DS検定の難易度・合格率・勉強時間
ITパスポート・G検定と合わせて、合格した数に応じた「DX推進パスポート」のデジタルバッジが発行される3試験の1つです。
最終更新: 2026-09-02
DS検定の基本情報
| 正式名称 | データサイエンティスト検定 リテラシーレベル |
|---|---|
| 分類 | 民間資格 |
| 実施団体 | 一般社団法人データサイエンティスト協会 |
| 試験形式 | 全国のテストセンターで受けるCBT方式。選択式で100問・100分 |
| 受験資格 | 制限なし。どなたでも受験できます。協会はデータサイエンティストを目指す方や初学者を主な対象として挙げています |
| 試験日程 | 2024年以降は3月・6月・11月の年3回。各回とも2週間程度の試験期間のなかから受験日を選びます |
| 受験料 | 一般11,000円・学生5,500円・大学会員の学生4,400円(いずれも消費税込)。協会サイトは税抜で一般10,000円・学生5,000円・大学会員学生4,000円と表記しています |
| 合格率 | 第12回(2026年3月実施)約42%(受験者数約2,400名・合格者数1,001名)。第7回から第12回までは約42〜48%で推移しています |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
| 独立のしやすさ | ★☆☆☆☆(この資格単独での独立開業は一般的ではありません) |
| 勉強時間目安 | 協会は学習時間の目安を公表していません。合格ラインも非公開とされており、実施結果ページに過去の参考値として正答率約77%が示されているのみです |
| 申込方法 | 年2〜3回。第14回は個人申込が2026年9月21日10時〜10月23日、団体申込は10月16日まで |
| 公式サイト | 試験の公式ページを見る |
申込・試験日程
| 回次 | 申込受付期間 | 試験日 |
|---|---|---|
| 第14回(2026年11月実施) | 2026年9月21日(月) 〜 2026年10月23日(金)個人申込は9月21日10時から受付。団体申込は10月16日までと締切が早く設定されています | 2026年11月7日(土)〜11月22日(日)※期間内で希望日時を予約合格発表: 2027年1月中旬 |
日程は変更される場合があります。申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
DS検定とはどんな資格?
DS検定は、一般社団法人データサイエンティスト協会が実施する民間の検定試験です。正式名称は「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル」といい、略称としてDS検定、あるいは末尾に星印を添えたDS検定★と表記されます。
協会はこの試験を、自らが定義するアシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル)と、数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開する「数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)におけるモデルカリキュラム」を総合し、実務能力と知識を有することを証明する試験だと説明しています。
協会はデータサイエンティストのスキルを4段階で定義しています。DS検定が対象とするのはその最初の段階です。
| スキルレベル | 目安 | 対応できる課題 |
|---|---|---|
| シニア データサイエンティスト | 業界を代表するレベル | 産業領域全体、複合的な事業全体 |
| フル データサイエンティスト | 棟梁レベル | 対象組織全体 |
| アソシエート データサイエンティスト | 独り立ちレベル | 担当プロジェクト全体、担当サービス全体 |
| アシスタント データサイエンティスト | 見習いレベル | プロジェクトの担当テーマ |
制度面で押さえておきたいのが、デジタルリテラシー協議会が推奨する3試験の1つになっていることです。同協議会はITパスポート・DS検定 リテラシーレベル・G検定の3つを推奨試験とし、合格した数に応じて「DX推進パスポート1」から「DX推進パスポート3」までのデジタルバッジを発行しています。
この協議会は官民連携の会議体で、情報処理推進機構(IPA)・日本ディープラーニング協会・データサイエンティスト協会の3団体が参加し、経済産業省がオブザーバーとして加わっています。1つの試験で完結せず、他の2試験と組み合わせた段階が用意されている点が、この3試験に共通する特徴です。
難易度と合格率
協会が公表している実施結果は次のとおりです。
| 実施回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格ラインの目安 |
|---|---|---|---|---|
| 第12回(2026年3月) | 約2,400名 | 1,001名 | 約42% | 正答率約77% |
