〜2級)2027年4月1日(木) 〜 2027年5月20日(木)実施要領に「予定」として掲載されている日程です。インターネット出願は5月20日(木)まで、郵送出願は5月21日(金)消印有効。準1級・1級は夏期には実施されません2027年6月27日(日)
独検2027冬(予定。全級)2027年9月1日(水) 〜 2027年10月21日(木)実施要領に「予定」として掲載されている日程です。インターネット出願は10月21日(木)まで、郵送出願は10月22日(金)消印有効2027年12月5日(日)/準1級・1級の二次試験は2028年1月23日(日)

日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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独検とはどんな資格?

ドイツ語技能検定試験(独検)は、公益財団法人ドイツ語学文学振興会が実施する民間の検定試験です。ドイツ語名称は Diplom Deutsch in Japan で、協会は「日本の団体が主催する唯一のドイツ語検定試験」と説明しています。1992年11月に第1回(1級〜4級)が実施され、2008年11月に準1級と5級が増設されて現在の6段階になりました。1992年度から2025年度までの累計出願者数は約43万人です。

制度面で押さえておきたいのは、1級の合格者が国家資格である全国通訳案内士試験の外国語筆記試験(ドイツ語)を免除されることです。協会の沿革には「2013年4月 独検1級合格者を対象に国家資格『通訳案内士』の外国語筆記試験免除の適用が開始される」とあり、JNTOの2026年度全国通訳案内士試験施行要領でも「独検免除」として、ドイツ語技能検定試験1級の合格者がドイツ語の筆記試験を免除される(申請書類は協会発行の合格証明書で和文のみ有効、有効期限なし)と定められています。この位置づけは、中国語検定1級や英検1級と同じです。

合格に有効期限はなく(よくある質問に明記)、一度合格した級を何度でも受験することもできます。協会は「大学生が受験者全体の約6割を占めます」としていますが、年齢層別出願者数(2025年度・実数7,124人)では10歳代2,009人・20歳代2,970人に続いて、30歳代603人・40歳代492人・50歳代546人・60歳代322人と、社会人層にも一定の受験者がいます。

難易度と合格率

協会は級別・年度別の出願者数・受験者数・合格者数・合格率を公表しています。合格率は受験者数に対する合格者数の割合で、出願しても受験しなかった人は分母に入りません。

夏期は5級〜2級の4つの級だけが実施されます。2026年夏期(6月28日実施)の結果は次のとおりです。

出願者 受験者 合格者 合格率 合格最低点 平均点
5級 608人 545人 527人 96.70% 61.06 84.95
4級 1,140人 997人 757人 75.93% 60.26 70.34
3級 1,144人 969人 516人 53.25% 60.29 60.87
2級 655人 566人 227人 40.11% 57.64 54.67

準1級・1級は冬期だけの実施で、一次試験(筆記・聞き取り)と二次試験(口述)の2段階です。2025年冬期(一次試験12月7日、二次試験2026年1月25日)の結果は次のとおりです。

一次試験受験者 一次試験合格者 一次試験合格率 二次試験受験者 最終合格者 二次試験合格率 対一次受験者合格率
準1級 258人 93人 36.05% 89人 68人 76.40% 26.36%
1級 148人 39人 26.35% 39人 31人 79.49% 20.95%

「対一次受験者合格率」は協会の結果概要に載っている名称で、一次試験を受けた人のうち最終的に合格した人の割合です。準1級・1級の難しさは一次試験にあり、一次を通過した人の8割近くが二次試験に合格しています。二次試験で不合格になった人のうち一次試験の高得点者には、次年度に限り一次試験免除の資格が与えられます(2025年度は準1級2名、1級は該当者なし)。

同じ級でも回によって合格率は動きます。3級は2024年夏期38.88%から2024年冬期63.51%、2025年夏期65.94%と20ポイント以上の幅があり、2級も2024年冬期33.14%から2025年冬期52.38%まで開いています。1回の数字だけで難易度を判断せず、年度別結果比較のページで数回分を見ておくのが安全です。