| 第11回(2025年11月) | 約3,560名 | 1,529名 | 約43% | 正答率約77% |
| 第10回(2025年6月) | 約2,200名 | 956名 | 約44% | 正答率約77% |
| 第9回(2025年3月) | 約2,720人 | 1,188名 | 約44% | 正答率約77% |
| 第8回(2024年11月) | 約3,300名 | 1,474名 | 約45% | 正答率約77% |
| 第7回(2024年6月) | 約1,950名 | 929名 | 約48% | 正答率約77% |
| 第6回(2024年3月) | 約2,500名 | 1,089名 | 約44% | 正答率約79% |
直近6回の合格率は約42%から48%の範囲に収まっており、回による振れ幅は小さめです。受験者のおよそ半数弱が合格する水準で、8割を超える回もあるG検定(2026年第4回のオンライン試験は83.08%)と比べると、通過する人の割合は低くなっています。
数字を読むときに1つ注意点があります。協会が公表している受験者数と合格率は、いずれも「約」を付けた概数で、実数が明記されているのは合格者数だけです。たとえば第12回は受験者数が約2,400名、合格者数が1,001名で、割り算をすると41.7%となり、公表されている約42%と整合します。正確な受験者数は公表されていないため、小数点以下まで踏み込んだ比較には向きません。
もう1つ、協会は実施結果のページに「上記は過去参考値です。試験問題は各試験回によって少しずつ刷新されます」と注記しています。過去の合格率がそのまま次回に当てはまるわけではない、という趣旨です。
なお、第1回(2021年9月実施)の合格率は約66%と際立って高く、第2回が約50%でした。第3回以降は40%台が中心ですが、第5回(2023年11月実施)は約38%と40%を下回っています。初回の数字を代表値として扱うと難易度を実態より易しく見せてしまうため、直近の回を基準に見るのが安全です。
2026年6月に実施された第13回については、2026年7月29日に受験者への合否発表が行われていますが、2026年8月16日時点では受験者数・合格者数・合格率が実施結果のページに掲載されていません。第13回の数値を知りたい場合は、協会の実施結果ページが更新されるのを待つことになります。
勉強時間の目安
協会は、合格に必要な学習時間の目安を公表していません。受験対策の講座や書籍は協会が監修したものが紹介されていますが、標準的な学習時間として示された数値は見当たりませんでした。
代わりに手がかりになるのが、実施結果のページに回ごとに載っている「合格ラインの目安」です。第7回から第12回までは正答率約77%、第3回から第6回は約79%、第1回と第2回は約80%と示されています。過去の回では7割台後半の正答率が並んでいる、という水準感が学習量を見積もる手がかりになります。
ただし、この数値の扱いには注意が必要です。協会はよくある質問で、合格ラインは非公開だと明言しています。「合格ラインを教えてください」という問いへの回答は、「非公開となっておりますため、予めご了承ください」というものです。実施結果のページの数値はあくまで過去の参考値として示されたもので、毎回この正答率で合否が決まると確約されているわけではありません。
試験の形式と出題範囲
試験は全国のテストセンターで受けるCBT方式で、選択式の問題が100問、試験時間は100分です。試験運営はCBT-Solutions社に委託されており、同社の試験概要ページでは出題形式が四肢択一式と説明されています。
100分で100問ということは、1問あたりに使える時間はおよそ1分という計算になります。じっくり考え込む形式ではなく、知識を確実に引き出せるかが問われる構成です。
出題範囲は、協会のスキルチェックリストにある4つのカテゴリの★1(見習いレベル)相当と、前述のモデルカリキュラムを合わせた範囲です。4つのカテゴリは次のように分かれています。
| カテゴリ | 含まれる内容の例 |
|---|---|
| 基盤 | 行動規範、論理的思考、課題の定義、データ理解、データ可視化、ITセキュリティ |
| データサイエンス | 数学的理解、科学的解析の基礎、データ準備、モデル化、非構造化データ処理、生成 |
| データエンジニアリング | 環境構築、データ収集、データ蓄積、データ加工、プログラミング、AIシステム運用 |
| 価値創造 | 技術・社会潮流の洞察、課題の再定義、事業・モデル設計、ガバナンス・倫理設計 |
ここで重要なのが、2026年6月実施の第13回から出題範囲が変更されていることです。協会は2025年に改訂したスキルチェックリストver.6に基づく変更として、次の2点を挙げています。
- 従来のビジネス力を問う問題の多くが、基盤スキルの問題に移行する
- 価値創造スキルを問う問題が新規に加わる
つまり、カテゴリの名称と構成そのものが入れ替わっています。改訂前の「ビジネス力・データサイエンス力・データエンジニアリング力」という3分類を前提にした教材や解説は、現在の試験範囲と一致しません。学習教材を選ぶときは、ver.6に対応しているかを確認してください。協会が紹介している公式リファレンスブックも、2026年6月にver.6対応の第4版が発売されています。
受験資格と試験日程
受験資格に制限はなく、学歴・年齢・実務経験を問わず誰でも受験できます。協会は主な対象として、データサイエンティストを目指す方や初学者を挙げています。
受験料は次のとおりです。協会のサイトは税抜、申込先のCBT-Solutionsのサイトは税込で表記されているため、金額の見え方が変わる点に注意してください。
| 区分 | 税込 | 税抜 |
|---|---|---|
| 一般 | 11,000円 | 10,000円 |
| 学生 | 5,500円 | 5,000円 |
| 大学会員の学生 | 4,400円 | 4,000円 |
大学会員の区分は、データサイエンティスト協会の大学・研究機関・自治体会員に加入している大学に在籍する学生が対象の割引価格です。個人申込の支払い方法は、クレジットカードとコンビニ/Pay-easyから選べます。このほか、法人申込の受験者を対象とした受験チケットでの支払いにも対応しています。
試験は2週間程度の試験期間が設けられ、その期間内で希望する日時を予約する方式です。第14回の日程は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験期間 | 2026年11月7日(土)〜11月22日(日) |
| 個人申込 | 2026年9月21日(月)10時〜10月23日(金) |
| 団体申込 | 2026年9月21日(月)10時〜10月16日(金) |
| 合格発表 | 2027年1月中旬 |
個人申込と団体申込で締切日が1週間違う点は、勤務先の制度を使って受験する場合に見落としやすいところです。協会も注意書きを添えています。
なお、2026年8月16日時点では、DS検定のトップページの「次回の検定概要」に第13回(2026年6月実施)の日程が残ったままになっています。最新の日程は「DS検定 ★とは」のページに掲載されるため、申し込む前にそちらを確認してください。第15回以降の日程は、協会が決定次第あらためて掲載するとしています。
合格した場合、合格証明書は受験者マイページからのPDFダウンロードのみで、郵送は行われません。あわせてオープンバッジが発行され、登録したメールアドレス宛に授与の通知が届きます。
こんな人におすすめ
DS検定は、データを扱う仕事の入口に立つ人に向けた試験です。次のような方は検討する価値があります。
- データサイエンスをこれから学ぶ社会人・学生の方。★1(見習いレベル)相当という範囲が明示されているため、学習の到達点を決めやすくなっています
- ITパスポートやG検定をすでに取得している方。3つのうち残りを取ることで「DX推進パスポート」の段階が上がります
- 分析を専門としない職種でデータに関わる方。統計や機械学習だけでなく、行動規範やITセキュリティ、事業設計まで範囲に含まれています
一方で、自分でモデルを実装する力を証明したい方には範囲が合いません。この試験が対象とするのは4段階のうちもっとも下の見習いレベルで、出題も選択式です。2026年8月16日時点で協会が実施している検定試験はリテラシーレベルのみで、上位の段階に対応する検定は公式サイトに掲載されていません。実装力を示したい場合は、他の試験や実績で補うことになります。
独立や開業に直結する資格ではない点も押さえておいてください。DS検定に独占業務はなく、この資格があることで法律上できるようになる仕事はありません。業務独占ではなく、知識の範囲を共通のものさしで示す仕組みとして位置づけられた検定です。
出典・参考情報
- データサイエンティスト協会「DS検定 ★とは」(2026-08-16 確認)
- データサイエンティスト協会「DS検定 ★」(検定トップ)(2026-08-16 確認)
- データサイエンティスト協会「DS検定 ★対策講座・書籍」(2026-08-16 確認)
- データサイエンティスト協会「過去の実施結果」(2026-08-16 確認)
- データサイエンティスト協会「受験資格を教えてください」(よくある質問)(2026-08-16 確認)
- データサイエンティスト協会「どんな範囲、レベルの試験ですか?」(よくある質問)(2026-08-16 確認)
- データサイエンティスト協会「合格ラインを教えてください」(よくある質問)(2026-08-16 確認)
- データサイエンティスト協会「第13回(2026年6月実施)データサイエンティスト検定★の試験範囲について」(2026-08-16 確認)
- CBT-Solutions「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル」(2026-09-02 確認)
- デジタルリテラシー協議会「DX推進パスポート」(2026-08-16 確認)
受験料・日程等は変更される場合があります。受験の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。