合格基準について、協会は「検定基準の一定水準に達すれば合格」としており、何点で合格になるかは公表していません。結果概要には回ごとの「合格最低点」が載っており、2級は2025年夏期57.64点・2025年冬期60.42点・2026年夏期57.64点と回によって異なります。準1級・1級の一次試験は2025年冬期で53.99点・60.00点でした。満点が何点かは結果概要に書かれていないため、この数値は「その回の合格者の最低点」として読んでください。

勉強時間の目安

協会は各級の対象を、ドイツ語の授業の受講時間で示しています。

対象(協会の記載) 語彙数
5級 授業を約30時間(90分授業で20回)以上受講しているか、同程度の学習経験 550語
4級 約60時間(40回)以上 1,000語
3級 約120時間(80回)以上 2,000語
2級 約180時間(120回)以上 3,000語
準1級 数年以上にわたって継続的に受講し、各自の活動領域においてドイツ語に習熟 5,000語
1級 数年以上にわたって恒常的にドイツ語に接し、十分な運用能力を有する 制限なし

これは「受験者がどれだけ勉強したか」の統計ではなく、協会が各級の想定対象として示している受講時間です。独学の場合は授業時間への換算が難しいので、協会サイトで各級分が公開されている過去問題サンプル(筆記の問題と聞き取りの音声)で自分の級を確かめるほうが確実です。

受験資格と試験日程

受験資格に制限はなく、年齢・職業・学歴・国籍を問わず誰でも受験できます。5級〜2級は筆記・聞き取りの1回の試験で合否が決まります。準1級・1級は一次試験(筆記・聞き取り)と二次試験(口述)の2段階です。

試験は年2回で、夏期(6月)は5級〜2級だけ、冬期(12月)は全級が実施されます。準1級・1級を受けられるのは年1回、冬期だけです。試験当日は5級・3級・準1級が午前、4級・2級・1級が午後に分かれているため、隣り合った級(5級と4級、4級と3級、3級と2級、2級と準1級、準1級と1級)は同じ日に併願できます。

各級の試験時間は次のとおりです(準1級・1級は一次試験)。

筆記試験 聞き取り試験
5級 40分 約20分(一部書き取り含む)
4級 60分 約25分(一部書き取り含む)
3級 60分 約25分(一部書き取り含む)
2級 80分 約30分
準1級 90分 約35分
1級 120分 約40分

2級・準1級・1級は筆記試験と聞き取り試験の間に15分の休憩がありますが、5級〜3級は2024年度冬期から休憩がなくなり、筆記試験に続けて聞き取り試験が行われます。同じ回から、選択肢の番号を記入していた解答がマークシート方式に変わりました(単語や文章を書く記述式の解答は従来どおりです)。

二次試験(口述)は、準1級が「会話形式(写真素材使用)」で約8分、1級が「提示されたリストから一つのテーマを選び,それをめぐっての質疑応答」で約13分です。いずれもドイツ語を母語とする人と日本人による口述試験で、発音とイントネーション、文章構成能力、コミュニケーション能力などが審査対象とされています。

検定料(消費税込み)は次のとおりです。

単願 併願
5級 4,500円 5級+4級 9,000円
4級 5,500円 4級+3級 12,000円
3級 7,500円 3級+2級 16,000円
2級 9,500円 2級+準1級 20,000円
準1級 11,500円 準1級+1級 23,000円
1級 13,500円

併願の検定料は単願の合計より1,000円(準1級+1級は2,000円)安く設定されています。ただし、検定料を2回に分けて払い込んだものは併願扱いにならず割引も適用されません。納入した検定料は理由を問わず返金されず、次回への振り替えもできません。

2026年度冬期(独検2026冬)の日程は次のとおりです。

項目 日程
出願受付開始 2026年9月1日(火)
配慮申請の出願締切(郵送必着) 9月15日(火)
インターネット出願締切 10月22日(木)23時59分
郵送出願締切(消印有効) 10月23日(金)
受験票発送予定 11月13日(金)
試験日(2級〜5級)/一次試験日(準1級・1級) 12月6日(日)
一次試験結果通知票発送予定(準1級・1級) 12月23日(水)
試験結果通知票発送予定(2級〜5級) 2027年1月12日(火)
二次試験日(準1級・1級) 2027年1月24日(日)
二次試験結果通知票発送予定(準1級・1級) 2027年2月3日(水)

出願方法は郵送とインターネットの2通りです。インターネット出願はクレジットカードの1回払いのみで、協会は「お支払いには事務手数料350円が含まれています」と案内しています(3Dセキュアに対応したカードが必要)。出願締切の時刻は出願システムのサーバの時刻が基準です。郵送出願は受験要項・願書を協会サイトからダウンロードし、ゆうちょ銀行口座へ検定料を払い込んだうえで、願書と払込証明書を郵送します。書店・生協での受験要項の配布と検定料の払い込みは取り扱いがなくなっています。車椅子・難聴などで配慮を希望する方と、準1級・1級の一次試験免除を申請する方は郵送出願に限られます。

準1級・1級の二次試験について、協会は独検2026冬から、身体的理由で公共交通機関での移動が困難な方、北海道・沖縄県・島嶼部に居住する方、二次試験地に隣接しない県に居住する方を対象に、Zoomを使ったオンライン面接の実施を検討すると案内しています。申請は電話のみで、受付は2026年10月7日(水)16時までです。実施枠に限りがあるため、全員が受け入れられるとは限らないと明記されています。

試験結果は郵送で通知されます(試験結果のページには「試験結果は郵送します」「成績についての問い合わせにはお答えしません」とあります)。出願・受験規約では、2級〜5級の試験結果通知票は夏期試験なら試験の4週間後まで、冬期試験なら6週間後までに郵送する予定とされています。合格者には合格証書(独文)が同封されます。合格証書は再発行されないため、提出用には合格証明書(1枚1,000円分の定額小為替)を請求します。なお、試験日・資格取得日一覧では、資格取得日は級を問わず期ごとに1つの日付で示されており、2025年冬期は二次試験(2026年1月25日)の1週間後の2026年2月1日、2026年夏期は2026年7月12日でした。そのため冬期の2級〜5級の合格者は、通知を受け取った日よりかなり先の日付が資格取得日になります。

次回以降の日程として、協会は独検2027夏(試験日2027年6月27日、出願4月1日〜5月20日、5級〜2級)と独検2027冬(試験日2027年12月5日、準1級・1級の二次試験2028年1月23日、出願9月1日〜10月21日)を「予定」として掲載しています。

CEFRとの対応

協会は各級とヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の「およその対応表」を示しています。あくまでもおよその目安であると注記されています。

CEFR
1級(Höchststufe) C2・C1
準1級(Oberstufe) B2
2級(Mittelstufe) B1
3級(Grundstufe) A2
4級(Anfängerstufe) A1/2
5級(Elementarstufe) A1/1

級の名称は2008年度秋期の増級で変わっており、2007年度までの2級は現在の準1級に相当します。2007年度までに2級を取得した方には、申請により「準1級相当証明書」が発行されます(1枚1,000円分の定額小為替)。

こんな人におすすめ

  • 大学の第二外国語で学んだドイツ語を、受講時間に合った級で客観的に測りたい方(5級〜3級)
  • ドイツ語圏への留学・滞在に向けてB1〜B2相当の力を示したい方(2級・準1級)
  • 全国通訳案内士(ドイツ語)を目指していて、1級合格で外国語筆記試験の免除を受けたい方
  • 年2回の試験日に合わせて学習の区切りをつけたい方(準1級・1級は冬期のみのため、年1回の計画になります)

英語以外の語学検定としては、中国語検定ハングル能力検定も同じように級ごとに難易度が分かれています。ドイツ語の検定にはゲーテ・インスティトゥートが実施する国際的な試験もありますが、協会は独検を「日本の団体が主催する唯一のドイツ語検定試験」と位置づけています。

出典・参考情報

受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。